tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)から、サーカスTCなどのポールを三股化してテント内を広く使える三股ポール「サーカストリポット」が2022年春に発売される予定です。テンマクデザイン自身が公式に販売するオプションポールとなります。詳細をレビューします。
アイキャッチ画像出典: tent-Mark DESIGNS
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サーカストリポットの特徴
サーカストリポットの主な特徴を見ていきます。
サーカスTCシリーズの内部空間を広く使える
サーカストリポットは、ワンポールテントであるサーカスTCシリーズ用の三股ポールです。サーカスTCシリーズに限った話ではありませんが、一般的なワンポールテントは、その構造上テント内部の中心にポールが立つ状態になるため、ポールが邪魔、テント内のレイアウトがしにくい、などのデメリットが発生します。(以下はサーカスTCの設営画像です)
この問題を解消するため、サーカストリポットはポールを三股にし、中心部分に鎮座するポールを排除します。これによりテント内を広く使うことができます。
3本のポールを接続するため、樹脂パーツも同梱されています。
二股ではなく三股仕様にすることで安定性を確保
サーカストリポットの発表がある以前からも、他社製の二股ポールで同様の設営を行っている方もいらっしゃたでしょう。今回テンマクデザインから公式にこのようなオプションが展開されるにあたり、既製品と大きく差別化しているポイントは二股ではなく三股になっている点です。
二股ではどうしても横方向からの力に弱くなってしまいますが、三股にすることにより、あらゆる角度からの力に対し安定性が増します。
それだけでなく、3本のポールにはテープが付属し、ポールの内側にペグダウンして各ポールが外側に広がらないようにする工夫も施されています。
このように、センターポールを排除することで想定される安定性の低下を防ぐことに相当注力していることが伺えます。
ポールも3本になるのでサイズも重さも肥大化
ワンポールで使う場合は文字通りポールは1本で済みますが、サーカストリポットを使う場合は3本のポールが必要になります。
それなりに収納サイズはかさばりますし、未だ仕様は公表されていないものの、重量もそれなりに覚悟しておいた方がよいでしょう。また、設営の際は先にワンポールを立てた状態で3本のポールに差し替えるという設営方法になるため、合計4本のポールを持っていく必要があります。
サーカストリポットはレギュラーサイズとミッドサイズの2種が販売され、レギュラーサイズはサーカスTC、サーカスTC DXなどに対応し、ミッドサイズはサーカスTC MID+、サーカスTC DX MID+に対応します。
残念ながらサーカスTC BIGには対応しません。サーカスTC BIGこそセンターポールを排除したいというニーズが大きそうですが、BIGほどの大きさになってしまうと安定性を確保できないのか、利用ユーザーが多くなく販売数を見込めないため今回のタイミングでの販売が見送られたのでしょう。
販売価格(レギュラーサイズ): 16,500円(税込)
販売価格(ミッドサイズ): 17,600円(税込)
二股ポールはこちら
製品仕様詳細
■素材
ポール本体:スチール
樹脂製ハブパーツ:ナイロン樹脂
収納ケース:ポリエステル、PVCターポリン
■サイズ
[レギュラー]
収納サイズ:(約)150×150×920(高)mm
組立サイズ:(約)3,580mm 直径30mm(ハブパーツ差し込み部25mm)
[ミッド]
収納サイズ:(約)150×150×980(高)mm
組立サイズ:(約)3,960mm 直径30mm(ハブパーツ差し込み部25mm)
■重量
[レギュラー]
総重量:(約)9.21kg(付属品/収納ケース含む)
本体:(約)8.83kg
[ミッド]
総重量:(約)10.03kg(付属品/収納ケース含む)
本体:(約)9.63kg
■付属品
ペグ×3、収納ケース
■原産国
中国
まとめ
たとえかさばったとしても三股ポールにとってセンターポールを排除して内部空間を広く取れるメリットは非常に大きいでしょう。これまで他社製の二股ポールを使っていた方も、テンマクデザインが公式に販売するより安定した三股ポールを使った方が安心です。tripodと綴るのであれば日本語読みはトリポッドもしくはトライポッドの方が正しい気がしますが、記事執筆時時点ではトリポット表記になっています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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