Jackery Japan（ジャクリジャパン）から、2024年の新製品として、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用した「Jackery ポータブル電源 600 Plus」が登場しました。Plusシリーズの新商品で、定格容量632.3Wh、定格出力は800Wの中容量モデルです。詳細をレビューします。
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Jackery ポータブル電源 600 Plusとは？
Jackery ポータブル電源 600 Plusとは、Jackeryのリン酸鉄リチウムイオン電池を採用したPlusシリーズの新商品で、定格容量632.3Whの中容量モデルです。
Jackery ポータブル電源 600 Plusのメリット・デメリット
前提として、筆者はこれまでキャンプや車中泊用に大容量モデル〜小容量モデルまで大小様々なポータブル電源を利用してきました。
以下がJackery ポータブル電源 600 Plusの総評と感じたメリット、デメリットです。
Jackeryのリン酸鉄リチウムイオン電池を採用した最新シリーズにおいて、汎用性の高い中容量モデルの大本命製品です。
「初めてのポータブル電源は安心できるメーカーのものを購入したい」、「キャンプだけでなく防災観点でも使えるモデルで、なおかつ大きすぎず高すぎないポータブル電源が欲しい」という方にはピッタリの製品です。
- 連泊キャンプや冬キャンプでも対応できる定格容量632.3Wh
- 重量は7.5kgで扱いやすい範囲
- 出力は800Wで、炊飯器や電気毛布も使えるため車中泊用としても使える
- 将来的にはソーラーパネルを追加購入するなど拡張性もあり
- 電子レンジ、ドライヤーなどは使えないため、防災用の完全なバックアップ電源にはならない（→より大容量モデルがおすすめです）
- スマートフォンの充電のみ等限られた電力しか必要ない場合、7.5kgは重すぎる（→より小容量モデルがおすすめです）
Jackery ポータブル電源 600 Plusの特徴
Jackery ポータブル電源 600 Plusの特徴を見ていきます。
キャンプにちょうどいい容量632.3Wh
Jackery ポータブル電源 600 Plusは、商品名の通り定格容量632.3Whのポータブル電源です。ポータブル電源としては中容量モデルにあたり、キャンプにおいては電気毛布などを使うこともできますし、連泊にも対応できる容量となります。
ポータブル電源のバッテリー容量は、1時間あたりの消費電力「Wh（ワットアワー）」という数値で表します。
消費電力80Wの電気毛布を一晩（8時間）使った場合の消費電力は640Whとなります。
ポータブル電源は容量が大きくなればなるほど、本体サイズも大きくなりますし、価格も高価になります。Jackery ポータブル電源 600 Plusの本体サイズは約300 x 219 x 197 mmとなっており、そこまでかさばるサイズ感ではありません。
本体重量は約7.5kgと決して軽くはありませんが、10kgを超える大容量モデルに比べると持ち運びやすい現実的な重さに収まっています。ハンドルも付いているため、男性の方であればキャンプサイトにおける持ち運びに苦労することはありません。
出力800Wで電気毛布、炊飯器が使えて車中泊にも
Jackery ポータブル電源 600 Plusの定格出力は800Wまでとなっています。800Wあれば、キャンプや車中泊で使う可能性のある家電製品でいうと、スマートフォン、電気毛布、車載冷蔵庫、炊飯器、ミキサーなどであれば使うことができます。
キャンプや車中泊で使う予定のある家電製品の消費電力を事前に確認しましょう。製品上にシールなどで「消費電力: xxxW」という記載があります。（以下の表は一般的な消費電力の値です）
| 製品 | 消費電力 |
| スマートフォン | 5～30Ｗ |
| 電気毛布 | 50～80Ｗ |
| 車載冷蔵庫 | 60～300Ｗ |
| 炊飯器 | 100～300Ｗ |
| ミキサー | 100～400Ｗ |
| エアコン | 400～3200Ｗ |
| ドライヤー | 600～1200Ｗ |
| 電子レンジ | 1000～1450Ｗ |
ドライヤーや電子レンジなどは使えないため、これらの家電製品を頻繁に使いたい方、停電などの有事の際のバックアップ用途としてポータブル電源を使いたい方はより大容量高出力モデルがおすすめです。
出力ポートが豊富で使いやすい
Jackery ポータブル電源 600 Plusの出力ポートはすべて本体前面に集中してわかりやすく配置されています。一般的なコンセント形状のAC出力ポートが2つ、シガーソケットタイプのDC出力ポートが1つ、USB-Cポートが2つ、USB-Aポートが1つと、合計6ポートも搭載されています。
これだけあれば大抵の家電製品に対応できますし、複数個同時に使うことも可能です。また、近年増えてきているUSB-Cポートが2つあるのも便利です。
リン酸鉄リチウムイオン電池採用で永く使える
Jackeryポータブル電源のバッテリーは、これまで三元系リチウムイオン電池が採用されていましたが、Plusシリーズは同社初となるリン酸鉄リチウムイオン電池を採用した新シリーズです。これにより、約4,000回サイクルの充放電サイクルを実現するため、毎日使っても10年以上使えます。 （4,000サイクル放充電後も工場出荷時の容量の70%以上を維持できます。）
バッテリーの中身は普段使っている最中に見ることはありませんが、三元系よりも長寿命なバッテリーを搭載しているモデルなので、より長期間使えるというメリットがあります。
ポータブル電源本体だけでなく、ACアダプターも電気用品安全法に基づく技術基準に沿った電気用品安全法（PSE）適合性検査に合格しているため、安全性が高いです。また、一般社団法人防災安全協会の定める防災製品等推奨品認証を取得しているので、Jackeryのポータブル電源は安心して使えます。
UPS、緊急スピード充電搭載で防災にもぴったり
Jackery ポータブル電源 600 Plusには、新たにUPS機能も搭載されています。パソコンなどにポータブル電源を介して電力供給すれば、万が一停電しても電力供給を一定時間維持できます。
Uninterruptible Power Supplyの略で、日本語では無停電電源装置と訳されます。停電などの電源トラブルが起きた場合に、UPS機能が搭載されたポータブル電源であれば、一定時間機器に電力を供給することができます。
また、緊急スピード充電も搭載しており、いざという時は充電速度を上げ、最速1時間でJackery ポータブル電源 600 Plusを充電することができるため、避難時なども素早く充電ができます。
※あくまで緊急時を想定したモードです。防災の観点からも一定容量充電された状態でポータブル電源を保管されることをお勧めします。
販売価格: 86,000円（税込）
発売予定日: 2024年4月12日
製品仕様詳細
| 電池タイプ | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
| 容量 | 15.2Ah/41.6V DC(632.3Wh） |
| サイズ&重量 | 約300 x 219 x 197 mm (約7.5kg） |
| AC入力 | 100V-120V~ 50Hz/60Hz, 最大15A |
| DC入力ポート | 11-16V(動作電圧)⎓8A Max, 16-60V(動作電圧)⎓10.5A/ 200W Max |
| 2×AC出力 | 100V~ 50Hz/60Hz, 最大8A 2ポート合計800W (瞬間最大1600W) |
| USB-A出力 | 5-6V⎓3A, 6-9V⎓2A, 9-12V⎓1.5A, 最大18W |
| USB-C1出力 | 5V⎓3A, 9V⎓3A, 12V⎓2.5A, 15V⎓2A, 20V⎓1.5A, 最大30W |
| USB-C2出力 | 5V⎓3A, 9V⎓3A, 12V⎓3A, 15V⎓3A, 20V⎓5A, 最大100W |
| シガーソケット出力 | 12V⎓10A, 最大10A |
| 充電温度 | 0~45 °C |
| 動作温度 | -10~45 °C |
キャンプレビュー読者限定特典！
追加5%OFFの限定クーポン！
Jackery製品がさらにお得に購入できるキャンプレビュー読者限定クーポンもご利用いただけます。クーポンを使うと600 Plusシリーズ全商品がさらに5%オフになります。セール割引とクーポンの併用ももちろん可能です。
●コード名：KB600PLUSCAM
●使用期間：2024年5月31日まで
●対象商品：600 Plusシリーズ全商品
●対象店舗：Jackery公式サイト、Jackery Amazon店
まとめ
Jackeryのリン酸鉄リチウムイオン電池を採用したPlusシリーズに中容量モデルが新たに加わりました。容量と大きさ、価格のバランスがちょうどよく、キャンプや車中泊にもぴったりです。気になる方はぜひチェックしてみてください。
