バーベキューや運動会などで大活躍のタープテントは、夏の強い日差しを遮り、心地よい日陰スペースをつくりだします。コールマンやロゴス、カインズなどの多くのメーカーが販売しており、商品によっては設営方法が複雑で、どれがいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、そもそもタープテントとは何か、おすすめの選び方など、詳しく解説していきます。ぜひ自分にぴったりのタープテントを見つけましょう。
アイキャッチ画像出典 : Coleman
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タープテントとは?活用方法から解説
タープテントとは、支柱を広げて天幕を張るだけで簡単に組み立てられる、自立式のタープのことを指します。ワンタッチタープ・シェードと呼ばれることもあります。ロープを使って自立するタープに対し、タープテントは4本の脚を軸にして、骨組みを広げることで設営できる点が特徴です。
タープテントを使用することによって、手軽に日差しや雨を遮りながら、快適に食事や休憩を楽しめます。
では、タープテントと普通のテントとでは、どのような違いがあるのでしょうか?この章では、タープテントとテントの違いと、タープテントの活用方法について解説していきます。
タープテントとテントの違いは?
テントは雨風をしのぎ、安心して「寝床」として使えるところが特徴です。見た目による違いは「床があるかないか」という点。
一方タープテントは「居間」のような感覚で、雨風や日差しをある程度防ぎつつも、自然をより近くに感じられる空間を作ることができるアイテムです。
テントとタープテントはこのように用途が異なり、二つを組み合わせて使用することによって、利便性や快適性を高められます。
タープテントとタープの違いは?
タープテントとは、支柱を広げて天幕を貼るだけで設営ができる、自立式タープです。ポールや木などで固定するタープとは異なり、タープテントは単体で自立できます。
広げるだけで簡単に設営できるものが多いことも特徴です。
タープテントはどのような時に活躍する?
タープテントは、とくに日差しが強い夏のキャンプ場で活躍します。快適なアウトドアライフに必要不可欠なアイテムです。また、万が一雨が降ってきた場合でも、タープテントを雨よけとして使えるのでテントに入りきらない荷物も濡れずに済みます。タープテントは簡単に設置できるため、海水浴や運動会など、さまざまな場面で活躍します。
タープテントの選び方
タープテントにはさまざまな種類があるため、使用するシーンやシチュエーションなどを絞って選ぶことが望ましいでしょう。ここでは、要点別に重視すべきポイントをご紹介します。
タープテントは大きさ選びが重要!使用人数の目安で大きさを選ぶ
タープテントの大きさを決めるには、使用する人数に合わせたサイズを選ぶ必要があります。一般的に、タープテントは2〜3m四方で作られているものが多く、サイズによっておおよその使用人数を把握できます。
使用人数ごとにサイズを表にまとめたので、参考にしてみてください。
使用人数 | サイズ | 使用シーン |
---|---|---|
2~4人 | 2m四方 | 少人数でのキャンプ・催事・フリーマーケットなど |
4~5人 | 2.5m四方 | 運動会やファミリーキャンプなど |
5~6人 | 3m四方 | 大人数でのBBQ・キャンプやスポーツの試合での休憩場所 |
上記よりも大人数で使用する場合には、タープテント同士で連結できるモデルがおすすめです。また、サイズを選ぶ際、タープテントの生地面積はそのまま日陰面積(居住空間)にはならない点は注意が必要です。
タープテントを機能で比較する
サイズの次に重視したいのは、機能性です。ここでは、タープテントの素材別の機能性を比較します。以下がタープテントによく使われる素材と性能の比較表です。
遮光性 | 耐水性 | 難燃性 | 重量 | |
---|---|---|---|---|
ポリエステル | △ | ◎ | △ | ◎ |
TC(コットン+ポリエステル) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
コットン | ◎ | △ | ◎ | △ |
最近では、バランスの良いTC素材のものや、特殊コーティングが施されたものも人気があります。メリット・デメリットを考えると、バランスの良いTC素材がおすすめです。
設置方法の手軽さはワンタッチ式のタープテントが便利
ワンタッチタープとは、フレームを広げてシートを被せるだけで使えるタープテントのことです。フレームがやや重たいため携帯性はあまりよくないものの、広げるだけで組み立てられるので、慣れていない人でも簡単に設営できます。
他のタープテントとは違いペグを打たなくても自立するので、バーベキュー場や芝生の上など、ペグを打ちにくい場所でも使用できるというメリットもあります。
キャンプ初心者はセンターロック式が設置しやすい
キャンプ初心者には、簡単に設営できるワンタッチタープテントが最適です。その中でもできる限り手間をかけずに設営したい人には、センターロック式がとくにおすすめです。
センターロック式はフレームの固定箇所が真ん中の1ヶ所だけであるため、引っかかることなく均等に広げることができ、設営にかかる手間が少ないといえます。
一方、コーナーロック式は固定箇所が4ヶ所あるため、設営に手間がかかります。とくに1人で設営する場合は、すべての角に移動しながら1ヶ所ずつ固定する必要があるため、より時間がかかるでしょう。
【ソロ〜3人向け】タープテントおすすめ人気ランキング5選
この章では、ソロ〜3人向けのタープテントを紹介します。ソロ〜3人向けのタープテントの大きさ目安は『〜2m×2m』で選ぶと良いでしょう。以下では中でも人気な5つの商品を紹介します。
フィールドア(FIELDOOR)| ワンタッチタープテント G03 スチールフレーム 2.0m 専用横幕/サイドシート2枚付属
販売価格:13,200〜16,600円(税込)
組み立てが簡単なお手軽なサイズなので、少人数で使用する場合に最適なタープテントです。立ち上げるだけで組み立てられるため、ちょっとした屋外のイベントでの日よけとして利用するなどの用途にもぴったりです。収納する際には専用のケースを用いることでコンパクトになるため、持ち運びの面でも優れています。
マスターキャノピー(MASTERCANOPY)| ワンタッチタープテント 2M
販売価格:15,000円(税込)
高さが3段階で調節でき、必要に応じてアレンジが可能です。サイドシートは210Dポリエステルで、耐水性も抜群といえます。さらにフレームには12ヶ月保証、他の部分には6ヶ月の保証がついており、部品の交換が無料でしてもらえる点も魅力です。
フィールドア(FIELDOOR)| ワンタッチ アルミ タープテント ポータブル
販売価格:9,500円(税込)
コンパクトサイズでセンターロックタイプのフレームを使用しているため、初心者や女性でも組み立て・片付けが簡単にできるタープテントです。トップカバー上部にはベンチレーションが付いていて風が抜ける構造のため、多少風のある日でも安全に使用できるでしょう。耐水圧は2,000mm以上で、UVカット加工が施されているので、雨天時にも晴天時にも安心して使用できます。
フィールドア(FIELDOOR)| 2.0×2.0m ワンタッチタープテント 【強化版】サイドシート1枚セット
販売価格:13,300円(税込)
通常のタープテントの屋根柱は4本ですが、本製品は8本まで増やすことが可能です。サイドのフレームがしっかりと固定されるので、ハードな環境でも使用できます。ベンチレーションがあるため風にも強く、UVカット加工や耐水加工も施されているので、天候を気にせずアウトドアを楽しめるでしょう。頑丈なタープテントでありつつ、設営や片付けを簡単に行える上に、持ち運びも手軽にできるのでさまざまな場所で活躍します。
ロゴス(LOGOS)|Qセットエアベントタープ
販売価格:19,800~25,800円(税込)
高強度のポリエステルオックスフォード生地にUVカット加工を施し、耐水圧は1000mmなので、多少の荒天時でも使用できるでしょう。突風時にテント内の空気を外に逃がすVENT TOPシステムを採用しているため、急に風が発生しても安心です。わずか2分で組み立てができるタープで、一体型フレームを広げて生地を被せてとめるだけで設営できるので初心者にもおすすめです。
【3〜4人向け】タープテントおすすめ人気ランキング5選
この章では、3〜4人向けのタープテントを紹介します。3〜4人向けのタープテントは大きさ目安『〜2.5m×2.5m』を選ぶと良いでしょう。以下ではとくにおすすめなタープテントを5つ紹介します。
コールマン(Coleman) |インスタントバイザーシェードII/M
販売価格:10,609〜11,970円(税込)
開くだけで簡単に組み立てられるので、屋外のイベントで大活躍するタープテントです。雨や日差しが入りにくいひさし型で、高さが3段階に調整できるため周りの環境に合わせて使用できます。折りたたむとコンパクトに収納でき、車のラゲッジスペースを圧迫せずに持ち運びが可能です。
ロゴス(LOGOS)|ソーラーブロック Qセットタープ
販売価格:29,800〜31,800円(税込)
タープの内側にはソーラーブロックコーティングが施されており、ほぼ100%に近いUVカット率と遮光率が特徴です。側面パネルには、メッシュ生地が使用されています。室内の熱気を逃しつつ風もよく通るので、快適に過ごすことができるでしょう。収納時には楽に持ち運べるサイズに収まるため、移動や積み込みの際にも便利です。
フィールドア(FIELDOOR)|ワンタッチタープテント スチールフレーム 【強化版】
販売価格:13,200〜13,600円(税込)
長方形の形が特徴的なタープテントです。屋根柱が8本のため頑丈な作りとなっています。UVカット加工によりUV遮蔽率は98%以上と非常に高く、防水加工も施されているので外でのイベント時にも活躍するでしょう。折り畳み式で持ち運びがしやすく、便利な収納バッグも付属しています。
コールマン(Coleman) |シェード インスタントバイザーシェード
販売価格:13,450円(税込)
日光の透過を防ぎ、温度上昇を抑えるため、直射日光が強い日でも涼しく過ごせるでしょう。雨や日差しが内側に入り込みにくいため、アウトドアだけではなく屋外イベントなどでも活躍します。一般的な製品と比較して風に強い構造のため、急な強風時にも安心です。高さは2段階で調節可能となっており、周りの環境に合わせて使用できるでしょう。
フィールドア(FIELDOOR)|ワンタッチタープテント G03 専用横幕/サイドシート1枚付属
販売価格:13,450円(税込)
フレームを組み立てる必要がないため、大人2人で簡単に組み立てられます。安定性に優れているスチールフレームを採用しており、多少不安定な場所でも設営できるでしょう。生地には高耐水加工と、雨漏れを防いでくれるシーム加工が縫い目に施されているため雨の日でも使用可能です。
【5〜6人向け】タープテントおすすめ人気ランキング3選
この章では5〜6人で使用できるタープテントを紹介します。5〜6人向けのタープテントは大きさ目安『〜3m×3m』のものを選ぶと良いでしょう。以下ではとくにおすすめな3つの商品を紹介します。
コールマン(Coleman) |シェード パーティーシェードライト
販売価格:26,941円(税込)
遮光性に優れた生地を使用しているため、日光の透過を防いでテント内の温度上昇が軽減されるので快適に過ごせるタープテントです。ボタンで手軽に高さを調整でき、風を逃がすトップベンチレーション構造なので、状況の変化に応じて使用できるでしょう。1人でも簡単に設営できる自立式フレームを採用し、フレームには軽くて丈夫なアルミが使用されているので、設営から片付けまでが行いやすい製品です。
コールマン(Coleman) |シェード インスタントバイザーシェード 4人用
販売価格:15,273円(税込)
設営が簡単な伸縮式フレームを採用しているので、張りやすく撤収もしやすい製品です。十分な高さが確保されているため、圧迫感がなく頭上も気にならないことに加えて、高さもプッシュボタンで調整が可能です。耐水性にも優れており、急な雨が降ったときでも使用できます。
フィールドア(FIELDOOR)|スクエアタープ Sサイズ
販売価格:4,200円(税込)
優れた耐水加工・UVカット加工が施されており、多少の雨の日や日差しが強い日でも安心して使用できるタープテントです。計16ヶ所のループベルトが配置されているので、ロープやポールを使用してさまざまなレイアウトで設置できます。収納時には手のひらに収まるほどコンパクトになり、バックパックでキャンプに行く方や、ツーリングキャンプをする方にもおすすめです。
【7人以上向け】タープテントおすすめ人気ランキング2選
この章では7人以上向けのタープテントを紹介します。7人以上でタープテントを使用する際には、大きさ目安『3m×3m以上』のものを選ぶと良いでしょう。以下では中でもおすすめの商品を2つ紹介します。
フィールドア(FIELDOOR)|スチールワンタッチタープテント
販売価格:16,600円(税込)
水圧は2000mmで、強い雨の日や突発的な雨が降った場合でもキャンプを楽しめます。ワンタッチ式でフレームを組み立てる必要がないため、大人2人で簡単に設置できます。また、大人数に対応するサイズでありながら、お手頃価格でコスパが良い点もおすすめのポイントです。
フィールドア(FIELDOOR)|ワンタッチタープテント【強化版】
販売価格:13,400円(税込)
屋根柱が8本と通常のワンタッチタープテントよりも柱が多く、ハードな環境にも対応しているタープテントです。UV遮光率は98%、耐水圧は2,000mm以上で機能性もバッチリといえるでしょう。より安定感を求めたい方におすすめです。
初心者でもできるタープテントの張り方のポイント
タープテントをスムーズに設営するために、ペグや張り綱、ポールの有無や、取り扱い説明書を事前に確認しておくことが大切です。はじめに、設営場所をどう選ぶべきかポイントをご紹介します。
①安定した平地を探す
通常のタープテントは風にそこまで強くないため、設置場所が稜線上であると風にあおられる可能性があります。麓のキャンプ場など、ゆったりとスペースが取れる、かつ安定した平地に設営すると安全です。
また、ハイシーズンなど混雑が予想される場合は、使用を控えるようにしましょう。場所によっては使用不可のところもあるので、ホームページなどを事前に確認しておくと安心です。
②風を逃がすレイアウト
風が強い日はタープテントが倒れてしまったり、装備が飛んでしまったりと危険なので、強風時の設営はやめておきましょう。タープテントがばたつかないほどの微風であれば、風が抜けるように設営するのがコツです。風向きの変化に応じて、風上側を低くすると良いでしょう。
③タープテントの張り方
場所が決まったら、いよいよタープテントを組み立てましょう。タープテントにはさまざまな種類がありますが、基本的な組み立て方は以下の通りです。
(1)タープを広げ、ポールを立てやすい位置に置く
タープを広げ、ポールを立てやすい位置においたら、すぐ止められるように張り綱の結び目を伸ばしておきましょう。ポール部分の張り綱は2本。左右45度になるように伸ばし、4分の1ほどたるませてペグダウンしておくと、立ち上げたときに支えとなります。
(2)ポールを立てる
ポールを立てるのが一番の難所です。風にあおられやすいので、できれば2人で行うと安定して立てられます。1人の場合は、風がおさまっているタイミングを狙いましょう。
(3)タープの中心とは逆向きに向かって、サイドの張り綱4ヶ所をペグ止めする
サイドの張り綱4ヶ所をペグ止めします。タープにしわが寄らないように、張り綱の角度を調整しましょう。
(4)全体的にテンションを調節して完成
しわを作らず幕がピンと張るように、自在金具と張り紐を調整します。ペグが抜けないようにしっかりと打ち込んだら、完成です!
タープテントに関するよくある質問
最後に、タープテントに関するよくある質問を見ていきましょう。
タープテントとテントの違いは?
前文でも述べた通り、タープテントとテントの主な違いは、耐水性と「床があるかないか」による用途の違いです。タープテントは「居間」のような感覚で、雨風や日差しをある程度防ぎ、自然をより近くに感じられる空間を作り出せるアイテムです。テントは、雨風をしのぎ、安心して「寝床」として機能するものです。実際には、テントとタープテントの組み合わせが重要で、選び方次第で利便性や快適性をアップできます。
タープテントとテントはどちらを先に立てる?
先にタープテントを設営します。設営したあとに位置を調整する必要がないよう、位置や向きを考慮した上で場所を決めましょう。その次に、テントを準備します。外が暗くなる前に、寝床の準備もしっかり進めましょう。すべての設営が済んでから、遊んだり食事の準備をするようにしましょう。
タープテントの大きさの選び方は?
タープテントの大きさは使用する人数によって決めましょう。一般的にタープテントは2〜3m四方で作られているものが多く、サイズによっておおよその使用人数を把握できます。大人数で使用する場合には、タープテント同士で連結できるモデルがおすすめです。