人気商品サーカスTCで有名なtent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)から、サーカスシリーズの新商品としてサーカスSTが登場しました。人気のワンポールテント形状でありながら、ポリエステル素材を採用し、価格はなんと24,000円(税別)〜となっています。特徴をレビューします。
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Follow @Camp__ReviewサーカスST、サーカスST DXの2つの新商品
今回発表されたのは、サーカスST、サーカスST DXの2製品です。TCシリーズと同じく、入り口部分が跳ね上げられる構造になっている方がDXです。(発売予定は2020年10月中旬です)
サーカスST
サーカスST DX
ポリコットン素材のサーカスTC vs. ポリエステル素材のサーカスST
素材の違い
既にテンマクデザインではサーカスTCを発売しており、とても人気商品となっています。TCシリーズはポリコットン素材、STシリーズはポリエステル素材という点が違いですが、それぞれの素材の特徴は何でしょうか。DODのこちらの説明がわかりやすかったので引用させていただきます。
ポリコットンとは?
ポリエステルとコットンを混ぜた素材で、ポリコットンやテクニカルコットンとも呼ばれ、ポリエステル65%~70%のものが多く使用されています。これはコットンのメリットを保ったまま、軽量で扱いやすくした生地で、コットン同様にコーティングされていないものが多いです。
コーティングしていないため、耐水圧をメーカー側でコントロールできない(素材自体の耐水圧になる)のですが、一般的に流通しているT/C素材の場合、耐水圧300~400mm程度になることが多いです。
日本のような雨が多い地域にはコットンよりもこのT/Cの方が向いていると言えます。
ポリエステルとは?
最もスタンダードな素材です。オートキャンプ用のテントであれば、現在販売されている9割以上のテントはポリエステルだと思います。
コストや軽量性、強度などのバランスに優れており、ここであげる素材の中では最も吸水性が低いので、濡れた際にも重さがあまり変わりません。
実際に私もポリエステル、ポリコットン両方のテントを使ったことがあるので、テントにおけるメリット、デメリットは以下だと感じました。
素材 | ポリエステル | ポリコットン |
価格 | 安い | やや高い |
重さ | 軽い (撤収が楽) | やや重い (慣れるまで撤収大変) |
火耐性 | 弱い (焚き火の火の粉で穴が開く) | 強い (近くで焚き火OK) |
雨耐性 | 高い (撥水性が高い) | 高い (水分を吸い込んで拡張) |
乾きやすさ | 乾きやすい (撤収が楽) | 乾きにくい (撤収時に雨だと最悪) |
遮光性 | 低い (夏はテント内が高温に) | 高い (夏でも使いやすい) |
結露 | 結露しやすい (冬は注意が必要) | 結露しにくい (冬でも使いやすい) |
個人的にはオールシーズン使いやすいポリコットンがオススメですが、撤収のしにくさ、雨にあたって乾かない状態での撤収に追われた時の憂鬱感がデメリットです。安価で扱いやすいことがポリエステルのメリットなので、さくっとデイキャンプに行く際、ソロキャンプで荷物を増やしたくない場合などにポリエステル素材がオススメです。
サーカスTC、サーカスSTの基本スペック比較
次に、細かい両製品のスペックを比較します。
サーカスTC vs. サーカスST
ざっくりまとめると、サイズはそのまま、ポリコットンがポリエステルになったことで、価格は25%オフ、重量も20%軽量という感じです。公式サイトに記載はありませんでしたが、サーカスTC用のオプション製品もそのまま流用できそうです。
サーカスTC | サーカスST | |
価格(税別) | 31,800円 | 24,000円 |
素材 | ポリコットン | ポリエステル |
サイズ | 420×420×(H)280cm | (約)4,420×4,200×2,800(高)mm |
収納サイズ | ? | (約)630×220(直径)mm |
総重量 | (約)10,880g (本体・張り綱6,450g、ポール2,360g) | (約)8.4kg (ペグ/張り綱/ポール/収納ケース含む) |
付属品 | ポール 張り網 設営用ガイドセット ペグ 収納袋 | ポール×1本 ペグ×16本 張り綱×5本 収納ケース |
オプション製品 | メッシュインナーセット 4/5 サーカスインナーマット4/5 サーカスグランドシートハーフ サーカスフルサイズグランドシート | (左記既存製品も使える?) |
サーカスTC DX vs. サーカスST DX
DXバージョンも基本傾向は同じです。ただ価格差は結構ついていて、3割強STの方が安いです。こちらもサイズはそのままなので、オプション製品はそのまま流用できそうです。
サーカスTC DX | サーカスST DX | |
価格(税別) | 39,800円 | 27,000円 |
素材 | ポリコットン | ポリエステル |
サイズ | (約)4,200×4,420×2,800(高)mm | (約)4,420×4,200×2,800(高)mm |
収納サイズ | (約)630×270×270(高)mm | (約)630×240(直径)mm |
総重量 | (約)12.3kg | (約)10.1kg (ペグ/張り綱/ポール/収納ケース含む) |
付属品 | ポール 張り綱 設営用ガイドセット ペグ 収納袋 | ポール×2本 ペグ×17本 張り綱×5本 収納ケース |
オプション製品 | サーカスTC DX専用フロントフラップサンドカラー サーカスTC DX専用窓付きフロントフラップサンドカラー メッシュインナーセット 4/5 サーカスインナーマット4/5 サーカスグランドシートハーフ サーカスフルサイズグランドシート | サーカスST DX専用フロントフラップ サーカスST DX専用窓付きフロントフラップ (他左記オプション製品も使える?) |
ワンポールテントの構造上どうしようもないのですが、雨が降ってきた場合に、入り口のフラップを跳ね上げられないと雨水が垂直にテント内に入ってきてしまいます。かと言って常時閉めっぱなしにすると出入りが面倒なので、購入するのであればどちらの場合もDXバージョンの購入をオススメします。
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