2022年初頭に、静岡県富士宮市に星空が見える富士山の麓のキャンプ場「GRAN REGALO ASAGIRI(グランレガロあさぎり)」が新たにオープンします。キャンプレビューでは、オープンまでの様子を特別連載という形で密着取材させていただくことになりました。連載第8弾は、富士宮出身の取締役伊藤さんに富士宮へのあふれる愛についてインタビューしました。
Sponsored by 株式会社NO・A・SO・BI
「GRAN REGALO ASAGIRI(グランレガロあさぎり)」のTwitter公式アカウントでもオープンまでの様子を定期的に情報発信しています。ぜひフォローしてください。
富士宮市出身の取締役 伊藤さんへインタビュー
グランレガロあさぎりを開設しようとしている株式会社NO・A・SO・BIの取締役 伊藤さんは富士宮市のご出身です。今回の連載では、グランレガロあさぎりの開設予定地の選定がどのような経緯で行われたのか、地元にキャンプ場を作る立場として、伊藤さんがどのような想いでいらっしゃるのか、インタビューいたしました。
富士宮市生まれ、高校卒業まで富士宮市在住の伊藤さん
ーーまずは伊藤さんのことについて教えてください。富士宮市のご出身ということですが、何歳まで住まれていて、どんな日々を過ごされていましたか。
生まれてから高校卒業まで、富士宮市上井出という白糸の滝の徒歩圏内の実家に住んでいました。自然が豊かで、当時は何も考えずに遊んでいましたが、今思えば「野遊び」に囲まれた幼少期だったと思います。
大学も静岡でと考えていたのですが、ちょっとした手違いで福岡県の北九州市小倉で過ごしました。修羅の国での日々はだいぶ脱線するので今回はカットでさせていもらいますが(笑)大学卒業後は就職で横浜のIT企業に入社して、それからずっと横浜市内で生活しています。
ーー横浜と富士宮のどちらにも住まれてみて、改めて感じた富士宮の良いところはどんなところですか。
時間の流れがゆっくりだなぁと感じます。仕事柄もありますが、忙しない日々を送っていて周りの人々やモノの流れもすごく早く感じていました。富士宮は実家だからということもあるかもしれませんが、富士山があって、緑があって、風が吹いて心地よい空気を身体に取り込める感じがします。
正直生活するには不便さはあると思います。車は一家に一台ではなく、一人一台が当たり前ですし、バスも電車も1時間に数本で終電もめちゃくちゃ早い。お酒を飲んだらステイホーム確定です(笑)
富士宮市にキャンプ場を作ることになった経緯は「恩返し」
ーーグランレガロあさぎり開業において、富士宮市に施設を開設することになった経緯を教えてください。
約2年前に新卒で入社した会社を辞めました。自分で言うのも恥ずかしいのですが、色んな人になんで辞めるのかわからないと言われるくらいキャリアは良かったと思います。でも、自分の認識している実力と乖離している部分も感じていて、ここまで来れたのは出会った人々のおかげだなと改めて感じました。
転職をきっかけになにか恩返しが出来ないかと考えるようになって、そこで真っ先に思い浮かんだのが地元富士宮でした。自分のルーツであり、仲間もたくさんいるのですが、今思うと「地元を出て横浜で家庭を築き仕事をしている」自分にどこか負い目を感じていたのかもしれないです。
同級生もみんな地元で様々な仕事についていて、中長期的に地元を活性化させることが出来ないかなとアイデアを出していく中で出たのが高規格キャンプ場でした。
ーー「地元にキャンプ場をつくる」というのはどんな気分ですか。地元のお友達などから反響はありましたでしょうか。
ほとんどが「いいね!」「楽しそう!」っていう感じで、でも始めてみたら辛く苦しいことばかりでいつもそっち側(応援する側)に行きたいって思ってました(笑)。
でも、地元で仕事をしてみると伺った市役所に同級生がいたり、後からわかったのですが行政書士は高校の先輩で、設計士は同級生のお父さんという不思議な縁なのか、地元が小さすぎるのかわかりませんがまた返さないといけない恩が増え続けています。本当にありがたい話です。
ーー他の地でなく、富士宮にキャンプ場をつくる上で良かったことはどんなことですか。
やっぱり地元なので、良いところも不便なところもわかっていて、それでもおいでよと言える自信があることですね。富士山は当たり前にあって、森の緑も濃いですし、空気もきれい、水もきれい。標高が高いので、星もきれいに見えます。地元に帰ってくると、何故か不意に空を見上げて星を見るのですが意識はしてなくて自分でも不思議です。いつもは空を見上げたりしないので。
あとはやっぱり助けてくれる地元の仲間がいること、NO・A・SO・BIのメンバーもですが、信頼のおける人達と仕事をすることの力強さは地元だから出来たかなと思います。
ーーグランレガロあさぎりにお越しいただくみなさまに、富士宮で体験いただきたいことなどはありますか。
なにもない時間を贅沢に、そして自由で不便なひとときを楽しんでほしいなと思います。施設のアピールで「なにもない」「不便」って言うと社長に怒られそうですが(笑)
大自然の中で五感を満たして、野遊びの楽しさを少しでも感じてもらえればと思います。私の子供時代は、家から海水パンツを履いたまま自転車で川に行って、飛び込んで魚を捕まえたり、もちろん濡れたまま帰るんですが家に着く頃には乾いていました。学校の帰り道にあけびや木苺を取って食べたり、林の中に秘密基地を作ったり…。
野遊びは特別なことではなくお金のかからない遊びでした、目の前にあるものでどう遊ぶか自由でした。SNSの普及などで「こうしなきゃいけない」「こうするべき」の声が大きくなった現代社会で、目の前のアナログな世界をリアルに体験してもらいたいなと思います。自分の子供にも、グランレガロあさぎりで私の記憶の追体験をしてもらいたいななんて密かに思っています。
地元の人がキャンプ場をつくる意義
キャンプ場運営は観光業なので、場をつくることにより人が移動し、特定の地域の魅力を他地域の方が体験するというお手伝いをする事業かと思います。
事業の特性上、キャンプ場が開設される場所というのは観光地として魅力のある場所ということになり、開業・運営される方が必ずしもその地に縁があるという訳ではありません。グランレガロあさぎりのように、中の人が地元の方というケースはむしろ珍しいのかもしれませんが、地元民であるからこそ、地域の魅力により詳しかったり、実際に事業を始める上で周辺地域の方から協力が得やすく、キャンプ場においてより良い体験ができるというメリットがあります。
グランレガロあさぎりにお越しいただく際は、キャンプ場だけでなく、ぜひ富士宮という地域の魅力も体験していってください。
次回予告
次回の連載内容は未定です。連載内容確定までもう少々お待ちください。
※次回の連載は2021年7月15日を予定しています。