2022年1月下旬、神奈川県にある京急油壺温泉キャンプパークでキャンプをしました。元々油壷マリンパークとして水族館だった当施設ですが、2021年1月24日にキャンプ場としてオープンに至りました。実際の施設面の特徴を踏まえながら詳細をレポートします。
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京急油壺温泉キャンプパークのサイト選び編はこちら。
レビュー概要
総合評価
★★★☆☆ 3点/5点満点
水族館の跡地でキャンプができるというのは他のキャンプ場では味わえない貴重な体験になります。天候に恵まれれば富士山や相模湾に沈む夕陽の眺望も楽しめます。一方でキャンプ場として専用に設計された施設ではないため、不便なところもあります。
良かった点、気になる点
基本情報
キャンプ場名称 | 京急油壺温泉キャンプパーク |
住所 | 〒238-0025 神奈川県三浦市三崎町小網代1082 |
電話 | 記載なし |
Webページ | https://keikyu-camppark.jp/ |
メール | aburatsuboonsen.camp_p5w@keikyu-group.jp |
標高 | 25m |
チェックイン | 12:00~20:00 |
チェックアウト | 10:00 |
アクセス
東京駅からでも1時間半程度です。神奈川県の方はよりアクセスしやすく、遠出したくないファミリー層の方には特におすすめです。
油壺マリンパーク跡地を活用
京浜急行電鉄100%出資による京急グループの水族館だった京急油壺マリンパークが2021年9月30日に閉館し、その跡地に新しくできたのがこの「京急油壺温泉キャンプパーク」です。
京急はこの跡地を大手デベロッパーと連携し、滞在拠点の2025年頃の開発を検討するとしています。この3年間の再開発に着手するまでの跡地の暫定利用としてキャンプ場ができました。そのため、キャンプ場として最低限必要な設備は整っているものの、恒久的な施設として設計されている訳ではないため、良くも悪くも水族館感が残っています。詳細は後述します。
レビュー詳細
キャンプサイトはマリンパークの植栽エリアを活用
区画サイトは大きく分けて3つあり、以下のマップの1番「モンゴルサイト」(ベルテント常設サイト)、4番「キャンプサイト」(車乗入れ不可サイト)、5番「オートサイト」(車乗入れ可サイト)となっています。(各サイトの特徴は別途サイト選び編でご紹介します)
モンゴルサイトは価格設定が高めなのと、キャンプサイトは区画が小さめで車で入れないため、一番人気になるのは「オートキャンプサイト」だと思われます。以下がオートキャンプサイトの全容ですが、かつて水族館だった頃にステージとして使われていたエリアがそのままキャンプ区画になっています。
以下の写真のように各植栽のまわりに区画番号が割り振られ、ここにテントを立てます。水族館だった頃はみだりに入ってはいけないエリアだったので非常に非日常感を味わえます。(芝保護のため焚き火はコンクリート上で行うルールになっています。)
芝の状態は非常によく、ペグもすんなり入るものの、ヤシの木がほぼ中央にありレイアウトが難しく、フラットではないので設営は工夫の必要があります。
「オートキャンプサイト」では、天候に恵まれれば富士山も見えるとのこと。あいにくこの日は雲で見えませんでした。
「キャンプサイト」の方はこのような全景になっています。区画が割り振られているものの、ロープなどはなく境界線がわかりにくかったです。
相模湾の眺望を楽しめる
マリンパークの時代からもそうでしたが、この立地の魅力はなんと言っても相模湾の眺望でしょう。海沿いなので風が強いというデメリットがあるものの、天候にさえ恵まれれば景色を存分に楽しめます。
一番奥のモンゴルサイトでは、より眼の前でオーシャンビューを楽しめます。(ただしモンゴルサイト内では焚き火ができません。)
ポニーとふれあえる
10分1,500円でポニーとのふれあい体験が楽しめます。時々場内をポニーがキャラバンしていました。お子さんがいるファミリーにはおすすめです。
設備も大部分がマリンパークのものを活用
キャンプに必要な設備は一通り揃っていました。いずれも旧マリンパークのものが活用されています。
ゲート棟(受付、売店)
受付はマリンパークの受付ゲートが活用されています。一般的なキャンプ場の受付とは一線を画しています。
売店コーナーでは基本的な燃料類と、紙皿やコップなどが置いてあります。この棚もマリンパークのお土産コーナーのものが活用されています。
薪や炭も置いてあるので安心です。
意外だったのがレンタル品の豊富さです。オープン直後にもかかわらず一通りのグッズが揃っていました。
トイレ
トイレも当然ですがマリンパークのものをそのまま使うことになります。水族館クオリティーでとてもきれいなトイレでした。
炊事場
炊事場はレストランだった建物が活用されています。ここでうどんを食べた記憶が蘇り懐かしくなりました。
シンクは9つあるものの、いずれも水のみでお湯は出ません。冬場はきついですが、建物内にあるので寒さは和らぎます。早めに消灯してしまうので、洗い物は早めに済ませたほうがよいでしょう。
展望台
ここも確かレストランだったと思いますが、屋上の展望台が開放されています。
天気が良ければ富士山が見えるはずだった方角です。
ドッグラン
京急油壺温泉キャンプパーク内には大型犬用と、中・小型犬用のドッグランが2ヶ所あり、非常に犬に優しいキャンプ場となっています。こちらが大型犬用ドッグランです。
こちらが中・小型犬用ドッグランです。
みうら自然館
旧マリンパークの設備としてみうら自然館が残されていました。
絶滅危惧種を見ることができます。
RVパーク
RVパークも外の駐車場の隣にありました。
油壺温泉
京急油壺温泉キャンプパーク内には残念ながらシャワーや温浴施設はありませんが、徒歩で行ける隣の油壷温泉を活用すると良いでしょう。
結論
京急油壺温泉キャンプパークは暫定活用という位置づけのキャンプ場なので、3年で閉鎖されてしまう可能性の高い施設です。マリンパークに行ったことがある方は一度はぜひ行ってみてください。京急がこの後どのような開発をするのかわかりませんが、高級リゾートホテルではなくキャンプ場を含めたアウトドア複合施設などができるとよいなと思います。気になる方はぜひチェックしてみてください。
その他キャンプ場レポに関する記事はこちら。