tent-Mark DESIGN(テンマクデザイン)の人気製品「サーカスTC」が2022年1月の入荷分を持って生産終了となることがアナウンスされました。今後は「サーカスTC DX」の生産に注力するとのことです。サーカスTCがキャンプ業界に与えた影響は大きかったです。詳細をレビューします。
アイキャッチ画像出典: tent-Mark DESIGNS
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なぜ生産終了するのか?
サーカスTCの商品ページには、生産終了の明確な理由については説明がなく、「サーカスTC DXに生産を集中させる」ということしか記載がありません。
再入荷のたびにすぐに売り切れていたサーカスTCを生産終了する必要はあったのでしょうか。これまでの経緯から背景を推察します。
新製品開発よりもサーカスシリーズの生産を優先していたテンマクデザイン
2021年の4月以降、テンマクデザインの新作テントは発売されておらず、明らかに2020年と比べると新製品の販売ペースは落ちていました。これは、人気商品であるサーカスシリーズの生産を優先させたためだと思われます。
どんなに再販要望があろうが、人気商品の納期を数年先にしてでも新製品の発売を優先するメーカーもあるなか、少しでも製品を求めているユーザーの声に応えようというテンマクデザインの思想が伺えます。
生産商品数を絞ることで効率化を図りたかった?
生産する商品数が減れば、その分のラインを他の製品の製造に回せるため、どこかのタイミングで生産終了は以前から検討されていたものと思われます。一方で2021年4月からサーカスTC MID+、サーカスTC DX MID+という新商品を増やしていることもあり、やっていることが矛盾しています。
サーカスTCシリーズの販売価格を見ると、明らかにサーカスTCの販売単価は他製品よりも安く、より利益額の高い製品群の生産を優先したかったというのが本音だと思われます。
製品名 | 販売価格(税込) |
---|---|
サーカスTC | 34,980円 |
サーカスTC DX | 43,780円 |
サーカスTC MID+ | 43,780円 |
サーカスTC DX MID+ | 49,500円 |
サーカスTC BIG | 54,780円 |
サーカスTCの功績
ワンポールテントのデファクトスタンダードに
サーカスTCがキャンプ業界に与えた影響は大きく、それまでドーム型テントが主流でワンポールテントを使っているユーザーは少なかったですが、サーカスTCの普及と共にワンポールテントのデザイン性の良さ、設営の簡便さ、耐風性の強さなどが一気に浸透したと言えるでしょう。Googleの検索トレンドを見ても、サーカスTC発売以降、「サーカスTC」の検索数も「ワンポールテント」の検索数も上昇しています。
筆者自身もサーカスTC DXを愛用していますが、風速15mの強風でも倒壊することがなく、購入してよかったと痛感しました。
競合が太刀打ちできないコストパフォーマンスの良さ
サーカスTCのヒット以降、各社からも様々なワンポールテントが発売されましたが、サーカスTCの34,980円(税込)という価格の安さに太刀打ちできるメーカーは少なく、「数千円安い程度であればサーカスTCを選ぶ」という状況を作り出せたのもロングヒットとなっている要因でしょう。
購入を検討していた人が選ぶべき代替品は?
サーカスTCの購入を検討されていた方は、生産終了以降は購入ができなくなってしまいます。そんな方向けに、代替品としておすすめできる商品をご紹介します。
おすすめ1: サーカスTC DX
一番おすすめできるのがサーカスTC DXです。サーカスTCよりも金額が1万円近く上がってしまうものの、DXのサイドフラップは1万円以上の価値が十分にあるとおすすめできます。
サイドフラップを立ち上げて前室を広く取ることもできますし、別売りのフロントフラップを購入すれば室内空間をさらに広く取ることができます。
おすすめ2: サーカスTC MID+
サイドフラップはいらない、BIGは大きすぎるが家族4人で使いたいという方にはサーカスTC MID+がおすすめです。ただしもう6,000円ほど払えばサーカスTC DX MID+が買えるので、サーカスTC MID+よりもサーカスTC DX MID+を購入した方がコスパは良いでしょう。
おすすめ3: サーカスST DX
何につけても価格が重要という方にはサーカスST DXがおすすめです。サーカスSTが割引で投げ売りされており、もしかするとこちらも近いうちに廃盤になってしまうかもしれません。
ポリコットン素材ではないので、サーカスTCシリーズのメリットを享受できないものの、軽量で乾かしやすいというメリットがあるので、雨の日用のサブ幕として割り切って使うのもありかと思います。
まとめ
キャンプ業界の歴史に残る名品と言っても過言ではないサーカスTCが生産終了になってしまいます。個人的には値上げしてでも生産を続けてもよかったのでは?と思いますが、原価高騰を理由にキャンプメーカー各社が値上げを発表している中、値上げを行わないのはポリシーがあるからなのかもしれません。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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