フランスに本社を置くDECATHLON(デカトロン)社のアウトドアブランド「QUECHUA(ケシュア)」の2022年春夏新商品の「ワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 3人用」のメリット、デメリット交えて詳細をレビューします。
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※今回デカトロンジャパン株式会社様より「ワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 3人用」の商品提供をいただきレビュー記事を執筆しています。
話題のケシュア ワンタッチテントシリーズ
QUECHUA(ケシュア)ブランドを展開するDECATHLON(デカトロン)社は1976年に設立された、フランスのスポーツ用品メーカーです。日本では馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、2019年時点で54か国に1500以上の店舗を持つ、世界最大のスポーツ用品店で特にヨーロッパではポピュラーな企業です。
日本でも2019〜 2020年にかけて西宮と幕張に直営店を構えていましたが、 2022年には全店閉店しています。今後は新たなビジネス展開として自社サイト販売と卸販路を拡大していくようです。
欧州テイストのデザインと、 コストパフォーマンスの良い製品を多く提供していることから、 日本でも徐々に注目が集まっているブランドです。特にワンタッチテントシリーズは、レビュー記事なども多く目にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
ワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 3人用のメリット・デメリット
前提として、筆者はワンポールテントを使うことが多く、ケシュア製品の使用経験はなし、ワンタッチテントはDODのわがやのテントをレンタルして使ったことがあります。
その上で以下が総評と感じたメリット、デメリットです。
詳細レビュー
ここからは、実際にワンタッチテント 2 SECONDS EASY FRESH&BLACK 3人用を使って設営、宿泊、撤収した様子をご紹介します。
2秒で設営できるというのは本当?
箱から出した状態の収納パッケージがこちらです。収納時のサイズは71x22x22cm、重量は8.2kgとなっており、3人用のドームテントとしては収納サイズも大きく重量も重いです。これはワンタッチ構造を採用しているがゆえ、どうしてもトレードオフになってしまうところですが、車に積む分にはそれほどデメリットには感じませんでした。
収納ケースを開くとテント本体がすぐに出てきます。側面のポケットにガイロープとペグが入っています。
組み立て方が図示された説明書が縫い付けられているので、紙の説明書のように紛失してしまったり濡れて読めなくなってしまったりということがありません。ですが、今回の製品に関しては(1)〜(3)の工程の部分にシールのようなものが被さってしまいよく見えません。あえて説明書を見ないで組み立てられるかチャレンジします。
テント本体を広げると何やら2本のポールが立つような構造になっていることがわかります。
頂点には目立つ赤色のコードがあり、ここを引っ張るとよさそうなので引っ張ってみましょう。
折りたたみ傘を下からではなく上から引っ張って開くような感覚で側面が立ち上がります。
反対側のコードも同じように引っ張ります。すると、ドームテントのような形になりました。収納ケースを開いてからこの形にするまでは2秒でできます。2秒で設営できるは本当でした*。
(※厳密には写真を撮影しながら設営しているので数分かかっていますが、そうでなければ2秒でできたという意味です。)
説明書に記載された組み立て方の図を見る限り、本来はこの後テントの各所をペグダウンし、ガイロープを張ってペグダウンする必要がありそうです。そこまでの全行程を行うと2秒ではなく10分くらいかかりそうですが、今回のキャンプは天候が安定しており、2秒設営の手軽さを満喫する意味でもこのままの状態で宿泊します。
広さは3人用
組み立てた後に全面の出入り口をフルオープンにした状態がこちらです。
実際の寸法としては210cm×205cmと記載されています。
実際に中にコットを1台入れて就寝します。一般的なコットの横幅は70cm前後なので、出入り口に対して写真のように並行に置くと3台置くことはできません。縦に置くとギリギリ置けるというサイズ感です。荷物を置く場所を考慮すると、コットよりもインフレーターマットやエアベッドなどを置いた方がよいでしょう。また、大人3人だと窮屈になってしまうので、大人2人+子ども1人もしくは大人1人+子ども2人というのが快適に使えるサイズだと感じました。
前面の出入り口はペグダウンすることにより前室を作ることができます。ただしスペースとしては非常に限られた面積であるため、靴置き場として使うのが精一杯です。
FRESH&BLACKの実力
商品名にもなっているFRESH&BLACKですが、ケシュア独自のフライシート用素材とのことです。中から見るとよくわかりますが、生地内側は完全に真っ黒な素材になっており、7月の日中、日差しの強い環境でも、ベンチレーションから漏れる光以外は日光を通しません。
テントの前後の出入り口、左右下部の窓をすべてメッシュにすることができるため、通気性も十分に確保できます。
背面のメッシュは下半分が黒くなっており、ここでも遮光性の工夫が見られます。このように遮光性と通気性を高めているテントなので、真夏であっても風が吹く環境であればテント内でも涼しく過ごせます。
気になる結露は?
ポリエステル製のテントですと、気になるのが結露ですが、今回の利用環境では朝方フライシートに少し朝露がつく程度で、内側も外側も気になるほどの結露はありませんでした。
地面と接するグランドシート裏側も少し湿っている程度でびしょ濡れになはなりませんでした*。
※いずれも7月の天候が安定した日の検証結果です。
撤収は2秒では無理だが慣れれば簡単
ここからは撤収に入ります。撤収も説明書を見ないでチャレンジしてみます。基本的には設営時の手順を逆周りすれば撤収できるはずなので、最後の手順であった赤いコードを引く作業の逆手順を行います。赤いコードの根本にプッシュボタンがあるので、それを押すとこのように折りたたみ傘をたたんだような状態になります。
反対側も同じようにすると、このように一瞬で小さくなります。ここまでは2秒でいけます。
この後の工程が難儀でして、広がったフライシートを折りたたみのフレームに引き寄せながらコンパクトにすぼめていきます。慣れればもっと早くできるはずですが、これに数分かかってしまいました。無理やり収納ケースに入れるとこのように膨らんだ状態になってしまいます。
便利にできているなと思ったのがこの巾着状のケースです。無理やり押し込んで収納しても、巾着のコードを引くことでなんとなくコンパクトになります。
最初に箱から出した状態よりは明らかに膨らみ気味ですが、なんとかしまうことができました。
※今回はいかに製品が使いやすく設計されているかを検証するため、あえて説明書を見ずに設営や撤収を行っています。ご購入後ご利用の際は、メーカーが推奨する正しい方法で設営や撤収を行ってください。
販売価格: 37,900円(税込)
製品仕様詳細
カラー | スノーホワイト |
サイズ | ・就寝用スペース:幅210×奥行205x高さ128cm ・収納時サイズ:71x22x22cm/27L |
材質 | -主な生地- 100% ポリエステル(PES) -構造- 50% ガラス繊維 (FG) 50% ポリオキシメチレン(POM) |
重量 | 8.2kg |
セット内容 | ・組み立て済み就寝用スペース(防水加工フライシート一体型)x1 ・ペグx16 ・ガイロープx10 ・収納用バッグx1 |
まとめ
テントの設営そのものが好きという方もいらっしゃるかもしれませんが、設営にかかった時間分撤収にも時間がかかります。ワンタッチテントは設営時間も撤収時間も大幅に節約できるため、キャンプの時間をより有意義に使える画期的なアイテムです。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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