【インタビュー&製品レビュー】桂記章の純銅製焼肉プレート

純銅製焼肉プレート キャンプグッズ
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先日有償モニターとして、桂記章の銅製焼肉プレートを試用させていただきましたが、この度量産品の最終仕様が固まったとのことで、同製品の商品提供をいただきました。製品レビューに加え、開発経緯などもインタビューさせていただいたため、詳細をご紹介します。

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有償モニターを経てMakuakeで450万円超を調達中

2021年2月下旬ごろから、有償モニターという形で純銅製焼肉プレートの提供が行われていました。

モニター品購入者は、実際に純銅製焼肉プレートを使用し、使った感想や質問などにアンケート形式で回答していました。そして、モニター期間中に受けたフィードバックを元に改良された製品がMakuakeで2021年5月下旬から販売されています。

記事執筆時時点では450万円超、1,200人以上からの支援を受けており、キャンプグッズのクラウドファンディングとしては人気の高さが伺えます。

製品レビュー

純銅製だとなぜおいしく焼ける?

銅板というとあまり馴染みがないように思えるかもしれませんが、銅製の調理器具というのは古くから料理人たちの間ではよく使われており、熱伝導性の高さが特徴です。

銅製プレート

肉を焼く際も、鉄板のようにジュージュー焼けるわけではなく、じんわりと中心部に熱が入っていきます。調理が得意でない方でも表面がこげつくことなく上手に焼けるでしょう。

鉄板よりも手入れが楽

使ってみて一番驚いたのは手入れのしやすさです。最初の油ならしは必要なものの、鉄板のように使った後の焦げ付きはほとんどなく、水をかけて拭き取るだけで表面の汚れはほとんど取れてしまいます。

桂記章銅板焼肉プレート

3サイズ展開で用途に合わせて選べる

純銅製焼肉プレートはメスティンサイズ、B6サイズ、B5サイズの3サイズ展開で、用途に合わせて選ぶことができます。

純銅製焼肉プレート

B6、B5サイズは肉や野菜などをそのまま焼く用に使いますが、メスティンサイズはメスティンの下に敷いて使います。

桂記章銅板焼肉プレート

銅板が間に挟まることにより、熱がより均一に伝わり、よくあるメスティンの焦げ付きを防いでくれます。普段私はSOTOのシングルバーナーを使っていますが、このバーナーが弱火の調節が難しく、いつも底面を焦がしてしまっていました。このプレートを使うことにより、底面はまったく焦げなくなりました。

桂記章銅板焼肉プレート

開発者インタビュー

桂記章は石川県の老舗金属プレス加工メーカーで、今回の純銅製焼肉プレートの販売は新規事業へのチャレンジのように見受けられたため、開発に至った経緯や苦労した点などを、桂記章株式会社の澤田幸宏社長にインタビューさせていただきました。

コロナ影響により新規事業を創出

ーーまず、桂記章の会社のことについて教えてください。金属加工業を生業にされているとのことですが、普段はどのような製品を製造されているのでしょうか。

 桂記章 澤田様: 桂記章という社名の通り、元々は「記章」や「メダル」などを作っている会社です。主に学校のバッチ(校章)や企業の社章、警察、自衛隊、消防などの記章やメダルを製造しています。他には、スポーツイベントのメダル、全国にあるお土産のキーホールダー製品、日本百名山のバッチなどの製造も行っています。

桂記章銅板焼肉プレート
出典: 桂記章

 残念ながらコロナ影響により、インバウンド観光需要やスポーツイベントがほぼなくなり、お土産製品の事業、スポーツイベントグッズの事業は大打撃を受けました。2020年5月頃から今後どうしていこうかと本格的に悩み、当時は町中をずっと歩きながら事業の方向性について考えていました。このまま会社は潰れてしまうのか、何をすればいいのか迷っていたところ、ヒロシさんのYouTubeを見ながらキャンプを仕事にできたらいいなと思うようになりました。

ーー純銅製焼肉プレート製造のきっかけはアウトドア好きな澤田様の発案とのことですが、澤田様は頻繁にキャンプなどをやられてらっしゃるのでしょうか。

 澤田様: キャンプは元々ファミリーキャンプを年に数回やっていました。25年前のキャンプグッズを持って行って久しぶりにソロキャンプに行ったところ、まわりから「澤田さんダサいよ。今どきのソロキャンプはコンパクトでロースタイルがいいよ!」と言われてしまいました。それがきっかけでキャンプグッズ一式を買い替えました(笑)。

 それ以降は毎週末、祝日を使ってソロキャンプに行くようになりました。私のスタンスは「楽しいことをするために仕事をする。」なので、キャンプがしたいからどうにかこれを仕事にできないかと思っています。25年のギャップはとても大きかったので、キャンプ場でとにかく他の人がどんなグッズを使っているのか、最近のキャンプスタイルはどんなものなのか、市場調査をしました。

桂記章銅板焼肉プレート
インタビューに応じていただいた澤田社長

 当社でどんなものが作れるか色々検討し、まずはペグを作ってみましたが、既に市場に製品がたくさんあり、どこか似通ったものになってしまいました。当社は銅を扱っているので、銅板を製品化できないか検討したところ、市場には同様の商品がないことがわかったため、本格的に製品化の検討を始めました。

初めてのチャレンジだったので社内からは反対の声もあった

ーー私も今回有償モニターに参加させていただきましたが、モニター期間中にアンケートで回答した内容の多くがMakuakeで販売された製品の仕様に反映されており驚きました。製造にあたり愚直にユーザーの声を聞き、商品に反映させるというのは難しい点も多かったと思います。商品開発において特に苦労した点などを教えてください。

 澤田: 最初の企画会議で、銅板を製品化したいと言ったら社内からは大反対にあいました。その理由は、当社ではこれまで装飾用の銅しか扱ったことがなく、食品を扱う調理器具の製造は初めてだったためです。新規事業なのでこれまでやったことがないのは当たり前ですし、既存事業は新型コロナウイルス感染症により大打撃を受けていたため、なんとしてでもこの事業を立ち上げるべく、山中塗や輪島塗の塗装を行っている会社からアドバイスをもったり、食品衛生法上の問題がないか国や自治体の機関に問い合わせたり、民間の検査機関で試作品を使って安全性確認を行い、試作を重ねながら製品化に漕ぎ着けました。

 私はアイディアを生み出すのは得意ですが、今回の銅板が一定のご支持をいただけたのは試作品モニターを行ったことで、多くのリアルな意見を集める事ができた事だと思います。この仕組みによりモニターの皆様からのご意見も製品に反映させていただいております。試作品では完全にフラットな銅板でしたが、大きさのあるモデルは縁があった方がいいというお声を多くいただいたので、形状を変更することにしました。

ラインナップ拡充を目指して試作品を製作中

ーー澤田様のFacebookページを拝見したところ、焼き鳥が焼きやすいような新たな銅板の写真などもありましたが、今後銅板プレートの新商品が追加されていく可能性はありますか。

 澤田様: 既に次の商品開発を行っており、試作品も完成しています。私はこちらの方がワクワクしています(笑)。まず銅板に高付加価値をつけた高級品を製品化に向けて進めており、現在は試作品を実際に使用して安全性の確認や、使用に問題がないか確認作業を行っています。

桂記章銅板焼肉プレート

 焼き鳥など、油が落ちやすい肉を焼く際に便利な穴あきタイプの試作品も作りました。これで焼き鳥を焼いて食べると最高ですよ。

桂記章銅板焼肉プレート

 デザイン性を上げるために文字入れ加工もテストしています。これができれば企業ロゴも入れられるようになります。研磨による文字崩れもなく、耐久性も高いです。

桂記章銅板焼肉プレート

 ステーキハウス専門店用に大型のプレートも試作しました、これは地元石川県の専門店へ提案しようと思っています。

桂記章銅板焼肉プレート

(※筆者注: いずれも制作段階の試作品の一部をご紹介いただいていますが、製品化されるかどうかは未定とのことです。予めご了承ください。)

ーー最後に、Makuakeのプロジェクト終了後、本格的に正式販売されるスケジュールは決定していますか。その場合の販売チャネルなども気になっています。

 澤田様: ありがたいことに、銅板焼肉プレートを売らせて欲しいというお声も多くいただいています。販売展開についていくつかプランを検討しています。色々な方法があるので、発表できるタイミングになったらまたお知らせさせていただきます。楽しみにしていてください。

Makuakeでのプロジェクト終了は7月20日まで

販売予定価格よりも割安に購入できるMakuakeでのプロジェクトは2021年7月20日となります。数量限定ですので、純銅製焼肉プレートに興味がある方はお急ぎください。

取材協力

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