ナンガの「超軽量ダウン寝袋&エアマットのセット」で2.7万円〜販売開始

ナンガ寝袋エアマットセットキャンプグッズ
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ダウンシュラフで市場をリードしている老舗メーカーNANGA(ナンガ)がクラウドファンディングサービスMakuake(マクアケ)で新たなプロジェクトを開始しました。テーパードシェイプのダウン寝袋とエアマットのセットです。早めの応援購入で割引率が変わります。詳細をレビューします。

アイキャッチ画像出典: Makuake

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超軽量ダウン寝袋の特徴

今回の商品はダウン寝袋とエアマットのセットですが、各々個別に特徴を見ていきます。まずは超軽量ダウン寝袋です。

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: Makuake

スペックは定価34,000円(税別)のオーロラライト 350 DXと同等か?

超軽量のダウン寝袋とはいえ、品質を落として価格も下げているだけだと我々消費者が期待しているナンガの品質とギャップが生まれてしまいます。そこで、今回の製品が既存ラインナップの中でどの製品のスペックと近いのか比較しました。

超軽量ダウン寝袋
(今回の製品)
オーロラライト 350 DX レギュラー
(既存製品)
定価(税別)27,000円〜33,000円
(エアマットとセット)
34,000円
(寝袋単体)
快適使用温度5〜7℃
(A ISO 23537-1は受けず)
5℃ / 0℃
ダウン素材760フィルパワーDXダウン
(スペイン産ホワイトダックダウン 90-10%)
760フィルパワーDXダウン
(スパニッシュダックダウン90-10%)
ダウン量350g350g
生地15デニール ナイロン
(シレ撥水加工)
表地:15dn オーロラテックス®
裏地:15dn リップストップナイロン
サイズ全長 190×肩幅81.5cm
( ※身長180cmまで対応)
最大長:210 X 最大肩幅80/cm
(身長178cmまで)
収納サイズ15×28cm13 × 25cm
重量670g (プラスマイナス5%以内)約750g
製造日本国内日本国内
洗濯
永久保証
形状テーパードシェープマミー型

上記の比較表の通り、既存モデルでスペックがもっとも近いのは「オーロラライト 350 DX」といえます。国内製造、洗濯が可能、ナンガの永久保証が受けられるという点も既存製品と同じです。

今回Makuakeで割引価格で出すにあたり、以下のコスト削減の試みが見て取れます。

快適温度を測定する認証を取得せず

今回の商品はA ISO 23537-1による温度測定テストを受けていないとのことです。量産時にはさすがに取得すると思いますし、実際の暖かさと今回のプロジェクトで謳っている「5〜7℃」と実態が大きく異なるようなことがあれば、ナンガのブランドイメージが大きく下がるため、認証未取得でもそこまで気にする必要はないでしょう。(※中華製の認証を取得していない安売り品はそれなりの品質なので購入時には注意した方がよいです)

ダウン量は同じなのに総重量は80gの差なのは裏地が違うためか?

テーパードシェイプとマミー型で形状が異なるため、一概に同等比較はできませんが、今回の商品は、既存のオーロラライト 350 DXよりも収納サイズが大きいのにも関わらず、重量は80g軽くなっています。ダウン量は350gと同じなので、ダウン以外の重さのある何かが軽くてかさばるものに変わっていると推測されます。おそらく裏地が低コストのものになっているのだと思われます。

マミー型と封筒型のいいとこどり、テーパードシェイプ

今回の商品の最大の特徴はこの「テーパードシェイプ」である点です。マミー型はダウンタイプが多く、暖かい、コンパクトに収納できるというメリットがある一方、特に足元が窮屈になってしまうというデメリットもあります

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: NANGA

テーパードシェイプはまさにこのデメリットを解消しながら、メリットを維持したような形状で、ダウン寝袋でありながら、長方形型で足元がゆとりのある構造になっています。

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: Makuake

こちらのGIF画像を見る限り足は十分伸ばせそうです。

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: Makuake

また、上部の肩口と下部の足先はドローコードで簡単に締められるようになっています。足元の自由度を高めたい時はコードを緩め、暖かさを維持したい時は締めるという柔軟な使い方が可能です。

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: Makuake

その他独自機能(枕・湯たんぽケース、カップリング機能、横長チューブ構造)

その他今回の超軽量ダウン寝袋独自の機能は3つあります。

枕・湯たんぽケース

肩口上部に長方形のケースがついています。

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: Makuake

テーパードシェイプの寝袋はマミー型と違い上下対象になっているため、ケースを頭側で使えば枕カバーになります。

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: Makuake

逆にケースを足側で使えば湯たんぽケースになります。

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: Makuake

カップリング機能

カップリング機能は封筒型寝袋によくある機能ですが、超軽量ダウン寝袋が2つあれば連結して大きな寝袋として使うことも可能です。

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: Makuake

2人用のラバイマ バッグ W 600が定価58,000円(税別)なので、それと比較しても超軽量ダウン寝袋2つの方がお得であると言えるでしょう。

横長チューブ構造

縫製ラインは横向きにステッチされ、横長のチューブ状を形成しています。縦に区切られていないため、中のダウン素材を横方向に寄せることができます。

つまり、寝袋の半面にダウンを集めることができるため、背中面は薄めに、腹面は倍量のダウンを寄せるという使い方もできます。(一度片面にダウンを寄せると元の均一に戻すのが面倒というデメリットもあります。)

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: Makuake

エアマットの特徴

エアマットの方は特徴の紹介が少なく情報量も限られています。

R値は3、厚さは7.5cm

断熱力の表すR値は3と高く、春夏秋の3シーズン使えるようになっています。GIF画像を見る限りでもある程度のクッション性はありそうです。

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: Makuake

インフレーションドライサック(ポンプ代わりの収納バッグ)付き

エアマットはインフレーターマットと違い空気を入れるのが大変ですが、こちらのエアマットには、ポンプ代わりになる収納バッグ、インフレーションドライサックがあらかじめ付属しています。

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: Makuake

NOMDA社と同じOEMに生産委託か?

インフレーションドライサックにあるロゴはオランダのNOMAD社のものだと思われます。

ナンガ寝袋エアマットセット
出典: NOMAD

しかしながらNOMAD社の現在のラインナップには同様のエアマットの取り扱いはないため、NOMAD社が委託しているところと同じOEMに今回のエアマットの生産を委託しているのだと推察されます。

見た目だけであればこちらの商品が酷似していますが、R値も低くスペック的には劣っています。それでも80ポンド(≒11,078円)するため、今回の商品は安物のエアマットということはなさそうです。

応援購入はMakuakeから

応援購入はこちらのMakuakeから。

既に割引率の高いプロジェクトは完売になってきています。

超軽量ダウン寝袋&エアマットのセットの良い点、イマイチな点

総合的に買い!な一品だと思います。「ダウン寝袋が欲しいけど、マミー型は窮屈で嫌だ…」という方にはぴったりな商品です。

超軽量ダウン寝袋&エアマットのセットの良い点
・テーパードシェープのナンガ寝袋が手に入るチャンス!
・4万円相当の寝袋+マットが2.7万円〜買えるため超お得

超軽量ダウン寝袋&エアマットのセットのイマイチな点
・通常販売時にもこの価格帯を維持できるか?
・寝袋は安心だがマットは販売実績がなく人柱リスクあり

超軽量ダウン寝袋&エアマットのここが気になる

ナンガがエアマットに参入する意義は?

開発秘話として以下のような記載がありました。

ライフスタイルを豊かにする総合アウトドアブランドを目指すNANGAでは、過去にマットレスを手がけたことが1度だけあります。しかしそのときは、目標に掲げていたような販売実績は上がりませんでした。今回のプロジェクトではNANGAが得意とする寝袋と、過去に苦い思いをしたマットレスのセット販売での挑戦となります。

チャレンジする姿勢は素晴らしいと思いますし、ナンガが好きな私としてはとても応援したいと思いますが、再チャレンジするのではあれば、エアマットの方もナンガらしい何かしらの機能を加えるか、ナンガの寝袋と組み合わせて使うと便利な仕掛けなどを組み込んで欲しかったです。他で買うよりナンガでセットで買った方が価格が安くなるだけのメリットではわざわざ再参入する意義が薄いのでは?と感じてしまいます。

まとめ

個人的には2個セットが猛烈に欲しいです。マットはもうあるのでマットなしでさらに安くなるとよいのですが…。プロジェクト的には成功して通常販売に本格移行してくれることを祈っています。

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