BLUETTI（ブルーティ）から、2024年の新商品として、大容量ポータブル電源 「BLUETTI Elite 200 V2」が登場しました。世界で初めてリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、20万台以上販売されたポータブル電源AC200Pをフルモデルチェンジした製品で、2,073.6Whの大容量と、2,200Wの高出力を備えています。詳細をレビューします。
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BLUETTI Elite 200 V2とは？
BLUETTI Elite 200 V2は、世界で初めてリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、20万台以上販売されたポータブル電源AC200Pをフルモデルチェンジした製品で、デザインが変更されスペックも改良されました。
BLUETTI Elite 200 V2のメリット・デメリット
前提として、筆者はこれまでキャンプや車中泊用に大容量モデル〜小容量モデルまで大小様々なポータブル電源を利用してきました。
以下がBLUETTI Elite 200 V2の総評と感じたメリット、デメリットです。
2,000Wh台の大容量ポータブル電源としては業界トップクラスのスペックを誇る製品だけあり、キャンプではもちろん、車中泊や防災用としても不便さを感じないアイテムです。
スマートフォンやちょっとした電子機器の充電用途ではなく、しっかりとしたスペックのポータブル電源が欲しいという方におすすめの製品です。
- 2,073.6Whの大容量モデルなので、電気毛布を40時間使うなど、暖房アイテムをバッテリー残量を気にせず使うことができる。
- 出力は2,200Wと高出力なので、電子レンジや冷蔵庫でも使うことができ、防災用としても安心。
- リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しており、6,000回以上の充放電サイクルに対応するため長期間使える。
- 前モデルよりはコンパクトになったとはいえ、重量は24.2kgあり気軽に持ち運べるものではなく、キャンプで使うには車載スペースもある程度必要。
- 従来モデルや、BLUETTIの他モデルではお馴染みだった上部のワイヤレス充電機能が本製品では非搭載。
BLUETTI Elite 200 V2の特徴
BLUETTI Elite 200 V2の特徴を見ていきます。
2,073.6Whの超大容量モデル
BLUETTI Elite 200 V2は、ポータブル電源の中では超大容量カテゴリに属する容量2,073.6Whの製品です。
ポータブル電源のバッテリー容量は、1時間あたりの消費電力「Wh（ワットアワー）」という数値で表します。
消費電力80Wの電気毛布を一晩（8時間）使った場合の消費電力は80W×8h=640Whとなります。
これだけの容量があれば、数泊しかしないキャンプではオーバースペックになる程で、車中泊などで長期利用するケースや停電に備える防災の用途でも安心して使えます。
キャンプでのおすすめの利用方法は電気毛布との組み合わせです。電気毛布の消費電力は50〜80W程度ですが、バッテリー容量が2,073.6Whある本製品では40時間ほど使えます。容量の小さいポータブル電源では残量を気にしながら就寝時のみ使わざるを得ませんが、これだけの容量があれば日中もチェアに電気毛布をかけて複数枚使うということも可能です。
キャンプや車中泊で使う予定のある家電製品の消費電力を事前に確認しましょう。製品上にシールなどで「消費電力: xxxW」という記載があります。
容量の割にサイズはコンパクト
BLUETTI Elite 200 V2の本体サイズは350×250×323.6mmとなっており、2,000Whクラスの超大容量モデルとしては非常にコンパクトです。従来モデルのAC200Pでは420×280×386mmだったので、大きさが40%コンパクトになったと表現されています。容量1,152WhのAC180のサイズが324×250×350mmなのでほぼ同等サイズとなります。
BLUETTI Elite 200 V2がこれだけのコンパクトをを実現できているのは、自動車グレードのリン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、特製ABS耐熱素材やインテリジェントな保護システムを備えているためです。
一般的なOD缶と比較すると以下のようなサイズ感となります。キャンプで使う場合は卓上に置いて使うには存在感がありすぎるため、テント内やポータブル電源専用の設置スペースを設けた方がいいでしょう。サイズはコンパクトになっているものの、重量は24.2kgあるため持ち運びの際は腰へのケアが必要です。
2,200Wでほとんどの家電が使え、防災用としても適切
BLUETTI Elite 200 V2の定格出力は2,200Wで、電力リフトモードを有効にすると最大3300W電化製品を駆動できます。製品により多少の違いはあるものの、一般的な家電の消費電力目安として、ヘアドライヤーは600～1200Ｗ、電子レンジは1000～1450Ｗ、冷蔵庫は150～500Ｗなので、家庭内のほとんどの家電を駆動させることができます。
災害などで停電が発生しても、一定時間は本製品で家電を駆動させられるため、キャンプや車中泊など外出時以外でも防災用に自宅に常備しておくと安心です。
出力ポートは本体前面に集約されています。左側からシガーライターポート×1、100WのUSB-Cポート×2、15WのUSB-Aポート×2、2200WのAC出力×4となっており、最大9台の電子機器を同時に充電できます。なお、従来モデルや、BLUETTIの他モデルではお馴染みだった上部のワイヤレス充電機能が本製品では非搭載となっています。
販売価格: 249,800円→149,800円（税込）
製品仕様詳細
■バッテリー情報
・容量: 2,073.6Wh
・バッテリー: リン酸鉄リチウムイオン電池
・充放電サイクル数: 6,000回以上
・長期保管: 保管する前に、本装置のSoCを40%から60%の間に保ちます。6か月ごとに完全にサイクルします。
■出力
・AC出力: 2200W（100V、22A）
・タイプ: 純正弦波
・電力リフト: 3300W
・USB-Cポート: 100W、5V/9V/12V/15V/3A、20V/5A
・USB-Aポート: 15W、5V/3A
・DC出力: 12V/10A
■入力
・AC 入力: 最大1500W
・ソーラーパネル充電: 最大1000W
・シガーソケット充電: 96W（12V）/ 192W (24V)
■ジェネラル
・パススルー充電: 対応
・UPS: 15ms対応
・重量: 24.2kg
・本体サイズ: 350×250×323.6mm
・充電温度: 0℃~40℃
・放電温度: -20℃~+40℃
・保管温度: 1か月まで:-10°C~40°C、1か月以上:-10°C~35°C
・騒音: 16dB ～ 50dB
・保証期間: 5年保証
まとめ
BLUETTIの大容量ポータブル電源に最新バージョンが登場しました。容量が2,073.6Whありながらもサイズはコンパクトに抑えられており、本格的なスペックのポータブル電源としては大本命の一品となります。気になる方はぜひチェックしてみてください。
