2022年初頭に、静岡県富士宮市に星空が見える富士山の麓のキャンプ場「GRAN REGALO ASAGIRI(グランレガロあさぎり)」が新たにオープンします。キャンプレビューでは、オープンまでの様子を特別連載という形で密着取材させていただくことになりました。連載第5弾は、こだわりの管理棟についてご紹介します。
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グランレガロあさぎりの管理棟へのこだわり
みなさんはキャンプ場に行かれる際、管理棟についてどれくらい意識されていますか?ほとんどの方が、チェックインの時や、売店で何か買いたい時にしか使われない施設かと思いますが、グランレガロあさぎりでは、管理棟にもかなりこだわりを持っています。
- 管理棟は、グランレガロあさぎりに訪れてくださった方が最初に立ち入る施設
- 管理棟の扉は、日常と非日常の境目、都会の喧騒とグランレガロあさぎりの自然空間の境目
と考えているため、グランレガロあさぎりにお越しいただいたみなさまに、管理棟の扉を開けた瞬間から、「これから楽しいアウトドア体験ができる」と感じていただきたいと考えています。
管理棟をそんな素敵な空間にするため、グランレガロあさぎりでは、管理棟は普通の建物ではなく、株式会社吉銘が提供するスマートモデューロという設備を使う予定です。スマートモデューロとは何なのか?インタビューを交えながらご紹介いたします。
株式会社吉銘 千歳 開発営業部長へインタビュー
スマートモデューロを製造、販売している株式会社 吉銘の開発営業部長である千歳さんにオンラインでお話を伺いました。
吉銘は70年の歴史のある木のプロフェッショナル
ーーまず、吉銘様について改めて会社の概要などを教えてください。
当社は創業70年の建築資材サプライヤーです。「集成材」を業界に先駆けて昭和28年に発明し、住宅事業者様を中心に資材提供を行っています。
「集成材」とは、小さく切り分け乾燥させた木材を接着剤で組み合わせた木材です。天然の無垢材をそのまま活用していながら、品質が安定しているため扱いやすく、汎用性が高いのが特徴です。製品として市場に「集成材」が登場したのは、昭和28年の4月。吉銘が業界に先駆けて集成材の製造販売を開始しました。
ーー販売先は住宅事業者様とのことですが、大手のハウスメーカーで戸建てを購入された場合、吉銘様の集成材が建築に使われているということもありますか?
はい、大手ハウスメーカー様に数多く納入しているため、知らず識らずのうちに当社の集成材をお使いいただいているお客さまも多くいらっしゃると思います。集成材は天然の木材の使える部分と使えない部分を切り分けて整形する天然の木材なので、木造として安定して提供できる点が大手ハウスメーカー様にご評価いただいています。
集成材を住宅事業者様に提供する以外に、木材を活用した様々な製品も企画・製造・販売しており、そのひとつがスマートモデューロです。
NO・A・SO・BIと打ち合わせを繰り返すうちに木に対するこだわりが伝搬
ーーNO・A・SO・BI様との取引はどのようなことがきっかけで始まったのでしょうか。これまでのやり取りで印象に残っているエピソードなどを教えてください。
当社のWebサイトからお問い合わせいただき、打ち合わせをしました。NO・A・SO・BI様は施設内の細部にこだわられており、いらっしゃるお客様に少しでも良い体験をしていただこうとされているんだと感じ、我々も身が引き締まりました。
ただ、そのときはNO・A・SO・BI様も正直なところスマートモデューロの可能性については半信半疑だったのではないかと思います。一般的なコンテナハウスのようなものと思われていたように思います。後日、当社の本社工場にご来社いただき実際にスマートモデューロを見ていただいた際、目が輝かれていたのが印象に残っています。木にこだわり続けている我々と、自然へのこだわりをもったNO・A・SO・BI様が嚙み合った瞬間だったと感じます。そのときに、スマートモデューロはコンテナハウスではないんだということを良くご理解いただけたのではないかと思います。
ーーここはぜひNO・A・SO・BIの荒瀬さんにも伺いたいです。実際に実物を見る前と見た後では、スマートモデューロに対しての考え方は変わりましたか?
【NO・A・SO・BI荒瀬さん】実物を見る前は、金属の無機質なコンテナに、吉銘様の木を貼っているというイメージでいました。実際に吉銘様の工場に行った際、スマートモデューロがすべて木造で、気密性が高く北海道でも使われているというのを聞いて、キャンプ場で使うにはもってこいだと感じました。
正直なところ、吉銘様からお話を伺う前は木に対してそこまでこだわりは持っていませんでした。何度かお話をお伺いし、実際に実物を見たことで、やはり木というのはいいなと考え方が変わり、施設で使う家具にもこだわっていこうということになりました。
我々もキャンプ場を作っていく様子をこのように発信することで、地方自治体や、グランピングを開始したい企業からのお問い合わせをいただくようになりました。需要の高まりを日に日に感じており、施設開設のノウハウや吉銘様のスマートモデューロ、レンタル提供するドームテントなどを他自治体や企業へ紹介できればと思っています。
また、グランレガロあさぎりでスマートモデューロを使うのは管理棟のみですが、今後開設する新しいキャンプ場では、吉銘様と快適で新しいタイプの宿泊棟を共同開発していきたいと考えています。
スマートモデューロはコンテナハウスではなく、コンテナ型の木造建築
ーースマートモデューロとはどんなものなのか教えていただけますか。
コンテナハウスとはよく混同されますが、コンテナハウスは「コンテナ」を使った空間なので材質等はあくまで「コンテナ」ですが、スマートモデューロは「コンテナ規格のサイズ」なだけであって、仕様は高級住宅と同等です。「動かせる」というコンセプトを実現するために、輸送コンテナの規格に沿って作っているんです。コンテナではなく、住宅なんです。
スマートモデューロはコンテナハウスと違い、木造軸組み工法で作られており、内装はもちろん、
フレームまでもが木材で作られています。木造住宅を【移動できる家】にしたとイメージして頂ければ違いが分かっていただけるかと思います。また、横方向、縦方向に連結する事が出来ますので必要に応じたスペースを作る事が出来ます。
ーー鉄製のコンテナハウスとは具体的にどんなところが違うのでしょうか。
スマートモデューロを置いていただく施設提供者様側の視点では、耐久性の高さがメリットの1つです。木材の方が耐久性が高いというのはなかなかイメージしていただきにくいのですが、木はきちんとメンテナンスいただければ朽ちにくく、逆に鉄は錆びによる劣化が起きます。経年による劣化も、鉄は錆びてしまうと古臭さが出てしまいますが、木材は経年により風合い(いわゆる”味”のようなもの)が出るため、長期的な目線で費用対耐用年数を見ていただくとスマートモデューロの方が評価いただけています。
スマートモデューロをお使いいただく利用者様の視点では、やはり木の質感という点が重要なポイントです。木のぬくもり、木の優しさというのは説明が難しいですが、無機質で冷たさのある鉄とはやはり感じ方に大きな差があります。また、木単独の特徴ではありませんが、スマートモデューロは木材と断熱材を組み合わせることにより、高い気密性、断熱性、保温性、遮音性を実現しています。
エアコンも効きやすく電気代は抑えられますし、防音性をご評価いただき、スマートモデューロを庭に置いてピアノ練習用の防音室として使っている例もあるほどです。
ーースマートモデューロが実際に導入されている事例としては、どんなものがありますか。
今のところは被災地での仮設住宅としての利用が一番特徴的ですね。オフィスや店舗、ホテルとして使われているケースもあります。仮設住宅に関しては、「こんな所に住めない!」とおっしゃっていた方も、実際にスマートモデューロの仮設住宅に住まわれた後に「やはりこのスマートモデューロを買い取りたい」と言ったいただくケースもありました。
グランレガロあさぎりにお越しいただくみなさまにご体感いただきたいこと
グランレガロあさぎりに設置するスマートモデューロは施工前なので具体的な完成イメージは残念ながら今のところお見せできませんが、スマートモデューロを4連結させて2.4×12mの大型管理棟となる予定です。みなさまにご利用いただくトイレも管理棟内に設置されます。
木のぬくもりや優しさにこだわって施設づくりをしていますので、グランレガロあさぎりの管理棟の扉を開いた瞬間の木の風合いをぜひお楽しみください。
お問い合わせ
スマートモデューロに関するお問い合わせ、資料請求は吉銘様のWebページで承っております。(※キャンプレビューを見たと書いていただけるとよりスムーズな対応が可能です)
次回予告
次回の連載では、施設内でレンタル提供するドームテントついてご紹介します。
※次回の連載は2021年5月6日を予定しています。