DODからいわゆる焚火陣幕の新商品「タキビノムコウ」がAmazonで販売開始されました。2021年3月10日に入荷予定となっています。陣幕には珍しいティピー型を採用し、設営が簡単になる点が大きな特徴です。詳細をレビューします。
アイキャッチ画像出典: DOD
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タキビノムコウの特徴
タキビノムコウの主な特徴を見ていきます。
ユニークなティピー型で簡単設営を実現
タキビノムコウの最大の特徴はこのユニークな形状です。市場に存在する陣幕は台形型や長方形型がほとんどで、ティピー型は初めて見ました。ティピー型であるゆえのメリットの1つ目は設営撤収が容易である点です。
陣幕そのものが自立するので、組み立てやすく、設置位置を吟味した上で設営することができます。
自立はするものの、風で倒壊しないようペグダウンは必要です。最終的には以下の写真のように6点をペグダウンすることになります。
角度変更自在で防風、熱反射効果、プライバシー確保
ティピー型陣幕であることのもう1つのメリットは、自由な角度設定が可能という点です。三角形の角度を買えることによって、利用する人数に合わせて最適な角度に変更することができます。台形型や長方形型の陣幕は基本的には両サイドの幕部分しか角度調節できないため、ここまで大胆な角度変更はできません。
ティピー型に限らず陣幕全般に言えるメリットですが、タキビノムコウを焚き火の前で使うことで、風を防ぎ、外部からの視界も遮ることができるため、プライバシーの確保が可能です。
また、タキビノムコウが熱を反射するため、気温が低い時は暖を取る用途でも使えます。(逆に夏場の焚き火は暑くなるデメリットとなります)
コットン100%で火の粉に強い
タキビノムコウの布部分の素材はコットン100%です。難燃性であるため火の粉に強い素材となっています。(※必ず燃えないという訳ではありません)
販売価格: 9,835円(税込)
今回、Amazonのみでの販売となっており、スゴイッスの転売問題の時に起きた定価を知らずに高額で製品購入してしまう人が出ないよう、DOD商品ページ内に参考価格が明記されるようになりました。
製品仕様詳細
カラー | カーキ、ブラック |
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希望小売価格 | オープンプライス(Amazon参考価格は税込9,835円) |
サイズ | 最大時:(約)W145×D64×H141cm 最小時:(約)W110×D75×H143cm ※開く角度により変わります |
収納サイズ | (約)W44.5×D12×H12cm |
重量(付属品含む) | (約)1.8kg |
材質 | 生地、キャリーバッグ:帆布(コットン) ロープ:コットン ポール:スチール ペグ:アルミニウム ペグ/ポール用バッグ:ポリエステル |
セット内容 | 生地、ロープ×3本(生地に取り付け済み)、ポール、ポール用バッグ、ペグ×6本、ペグ用バッグ、キャリーバッグ |
クイックキャンプの焚火陣幕 焔-HOMURAとの比較
焚火陣幕と言えば現在市場で人気を博しているのはQUICKCAMP(クイックキャンプ)の焚火陣幕 焔-HOMURA(ほむら)です。何度か再入荷されているものの、瞬く間に売り切れてしまう人気商品となっているため、本製品とスペックを比較します。
スペック比較
メーカー | DOD (ディーオーディー) | QUICKCAMP (クイックキャンプ) |
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商品名 | タキビノムコウ | 焚火陣幕 焔-HOMURA(ほむら) |
価格 (税込) | オープンプライス (Amazon参考価格は税込9,835円) | 12,800円 |
素材 | 生地、キャリーバッグ:帆布(コットン) ロープ:コットン ポール:スチール ペグ:アルミニウム ペグ/ポール用バッグ:ポリエステル | フレーム:鉄 生地:コットン100%(綿 洗い加工) |
組立サイズ | 最大時:(約)W145×D64×H141cm 最小時:(約)W110×D75×H143cm (幕の高さは69〜70cm) ※開く角度により変わります | 約幅240(上部140)cm×高さ70cm |
収納サイズ | (約)W44.5×D12×H12cm | 約90cm×φ10cm |
総重量 | (約)1.8kg | 約6.2kg |
付属品 | 生地 ロープ×3本(生地に取り付け済み) ポール ポール用バッグ ペグ×6本 ペグ用バッグ キャリーバッグ | 幕 ランタンフレームx2 ペグx6 支柱フレームx3 ガイロープx3 ペグ収納袋 ハンガーフレームx2 ラバーキャップx3 収納袋 |
カラー | カーキ ブラック | カーキ サンド |
比較した上でのタキビノムコウの良い点、イマイチな点
タキビノムコウの良い点
・ティピー型なので角度調整が容易で設営も楽そう
・フレームがスチール製なので軽量、コンパクトに収納可
・価格も競合製品と比べて抑えられている
タキビノムコウのイマイチな点
・最大の組み立て幅は145cmと限定的
・ランタンフレームやハンガーフレームがなく、小物の吊り下げは不可
タキビノムコウのここが気になる
幕のないティピーの上部はデットスペースになってしまう
台形型や長方形型の陣幕と比べ、ティピー型の陣幕は発想がユニークで利点も多そうです。一方で気になったのが、ティピー型であるがゆえに、幕上部のフレーム部分がデットスペースになってしまう点が気になりました。
こちらの商品写真では、タキビノムコウ側にきれいな大海原が広がっているにも関わらず、ティピーフレームが邪魔で視界を遮ってしまっています。長方形型た台形型の陣幕を使っていれば、海風を防ぎながらも、オーシャンビューは確保できます。
とはいえ設計は変えられないので、この無駄なスペースを活かすために、焚火陣幕 焔-HOMURAのような火ばさみやトングなどを吊り下げられるフックが付属しているとよかったのになと思います。
まとめ
冬キャンプ需要の拡大に伴い、焚き火愛好家も増える中、焚火陣幕全体の市場が拡大しているように思います。ありきたりの商品ではなく、独創性の高いDODのタキビノムコウも人気商品となるでしょう。人気のあまりAmazonでの販売によってまた転売騒動にならないことを祈ります。
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