改悪!スノーピークの会員制度がライフバリューポイントを追加し刷新

スノーピーク会員制度キャンプグッズ
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snow peak(スノーピーク)の会員制度が2022年1月より大きく刷新されます。新しくライフバリューポイントが導入され、これまで累計の購入金額でランクが決まっていたものが、サファイア以外は毎年の購入金額によりランク判定されるよう改悪されました。詳細をレビューします。

アイキャッチ画像出典: snow peak

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2021年11月24日追記: ユーザーの声を受け、会員制度が12月中旬までに見直されることが発表されました。

2021年12月3日追記: 修正案が発表されました。

2021年12月8日追記: 新制度が確定しました。

会員制度変更の要点

今回のスノーピークの会員制度の変更点ですが、きちんと見ると細かく色々と変わっているので、まずは結論を要約します。現在のご自身のランクをご確認の上、以下表をご覧ください。

現ランク影響ランクダウン
しないためには
サファイア変化なし
ブラック改悪年間50万円以上の購入
or
ゴールドカード申込
プラチナ改悪年間30万円以上の購入
or
クラシックカード申込
ゴールド変化なし年間20万円以上の購入
シルバー変化なし年間10万円以上の購入
レギュラー変化なし

ご覧の通り一番会員制度リニューアルの影響を受けるのは現ブラック会員とプラチナ会員の方です。サファイア上がりした方、レギュラー、シルバー、ゴールド会員の方には大きな影響はありません。

スノーピーク会員制度
出典: snow peak

なぜ会員制度を変更する必要があったのか?

会員制度を変更せざるを得なくなった理由は、プラチナ、ブラック会員が増えすぎて限定特典が維持できなくなったからです。2020年9月に掲載した記事でも指摘しましたが、累計購入金額で上級ランクはランク判定される仕組みになっている以上、いずれは会員数がインフレしてこのような事態になることは自明でした。

近いうちに会員制度が変更されることはわかっていましたが、今回の変更に公平性はあるでしょうか…。言葉を選ばずに言えば、「上客中の上客であるサファイアは維持するが、中途半端な上客のプラチナ、ブラックは毎年購入金額を維持しないと*ランクも落としてふるいにかけます。」というのが今回の会員制度変更の主旨です。

(※後述しますが、購入金額維持以外にもランクダウンを防ぐ救済策もあります)

スノーピーク会員制度変更点の詳細

ここからは会員制度変更点の詳細を見ていきましょう。

1. ポイントがライフバリューポイント/スノーピークポイントの2種に

ややこしいですが、これまでのスノーピークポイントに加えて、ライフバリューポイントというものが新設されます。ランクアップに必要な指標をこれまで購入金額(単位: 円)で示していたものを、ポイント形式で示すことになりました。

これには円表記の生々しさを軽減する目的と、後述する商品購入以外の方法でもランクアップ対象とさせるための目的があります。

スノーピーク会員制度
出典: snow peak

2. 商品購入以外の方法でもランクアップ指標に加算可能に

これは現ブラック、プラチナ会員の方が「毎年30〜50万円も商品は買えない…」というようにならないよう、商品購入以外の方法でもランク維持できるように折衷案を用意したということでしょう。

スノーピーク会員制度
出典: snow peak

飲食、宿泊、体験、キャンプ場利用では、商品購入の2倍分ランク判定指標に加算されます。それでも30〜50万円というのはハードルは高いですが…。

3. 最大の救済策 スノーピーククレジットカードを2022年1月から受付開始

「スノーピーククレジットカード」が三井住友カードの提携カードとして新たに2022年1月から申込受付開始されます。

スノーピーク会員制度
出典: snow peak

これは現ブラック、プラチナ会員の方にとっての最大の救済策になっており、ブラック会員の場合は年会費33,000円(税込)のゴールドカード、プラチナ会員の場合は年会費3,300円(税込)のクラシックカードを申し込めばランク維持が可能になっています。30〜50万円の商品購入を比べると、こちらの年会費の方が遥かに負担が低く、現実的と言えるでしょう。

スノーピーク会員制度
出典: snow peak

4. その他の変更点

その他、スノーピークポイントが2022年2月以降、商品交換以外にもキャンプ場の利用、商品購入時の利用などに使えるようになるとのことです。

また、これまで各国でバラバラだった会員制度をグローバルで統一化するとのことですが、越境してスノーピークの製品を購入している人はごく僅かでしょうから、インパクトの小さい変更です。

この変更によって本当に今後会員制度は良いものになる?

現会員制度が維持可能なものでないことは前述の通り自明でしたが、本当に今回の変更がベストな選択肢だったのでしょうか?私は特に2点が気になっています。

1. 心象だけ悪くなり、実際にはブラック/プラチナ会員数は減らないのでは?

現ブラック、プラチナ会員の方は累計30〜100万円のスノーピーク製品の購入履歴のある方々です。スノーピークに対してのロイヤルティは高く、一定の可処分所得もありクレジットカード申し込みの心理的ハードルも経済的ハードルも低いでしょう。

彼らのほとんどがクレジットカードを申し込んでしまった場合、ブラック、プラチナ会員の数があまり減らなければ、結局特典を維持できなくなってしまうのではないでしょうか

2. むしろブラック会員へのハードルは旧制度よりも低くなってしまっている

今回のランク判定基準で大きく変更があったのはブラック会員です。

制度現制度新制度
ランク判定100万円50万LVP
累計/年間累計年間
ランクダウンなしゴールドカード
申込でなし

ご覧の通り、頑張って年間50万円分の商品購入等をして、ゴールドカードを申し込んでしまえばブラック会員を維持できるようになってしまいます。ここ最近頑張って累計100万円を達成してブラック会員になった方はとても切ない思いをするでしょう…。

キャンプを初めて初期の頃に意を決して年間50万円買う方が増えると、それに応じて新規ブラック会員数が以前より増えてしまわないでしょうか。

3. なぜサファイアだけ別格扱いなのか?

今回の変更はサファイアだけ別格にしてしまったことで非常に心象の悪いものになってしまっています。ブラック、プラチナ会員の方々は「相対的にサファイア会員よりも自分たちが大切にされていない」と感じてしまうでしょう。

累計300万円も購入しているような方は喜んでプラチナカードを作ると思うので、同条件にしても影響は小さいように思いますが、何か特別な事情があるのではないかと穿った見方をしてしまいます。

まとめ

会員制度の説明ページを見るとインパクトの大きさを予期してか、慎重に検討を重ねてきた点や、改悪による申し訳無さに対する説明文が多く並んでいます。スノーピークファンのみなさんは今回の変更をどう感じたでしょうか?

その他スノーピークに関する記事はこちら。

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