キャンプを楽しむ上で肝となるアイテムがテントです。
テントなくしてキャンプは始まらないと言っても過言ではないほど重要なアイテムですが、実はソロキャンプでは、テントもソロ用の物を使ったほうが良いことはご存知ですか?
そこで今回は、ソロキャンプを快適にする、編集部おすすめのソロテントをご紹介します!
これからソロキャンプを始める予定の方も、今あるテントから買い替えを検討している中級者以上の方も、ぜひご覧ください。
アイキャッチ画像出典: freepik
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ソロキャンプには最適なソロテントを選ぼう!
ソロテントは、その名のとおり1人用のテントです。
1人分が寝泊りできるサイズが基本となるため、ファミリー用テントなどに比べて小型で軽量な物がほとんどです。
「わざわざソロテントを買わなくても、複数人用のテントでも代用できるのでは?」と思われる方も多いかもしれません。
実際に、ソロキャンプでもあえて2〜3人用のテントを使って、広々と過ごすのが好きな方もいらっしゃいます。しかし、それはあくまでテントの設営に慣れている方のお話です。
ソロキャンプのときに忘れてはならないのは、「自分1人しかいない」ということ。テントを含む荷物の持ち運びも、設営も、撤収も、すべて1人でおこなわなければならないのです。
複数人用のテントはサイズが大きく重量も重いため、1人で扱うには骨が折れますし時間もかかります。慣れていないと、最悪の場合キャンプ先で「1人でテントが設営できない!」といった事態に陥ることも。
その点ソロテントであれば、1人でも扱いやすいように、軽量でコンパクトな仕様となっています。また、設営も1人でおこなうことを想定して、簡単に済むように設計されているため安心です。
「これからソロキャンプを始めたい」「大型テントを1人で扱う自信がない」といった方は、テントもソロ用を選ぶことをおすすめします。
失敗しないソロテントの選び方
ソロテントを選ぶ際には「大きさ」「手軽さと持ち運びやすさ」「キャンプスタイルや環境」の3点を考慮して選ぶのがおすすめです。
ソロテントの大きさの選び方
ソロテントを選ぶ際は、まず大きさに着目しましょう。
いくら1人用といえど、自身の体に対してあまりにも小さすぎるテントでは、せっかくのキャンプもくつろげません。
また、ソロテントと一口に言えど、サイズの規格や基準があるわけではありません。メーカーや製品によってサイズはバラバラです。同じソロテントでも、小柄な方には十分でも大柄な方には窮屈、といったケースもあります。
そのため、大切なのはご自身の体格に対して十分なサイズが確保されているかどうかです。場合によっては1人用テントに絞らず、1〜2人用のテントや1〜3人用のテントを使うことも検討すると良いでしょう。
加えて、荷物が多い場合も、その分スペースが必要になるためテント内が圧迫されます。
体の大きな方だけでなく、荷物が多い方やテント内にゆとりが欲しい方は、ソロテントのなかでも特に大きなサイズの製品を選ぶか、前室付きのテントを選ぶのがおすすめです。
「せっかく買ったのに、狭すぎて落ち着かない…」といった事態を防ぐためにも、サイズの確認は必ずおこなってください。
設営の手軽さや持ち運び
ソロキャンプの際は、テント設営の手軽さや持ち運びやすさが非常に重要です。
組み立てるのも1人、片付けるのも1人なので、設営が難しく手間のかかるテントは、あまり実用的ではありません。
ソロテントには「自立型」と「非自立型」があり、それぞれ特徴が異なります。
自立型は、フライシートとポールだけでテントの形が作れます。製品によってはワンタッチで設営できるものも。
非自立型は、一般的なテントと同じく設営にペグやロープが必要なタイプですが、使用するポールが少ないため荷物が軽減できます。
基本的にはどちらも簡単に設営できるよう設計されているため、ご自身が特に扱いやすいと感じるタイプを選ぶと良いでしょう。
また、電車移動や登山でのキャンプがメインの方であれば、設営が簡単なだけでなく、コンパクトに折り畳めて持ち運びも手軽にできるテントが望ましいです。
どの程度の重さを負担に感じるかは、個人の筋力や持ち運ぶ距離などによって変わるものの、ソロテントの場合の目安としては、総重量2kg以下であると持ち運びがしやすいです。初心者はまず、重さ2kg以下のアイテムを探してみてください。
ソロキャンプのスタイルや環境
キャンプスタイルやキャンプ地の環境によっても、テント選びは変わってきます。日帰りなのか宿泊なのか、キャンプ場までどのような方法で移動するのか、キャンプ先の天候はどうか。これらを考慮しながらテントを選ぶと良いでしょう。
たとえばデイキャンプであれば、テント内部で横になって眠る必要はないため、少々手狭なコンパクトサイズのテントであっても十分に役割を果たしてくれるでしょう。
対してテント泊の場合であれば、やはりそれなりの広さがほしいところです。しかし、当然ながらサイズと重量は比例するため、大きいテントであればあるほど重くなります。
キャンプ場まで車移動するのであれば重さはさほど気にしなくてもいいかもしれませんが、電車やバイクでの移動の場合は重さも重要です。
このように、ご自身の需要や理想を考えたうえで、広さと重さのバランスが取れたアイテムを選ぶ必要があるでしょう。
さらに、キャンプ地の環境によっても、テントの選択肢は変わります。
天候が不安定な地域であったり、山や高地でキャンプをする場合、雨風にも耐えられるテントを選ぶのが必須です。
テントの生地には、水の染み込みを防ぐ耐水性能の基準値を示した「耐水圧」が存在します。目安として、耐水圧が1,000mm程度なら通常の雨には耐えられます。強い雨風に耐えるには、耐水圧1,500mmが必要です。
キャンプ先の環境を考慮し、雨の心配が強い場合には耐水圧も確認するとベストです。
ソロテントのデザイン
複数人でのキャンプでは、どうしても機能性やコスパ重視でアイテムを選ぶ必要があるため、デザインや見た目は二の次になりがちです。
しかしソロキャンプの場合、周りの意見を気にすることなく、徹底的に自分の好みを貫けます。特に、サイトのカスタマイズや見た目にこだわる方なら、テントのデザインも重視したいところ。せっかくのソロキャンプなら、あえて見た目に振り切って選ぶのも選択肢の一つです。
【コスパ最強】安定のソロテント4選
ここからは、編集部おすすめのソロテントを目的別にご紹介していきます。
まずは、これからソロキャンプデビューしたいとお考えの方におすすめな、コスパ重視のソロテントのご紹介です。
予算1万円以内で買える、質の良いテントを厳選しました。
LOGOS(ロゴス)ROSY ツーリングドーム
アウトドアグッズで定番となっているブランド、ロゴスが手掛けるソロテントです。2本のフレームだけで組み立てられるシンプルな構造となっており、キャンプ初心者でも扱いやすいテントになっています。入口の部分には耐水性シートもついており、雨の日でも安心です。
FIELDOOR ワンタッチテント100
こちらもアウトドアグッズで有名な、フィールドアのテントです。素早く設営できるワンタッチ式テントとなっており、インナーテントは紐を引くだけで設営可能なスグレモノ。耐水圧は1,500mm以上、UVカット加工も施されているなど機能面も申し分ありません。
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) エクスギア ソロテント
使いやすさと快適さを兼ね備えたテントです。前室に加え後室にも出入口が設置されており、使い勝手の良さは抜群。設営時も、ポールを色分けすることで、迷わず組み立てができるよう工夫されています。
BUNDOK(バンドック) ツーリングテントBDK-18【1~2人用】
コスパの良さなら断然こちらのアイテムがおすすめです。換気用のメッシュ窓に、後室の出入口も完備。フライシートはUV加工もされており、安価な製品のなかでもしっかりとした作りとなっています。
【組み立てやすい】設営が手軽なソロテント4選
初心者でも安心な、組み立てやすく手軽に設営ができるソロテントをご紹介します。
DOD(ディーオーディー)ワンポールテントS T3-44-TN
大人3人が横になれる少人数用のテントです。フレームがなくポール一本でテントを支えるタイプのため、設営が手軽なうえに荷物が少なくて済みます。製品自体はソロテントを謳っているわけではないのですが、ゆとりのあるサイズ感でゆったりとしたソロキャンプを楽しみたい方におすすめです。
バンドック「ソロティピー 1」BDK-75B
ポール1本で自立するタイプのテントなので、設営が非常に簡単です。開放的な作りでありながらも、フライシートは耐水圧3,000mm、インナーフロアは耐水圧5,000mmとなっているため、急な雨でも安心してお使いいただけます。
ロゴス「Tradcanvas Q-TOP リバイバルSOLO DOME-BA」
フライシートとフレームが一体となっており、フレームを伸ばしてロックするだけで設営が完了するアイテムです。遮光率・UVカット率の高い高機能メッシュや、雨風の侵入を防ぐマッドスカートも備わっており、手軽なだけでなく機能性も併せ持ちます。
キャプテンスタッグ「CSシャルマン」UA-33
フレームとフライシートが一体となった、袋から取り出せばワンタッチで設営できるポップアップ式のテントです。日常的にカジュアル使いできるアイテムなので、キャンプ以外のアウトドアや水遊びにもおすすめです。
【持ち運びやすい】軽量ソロテント4選
登山やバイクツーリングでのキャンプにおすすめな、持ち運びやすさと軽さに優れたソロテントをご紹介します。
フライクリークHV UL1 ソリューションダイ
軽い・設営が簡単・機能性抜群と、テントに求めるポイントをすべて抑えたベストセラーアイテムです。総重量がたったの1.02kgにもかかわらず、大人が2人でも横になれるサイズを確保。UV対策、雨風対策もばっちりで使い勝手の良いテントとなっています。
ファイントラック カミナモノポール1
特筆すべきは重量。総重量が800gという超軽量型のテントで、ケースに入れればコンパクトに持ち運びも可能なことから、テントに携行性を求める方には特におすすめです。耐風・耐候性も兼ね備え、携行性だけでなく居住性も確保したアイテムとなっています。
MSR エリクサー2
骨組みとなるフレームを工夫することで、形状が箱型に近いドームとなり、広々と快適な空間が実現されています。シートは厚手の生地が採用されており、軽量なだけでなく、耐久性も抜群です。
スノーピーク「ファル Pro.air 2」SSD-702
もとは山岳テントとして開発された製品のため、重量が1.71kgととにかく軽いのが特徴です。最低耐水圧も1,500mmが保証されており、まさに登山でのキャンプにはぴったりです。登山以外にも、移動中の荷物を極力軽くしたい際にもおすすめです。
【ゆったり楽しめる】広々ソロテント4選
キャンプ中のリラックス度を重視する方におすすめの、スペースが広いゆったり型ソロテントをご紹介します。
オガワ ステイシーST-II
タープ要らずの広々とした前室が特徴のソロテントです。テント内部も150×220cmと、大人が2人で横になってもゆとりのある広さ。天井の吊り下げ用ループや、小物が収納できるメッシュポケットも完備しており、機能的にも申し分がないアイテムとなっています。
モンベル ムーンライト テント2
『月明かり(ムーンライト)の中でも簡単に設営可能』のコンセプトを掲げる、設営のしやすさにこだわったシリーズのテントです。設営が簡単なだけでなく、本体重量2.21kgという軽さと、150×220cmという広々とした空間を兼ね備えています。
snowpeak ヘキサイーズ
全室スペースがとにかく広い、圧倒的な居住空間を実現した製品です。屋内外の空間を贅沢に使えるため、チェアやテーブルなどのギアも自由に配置可能。ソロキャンプを快適にしてくれる工夫が詰まった逸品です。
ソロ ベース EX BDK-79EX
軍幕仕様で、見た目もスタイリッシュなミリタリータイプのソロテントです。好みに合わせてサイトをカスタマイズしやすいため、アウトドアチェアやテーブルといったギアはもちろん、ドーム型テントを追加するなど、遊び心のあるサイトに仕上げるのがおすすめです。
自分に合ったテントを見つけてソロキャンプへ
ソロキャンプを楽しむ際には、1人でも設営しやすいソロテントを活用するのがおすすめです。
ソロテントはとにかく設営のしやすさと持ち運び安さが命ですが、設営の慣れや使用者の筋力などで使用感が変わるため、ご自身が使いやすいと感じるソロテントを選ぶのが一番です。
キャンプスタイルやキャンプ場までの移動手段も考慮するのがベストなため、理想のソロキャンプをイメージしながらアイテム選びをしてみてください。