秋冬のキャンプシーズンに向けてアウトドアメーカー各社から新商品が出ています。tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)の人気パップテント炎幕シリーズがリニューアルしました。リニューアルして何が変わったのか、旧モデルと比較しながらレビューします。
Twitterでも情報発信しております。よろしければフォローお願いします。
Follow @Camp__Reviewテンマクデザインの炎幕シリーズとは?
炎幕シリーズとは、いわゆるパップテントに分類されるテントです。このタイプのテントは、日本では2017年頃から話題になり、当時はパップテントを提供しているメーカーが少なかったため、こだわりの強いキャンパーは海外から個人輸入などをして手に入れていたため希少性が高かったカテゴリでした。
テンマクデザインは2018年春に「炎幕」「炎幕DX」を発売し、日本においてパップテントを一気にメジャーにしたといっても過言ではないでしょう。
元々パップテントが各国の軍事用携行テントとして使われていた背景もあり、そのミリタリーで男前な雰囲気が特にソロキャンパーに絶大な支持を得ています。
炎幕シリーズ各商品の概要
炎幕旧シリーズ vs. 炎幕新シリーズ
炎幕のことをよくご存知の方向けに先に結論を書くと、新旧での変更点は以下2つです。
変更点1: カラー
旧: ベージュ→新: グリーン(+一部ベージュ)
変更点2: 素材
旧: ほぼコットン→新: (特にマッドスカートに)ポリエステル、ポリコットンを採用
炎幕シリーズ各商品のポジショニング
元々販売されていた「炎幕」、「炎幕DX」、「大炎幕」の3商品に加え、今回発表された「炎幕TC」、「炎幕TC DX」、「炎幕 DX ver.2」、「大煙幕FC」の4商品が加わることになります。
ここ数日で旧モデルの値崩れが起きていたので、一定期間併売して旧モデルはなくなる可能性もあります。(今の所旧モデルの終売はアナウンスされていないので、しばらく7商品すべてが併売されるのかもしれません。)
今回の新商品4種のリニューアルのポイントは、フライシートもしくはマッドスカート(サイド・リア)の素材が、旧モデルではすべてコットン素材だったものが、ポリコットン、もしくはポリエステル素材に変更された点です。
おそらくコットン素材の弱点である、乾きにくさを解消するための改良と言えるでしょう。
逆にコットン派の方は値が下がった旧モデルをこのタイミングで買うというのもありだと思います。
ポリコットンやポリエステルの素材の特徴については、サーカスSTの記事の中でご紹介しておりますので、こちらもご参照ください。
炎幕新シリーズレビュー
それでは、各商品について細かくレビューしていきます。
炎幕 TC
商品名 | 炎幕 TC | 炎幕 |
価格(税別) | 19,800円 (グランドシート: 3,600円) | 26,800円 |
フライシート素材 | コットン混紡生地(TC) | コットン100% |
マッドスカート(フロント)素材 | コットン混紡生地(TC) | コットン100% |
マッドスカート(サイド・リア)素材 | ポリエステルオックス210D | コットン100% |
収納サイズ | (約)620×260(直径)mm | ? |
組立サイズ | (約)3,300×1,900×1,300(高)mm | W:330×D:190×H:130cm |
総重量 | (約)5.1kg | (約)5.6kg |
付属品 | ポール×2本 ペグ×12本 張り綱×4本 収納ケース | グランドシート ポール×2本 ペグ×12本 張り綱×4本 収納ケース |
設営サイズは炎幕TCと炎幕では変化ありません。炎幕TCの方が安くなっているように見えますが、グランドシートが付属しなくなったため、公式で買い揃えると差額は数千円になります。
炎幕 TC DX
商品名 | 炎幕 TC DX | 炎幕 DX |
価格(税別) | 24,800円 (グランドシート: 3,600円) | 36,800円 |
フライシート素材 | コットン混紡生地(TC) | コットン100% |
マッドスカート(フロント)素材 | コットン混紡生地(TC) | コットン100% |
マッドスカート(サイド・リア)素材 | ポリエステルオックス210D | コットン100% |
収納サイズ | (約)620×260(直径)mm | ? |
組立サイズ | (約)3,300×1,900×1,300(高)mm | W:330×D:190×H:130cm |
総重量 | (約)6.9kg | (約)7.6kg |
付属品 | ポール×4本 ペグ×15本 張り綱×7本 収納ケース | グランドシート ポール×4本 張り綱(2m×7本)※白色 ペグ×15本 収納袋 |
こちらも同じく設営サイズは変更なしで、素材のみのアップデートです。グランドシートは別売りですが、それを合わせて買っても炎幕 DXとは8,000円ほど価格差があります。
炎幕 DX ver.2
商品名 | 炎幕 DX ver.2 | 炎幕 DX |
価格(税別) | 39,800円 | 36,800円 |
フライシート素材 | コットン100% | コットン100% |
マッドスカート(フロント)素材 | コットン100% | コットン100% |
マッドスカート(サイド・リア)素材 | コットン混紡生地(TC) | コットン100% |
収納サイズ | (約)620×260(直径)mm | ? |
組立サイズ | (約)3,300×1,900×1,300(高)mm | W:330×D:190×H:130cm |
総重量 | (約)8.3kg | (約)7.6kg |
付属品 | グランドシート ポール×4本 ペグ×15本 張り綱×7本 収納ケース | グランドシート ポール×4本 張り綱(2m×7本)※白色 ペグ×15本 収納袋 |
「炎幕 DX」、「炎幕 TC DX」、「炎幕 DX ver.2」の違いがものすごくわかりにくいですが、炎幕 DXと比べてフライシートもマッドスカートも素材変更したのが炎幕 TC DX、炎幕 DXからマッドスカートのみ素材変更したのが炎幕 DX ver.2です。付属品も変更なく、価格差も小さいです。
大炎幕 FC
商品名 | 大炎幕 FC | 大炎幕 |
価格(税別) | 49,800円 | 36,800円 |
フライシート素材 | コットン100% | コットン100% |
マッドスカート(フロント)素材 | コットン100% | コットン100% |
マッドスカート(サイド・リア)素材 | コットン混紡生地(TC) | コットン100% |
収納サイズ | (約)660×230×280(高)mm | (約)620×230×230(高)mm |
組立サイズ | (約)3,500×2,700×1,550(高)mm | (約)3,500×2,700×1,550(高)mm |
総重量 | (約)10.9kg | (約)8.2kg |
付属品 | グランドシート ポール×4本 ペグ×16本 張り綱×6本 収納ケース | グランドシート ポール4本 スチール製ペグ16本 張り綱(3m×4本、6,5m×2本) |
大炎幕と比べ、大炎幕 FCはマッドスカートがポリコットン素材に変更されています。
まとめ
おそらくユーザーの声を受けての素材変更を主とした今回の製品アップデートだと思うのですが、炎幕ユーザーの中にはこれまでのコットン素材がいい!という方も一定いらっしゃるかと思います。
旧モデルが今後終売されるとすると、値下げして新モデルが発売される11月下旬までには完売してしまうでしょうし、新モデルも発売直後人気ですぐに完売ということも起きそうです。いずれにせよテンマクデザインの炎幕シリーズを狙っていた方は、旧モデル、新モデルいずれかを購入する判断を早めにされることをオススメします!