キャンプや登山の際に、湯沸かしや料理で活躍するのが『シングルバーナー』。コンパクトで持ち運びしやすく着火も簡単なため、アウトドアでは必須のアイテムといえるでしょう。この記事では、シングルバーナーの選び方を解説し、種類別のおすすめシングルバーナーを厳選してご紹介します。
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シングルバーナーの選び方を解説!CD缶・OD缶どちらがいい?
シングルバーナーは、持ち運びやすさ・発熱の強さ・着火のしやすさなどの性能を比較して選びます。シングルバーナーの選び方について、簡単に解説します。
CB缶とOD缶は特徴の違いで選ぶ
シングルバーナーには、『CB缶』と『OD缶』の2種類があります。
CB缶は『Cassette Gas Bombe(カセットガスボンベ)』の略称です。家庭用カセットコンロの燃料としても使われるため、スーパーやコンビニなど手軽に手に入る点が特徴です。
OD缶は『OutDoor(アウトドア)缶』の略称です。CB缶に対し、アウトドアでの使用を目的として作られているガス缶であることが特徴です。
『CB缶』と『OD缶』の違いは、耐寒性・価格・携帯性・手に入れやすさで比較ができ、それぞれの特徴は以下の通りです。
CB缶 | OD缶 | |
---|---|---|
耐寒性 | △ | ◎ |
価格 | ◎ | △ |
携帯性 | ◯ | ◎ |
手に入れやすさ | ◎ | △ |
とくに注目したい特徴は、CB缶は寒さに弱い点です。ガスの種類によっては10度以下でも火力が弱くなったり、着火しにくくなったりする場合もあります。夏は問題ありませんが、標高が高い土地でのキャンプや、山登りでの使用には注意が必要です。
それ以外では、手に入れやすいかどうかが大きな違いになります。CB缶はスーパーやホームセンター、コンビニなどキャンプ先でも手軽に入手できるのに対し、OD缶はアウトドア専用ショップやネットでしか手に入りません。
持ち運びやすさや、耐寒性を重視するならOD缶、手軽に手に入れられる点を重視するならCB缶を選ぶと良いでしょう。
用途で形状を選ぶのがおすすめ
シングルバーナーには、『コンロ型』『一体型』『分離型』の3種類があります。
タイプ | コンロ型 | 一体型 | 分離型 |
---|---|---|---|
メリット | 安定性が高く火力が強い | コンパクト・軽量 | コンパクト・軽量 |
デメリット | 持ち運びするには大きめ | 大きい鍋やフライパンは使えない | 設置が他と比べ面倒 |
向いている人・用途 | 本格的に料理を楽しみたい家族でのアウトドア | 簡単な調理に使いたいソロ〜少人数でのアウトドア | 携帯性にもこだわりたいソロ〜家族でのアウトドア |
コンロ型とは、五徳と汚れ受けのあるコンロに、燃料を取り付けるタイプのシングルバーナーです。家庭用カセットコンロをアウトドアでも使いやすくしたものと考えると、イメージしやすいでしょう。重心の安定性や火力の高さが特徴で、家族など大人数でのアウトドアに向いています。
一体型とは、燃料に五徳を取り付けて使用するタイプのシングルバーナーです。持ち運びしやすいため、荷物を極力減らしたいキャンパーに人気のタイプです。コンパクトな分、大きな調理器具の使用には向いていません。ソロ〜少人数でのアウトドアにおすすめです。
分離型とは、コンロと燃料をチューブなどでつなぐ構造のシングルバーナーです。直接五徳部分を地面に置けるため、安定性が高くコンパクトでありながら、重くて大きな調理器具の使用にも向いている点が特徴です。
用途で発熱量を選ぶのがおすすめ
バーナーは、簡単な湯沸かしから本格的な料理まで、用途によって必要なガスの火力が大きく異なります。基本的には、どちらのシーンでも使用できるようにガスの火力は高ければ高いほど良いですが、最低でも『発熱量は2,000〜2,500kcal/h』のものを選びましょう。
料理をメインに使いたい方は、3,000kcal/h以上の高火力なシングルバーナーを選ぶと良いでしょう。
自動着火装置があるものがおすすめ
シングルバーナーは、自動着火装置があるものがおすすめです。ライターやマッチなどで着火するタイプもありますが、自動着火装置付きを選ぶとバーナーだけで完結できるので、キャンプに持っていくアイテムを減らせます。
自動着火装置があればスイッチを押すだけで点火ができるため、火傷などのトラブルも極力避けられます。また自動着火装置には、付属の取っ手をひねるだけで点火ができる圧電着火装置などもあります。
シングルバーナーを購入する際には、点火方法も確認してみましょう。
シングルバーナーおすすめ人気ランキングTOP3
この章では、中でも人気を集めている定番のシングルバーナーを3つ紹介します。初めての購入でどのようなタイプを選んだら良いかわからない方は、まずは以下の定番アイテムから選んでみましょう。
イワタニ(Iwatani)|ジュニアコンパクトバーナー ガス CB-JCB
販売価格: 4,980円(税込)
最大発熱量が2.7kW (2,300kcal/h)と加熱能力が高く、ガス栓を開いてワンプッシュで点火できる自動点火機構となっています。1Lの水であれば4分ほどで沸騰させることが可能です。
本体はコンパクトサイズで軽量なので、持ち運ぶ機会が多いアウトドアで活躍するでしょう。風に強い構造で、屋外の使用でもストレスなく使用できます。
ソト (SOTO) |レギュレーター ストーブ ST-310
販売価格(モノトーン):7,700円(税込)
販売価格(シルバー):6,200円(税込)
安定した高火力と外気温に影響を受けにくい構造で、キャンプの初心者からベテランまで幅広く使用することができるでしょう。
発熱量2.9kW(2,500kcal/h)で圧電点火方式なので、安定した火力を維持しながら外での調理が可能です。燃料のボンベを取り外して折りたたむことでコンパクトになり、専用ケースに入れて持ち運べます。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)|オーリック 小型 ガスバーナー コンロM-7900
販売価格:3,633円(税込)
最大火力は2,700Kcalで、つまみを回すことで火力の調整ができるため、用途に合わせた使用がしやすくなっています。
発火装置がついているため、ライターなどを準備する必要がありません。安全性も高く安心して使用できます。本体のパーツを取り外してコンパクトに収納できるので、キャンプ初心者にもおすすめです。
OD缶のシングルバーナーおすすめ人気ランキングTOP5
この章では、OD缶の中でも人気を集めているシングルバーナーを解説します。アウトドア専用のバーナーとして、機能も携帯性もバランスが良いOD缶シングルバーナーを選びたいという方は参考にしてみてください。
ソト (SOTO)|アミカス SOD-320
販売価格:5,940円(税込)
すり鉢状のバーナーヘッドで横からの風に強く、発熱量が3.0kW(2,600kcal/h)なので、加熱調理がしやすいです。調理器具を支えられる4本の五徳がついているので、鍋やクッカーがしっかり安定してくれます。
イグナイターの電気回路を全て本体に収納しており点火性能が高く、故障しにくい作りです。長く愛用できるアイテムとなるでしょう。
ソト (SOTO)|マイクロレギュレーターストーブ SOD-300S
販売価格:6,582円(税込)
ドーム状のバーナーヘッドで発熱量が3.3kW(2,800kcal/h)あるため、食材にムラなく熱を加えることが可能。火の通りにくい食材の調理にも使えます。
調理器具を支える五徳のセットはシンプルな構造で、鍋やクッカーなどを用いた調理でも安心して使用できるでしょう。
点火装置が内蔵されているので、ライターが無くても器具栓つまみを回して点火ボタンを押すだけで、簡単に点火できます。
コールマン(Coleman) |シングルガスストーブ120A
販売価格:6,850円(税込)
火力は2.5kW(約2,150Kcal/h)で、8インチ(φ20cm)のダッチオーブンが使えるので調理の幅が広がります。2段階の高さ調整が可能で、五徳は安定性と耐風性があるので、地面でもテーブルでも場所を選ばず使用できるでしょう。床面との距離があるため、テーブルが熱くなりにくいです。
OD缶を使用した安定した火力で、寒冷地や高所でのキャンプでも使用できます。
ソト (SOTO)|マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター SOD-310
販売価格:8,800円(税込)
発熱量が3.3kW(2,800kcal/h)で、風に強いすり鉢状のバーナーヘッドなので湯沸かしなどの調理に向いています。五徳は脱着が可能なタイプ。鍋やクッカーで調理をしたいときにも安定して使えます。
点火装置が内蔵されており、ライターが無くても簡単に点火が可能。収納ケースに入れてコンパクトに持ち運びできる点も便利です。
ソト (SOTO)|マイクロレギュレーターストーブ FUSION Trek (フュージョントレック) SOD-331
販売価格:9,900円(税込)
バーナーヘッドは、風に強くまっすぐな炎が特徴的なすり鉢状になっています。3.5kw(3,000kcal/h)の高発熱量で時短調理が可能です。ボンベの内圧でガスの流れを調整する構造なので、外気温からの影響が少なく安定した火力が維持できます。
頑丈で大きな3本の五徳が付いており、なべ底径が20cmほどの大きな鍋を使用した調理も可能にしてくれます。
CB缶のシングルバーナーおすすめ人気ランキングTOP5
この章では、CB缶のおすすめシングルバーナーを解説します。CB缶シングルバーナーは、どこでも手に入る手軽さや、高い火力が魅力。タイプ別に厳選したバーナーを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
イワタニ(Iwatani)|ジュニアコンパクトバーナー ガス CB-JCB
販売価格: 3,900円(税込)
CB缶シングルバーナーで人気なのはIwatani(イワタニ)のコンパクトバーナーです。収納時のコンパクトさに加え、1Lの水を4分で沸騰できる高火力とタフな点が魅力と言えるでしょう。
防風五徳構造も特徴的で、風が吹いても火力を維持できます。全体的に総合力が高いシングルバーナーと言えるので、CB缶のシングルバーナーの初めての購入にもおすすめです。
ソト (SOTO)|レギュレーターストーブ Range(レンジ) ST-340
販売価格:7,810円(税込)
直径6.6cmの火口で、まんべんなく全体を包みこめる炎で中型の調理器具や鍋を使用した炊飯などの調理が可能。
レギュレーターが搭載されているので、点火直後からガスを使い切るまで常に高火力で安定した火力を維持できます。
またワンプッシュで簡単に点火できる、点火アシストレバーを標準装備。燃料ボンベが取り外し可能なので、コンパクトに収納できて持ち運びにも便利です。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)|トレッカー UF-0026
販売価格:3,900円(税込)
ソロから家族でのキャンプまで幅広く使用でき、圧電点火方式で簡単に点火もできる2,400kcal/hと高出力の製品です。五徳が開閉式になっているので、シェラカップやソロクッカーなど、さまざまな大きさの調理器具が使用できます。
バーナートップには耐久性の高いステンレス鋼が使用されています。ガス開閉つまみもついているので、火力の調節も可能です。
キョウモト(Kyomoto)|カセットコンロ
販売価格(四角形):2,099円(税込)
販売価格(三角形):3,299円(税込)
販売価格(円形):2,499円(税込)
最大発熱量2,800W/Hの超火力で、1Lの水であれば4分以内に沸騰させたり、数人分の料理をこなしたりすることも可能です。
バーナー本体のボタンを押すだけで簡単に点火でき、ガス缶の取り付けも簡単なので、便利に使用できるでしょう。重心が低く安定感があり頑丈なバーナーでありながら、軽量で折りたためるため片付けも簡単です。
パンデス(PANDESS)|カセットコンロ
販売価格(赤):2,699円(税込)
販売価格(グリーン):2,699円(税込)
販売価格(ホワイト)::2,699円(税込)
最大発熱量2,800W/Hと強火力で、本体のボタンを押すだけで簡単に点火できて使いやすい製品です。コーヒーカップや小さな鍋を加熱するのに向いており、炎調整ノブ機能で必要に応じて炎を調整できます。軽量で折りたたみ式なので持ち運びもしやすく、最小限のスペースで使えます。ステンレス製でさびにくくお手入れも簡単です。
初心者は必読!シングルバーナーの注意すべき点
初めてシングルバーナーを利用する方は、爆発やガスの扱いに対する不安がつきものです。とくに、シングルバーナーは『ガス缶へ伝わる熱』に注意しましょう。ガス缶に熱がこもりすぎると、爆発事故が起こる可能性があります。
ガス缶に熱がこもるケースとしては、バーナーから出る火の熱・直射日光・焚き火のそばに置くなどが挙げられます。バーナーを長時間利用する場合は、ガス缶の熱に注意し、保管するときは日光や火気に注意しましょう。