電源を必要とせず、ガス缶で手軽に利用できる秋冬のキャンプ用暖房器具として活躍するガスストーブ(ガスヒーター)。同じ暖房器具の石油ストーブや薪ストーブとの違いや、形状、燃料の違い、イワタニ、センゴクアラジン、KOVEAなどメーカーごとの比較と共に、おすすめの10製品をご紹介します。
アイキャッチ画像出典: Iwatani
- 編集部イチオシのおすすめガスストーブ
- ガスストーブと他の暖房器具との違い
- ガスストーブのメリットとデメリット
- 2023-2024年秋冬の最新トレンド
- ガスストーブの選び方
- ガスストーブおすすめ10選
- イワタニのガスストーブおすすめ6選
- イワタニ FORE WINDS アウトドアヒーター| FW-OH01
- イワタニ カセットガスストーブ デカ暖II| CB-STV-DKD2
- イワタニ カセットガスストーブ ハイパワー デカ暖| CB-CGS-HPR
- イワタニ カセットガスストーブ ポータブルタイプ マイ暖| CB-STV-MYD2
- FORE WINDS カセットガスストーブ マル暖| CB-STV-MRD
- イワタニ カセットガスファンヒーター 風暖| CB-GFH-5
- センゴクアラジン ポータブルガスストーブ シルバークイーン| SAG-SQ01A
- センゴクアラジン ポータブルガスストーブ| SAG-BF02A
- KOVEA CUBIC ガスコンロヒーター| KGH-2010
- KOVEA CUPID ガスコンロヒーター| KGH-1203
- イワタニのガスストーブおすすめ6選
- ガスストーブと一緒に買いたい周辺グッズ
- ガスストーブの売れ筋ランキングもチェック
- まとめ
編集部イチオシのおすすめガスストーブ
イワタニ FORE WINDS アウトドアヒーター| FW-OH01
参考価格: 8,900円(税込)
製品仕様詳細
本体サイズ | 181×261×244mm |
---|---|
暖房出力 | 約1.28kW |
火力調整 | ◯ |
ガスストーブと他の暖房器具との違い
ガスストーブ(ガスヒーター)とは、ガスを燃料とする暖房器具です。キャンプ用で使われるガスストーブは多くがCB缶(カセットボンベ)を燃料として使うストーブで、電源不要で暖を取ることができます。
類似の製品カテゴリに、ガスファンヒーターがありますが、ガスファンヒーターはガスで発生させた熱をさらにファンで送り込んで送風する仕組みになっています。そのため、ガスファンヒーターは運転音があり、ファンを動かすための電源も必要です。
燃料は入手しやすいガス缶
自宅用のガスストーブには直接ガスを引くタイプのガスストーブがあるものの、キャンプ用で使われるガスストーブはCB缶を使うものが多いです。CB缶はコンビニなどでも入手でき、万が一忘れても手に入れやすい燃料です。
発熱量はそれほど強くなく補助的な役割
ガスストーブの発熱量は1.0〜2.0kWほどです。石油ストーブや薪ストーブと比べると暖房能力が低く、秋口の暖房器具、もしくは2台目のサブ暖房器具として使ったほうがよいでしょう。使うガス缶にもよりますが、ドロップダウン現象が起きてしまうため、寒冷地や標高の高いキャンプ場では点火すらできなくなってしまうことがあります。
小型で持ち運びやすい
ガスストーブは石油ストーブや薪ストーブと比べると構造がシンプルで小型な製品が多いです。初秋に冷え込みはそれほど厳しくないが朝晩のみ暖房を使いたいというような利用シーンにはぴったりの暖房器具です。
石油ストーブのおすすめアイテムはこちら
ガスストーブのメリットとデメリット
入手しやすいガス缶を燃料として使うという特性から、ガスストーブにはメリットとデメリットの両方があります。長所と短所を理解して最適なガスストーブを選びましょう。
ガスストーブのメリット
ガスストーブのメリットは、石油ストーブや薪ストーブと同様、電源不要でどこでも使える点です。
さらにガスストーブは他のストーブと比べても小型で、持ち運びがしやすくオートキャンプの際には車載スペースを圧迫しないという点もメリットです。
ガス缶(CB缶)を燃料とするため、点火、消火も基本的にはワンタッチで簡単にでき、メンテナンスの手間もほとんどありません。石油ストーブのように臭いもほとんど発生しない点もメリットです。
ガスストーブのデメリット
ガスストーブのデメリットは、小型で手軽である反面、暖房能力が他のストーブと比べ高くない点です。具体的な発熱量としては1.0〜2.0kWとなっており、冬キャンプのメイン暖房としてはパワー不足で、あくまでサブ暖房の位置づけになります。
ガスを燃料とするため、寒冷地や標高の高い場所ではドロップダウン現象が発生し、点火自体ができなくなってしまうこともあります。
また、CB缶の容量が限られているということもあり、CB缶1本で使えるガスストーブの時間は長くありません。1泊のキャンプでも頻繁にガス缶を交換するという手間が発生します。
2023-2024年秋冬の最新トレンド
2020年に経済産業省が「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律(液石法)」に基づ
く技術基準の例を整備しました。これにより、2020年6月以降、それまで流通していた「PSLPGマーク」のない屋外式カートリッジガスストーブの販売が禁止されました。
2020年以降、PSLPGマークを取得してガスストーブの販売を継続するメーカーは数社となり、市場シェアはイワタニブランドを展開する岩谷産業と、センゴク・アラジンブランドを展開する日本エー・アイ・シーの寡占市場となっています。
ガスストーブの選び方
具体的にどのガスストーブを選んだらよいか、選定方法をステップごとに解説します。
1. 使い方と必要な発熱量を考える
まずはガスストーブをどのように使う予定か利用シーンを想定しましょう。既に石油ストーブや薪ストーブをお持ち(もしくは購入予定)で、ガスストーブはあくまでサブの暖房器具という位置づけの場合、発熱量は高くなくともコンパクトなガスストーブがおすすめです。
逆に、秋までしかキャンプをする予定がなく、ガスストーブをメイン暖房器具として使う予定の方は、サイズを犠牲にしてでもある程度パワフルなガスストーブがおすすめです。
2. 本体サイズの許容範囲に合わせて選ぶ
必要な発熱量で絞りこんだ後は、実際にどれくらいのサイズが許容できるか寸法を見て選びましょう。車載スペースの許容容量や、実際にガスストーブを置く場所の体積などを確認するとイメージがしやすいです。
3. 好みのデザインで絞り込む
最後は外観デザインで絞り込みましょう。センゴクアラジンのガスストーブはデザイン性を重視する方からも多く選ばれているアイテムです。
ガスストーブおすすめ10選
イワタニのガスストーブおすすめ6選
イワタニが提供するガスストーブのおすすめ6製品をご紹介します。
イワタニ FORE WINDS アウトドアヒーター| FW-OH01
参考価格: 8,900円(税込)
アウトドアヒーターFW-OH01はイワタニが展開するアウトドアブランドFORE WINDSから登場した2023年の新商品です。特徴的なのはカセットボンベが容器カバーに覆われていない「直結型」の構造で、コンパクトに収納でき、取っ手が付いているので持ち運びも簡単にできます。
コンパクトであるにも関わらず、発熱量は約1.28kWと一般的なガスストーブの水準に全く劣りません。また、調整器付きバルブの搭載により、使用中に持ち運んだり、揺らしても炎が燃え上がらず安定した暖房効力が得られます。
製品仕様詳細
本体サイズ | 181×261×244mm |
---|---|
暖房出力 | 約1.28kW |
火力調整 | ◯ |
イワタニ カセットガスストーブ デカ暖II| CB-STV-DKD2
参考価格: 21,200円(税込)
デカ暖IIは、熱溜め燃焼筒とステンレス反射板によって、前面広角に暖を輻射できるガスストーブです。発熱量は約1.35kWとガスストーブとしてはパワフルです。
不完全燃焼防止装置、立消え安全装置、転倒時消火装置、圧力感知安全装置の4つの安全装置を搭載しており、安全面でも隙のない一品です。
製品仕様詳細
本体サイズ | 361×311×364mm |
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暖房出力 | 約1.35kW |
火力調整 | ◯ |
イワタニ カセットガスストーブ ハイパワー デカ暖| CB-CGS-HPR
参考価格: 17,500円(税込)
CB-CGS-HPRはデカ暖の前モデル製品です。筐体デザインがリニューアル前後で変わっているため、車載スペースやデザインの好み、販売価格などを総合的に鑑みてどちらを購入するか選ぶとよいでしょう。
製品仕様詳細
本体サイズ | 349×280×408mm |
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暖房出力 | 約1.35kW |
火力調整 | ◯ |
イワタニ カセットガスストーブ ポータブルタイプ マイ暖| CB-STV-MYD2
参考価格: 10,508円(税込)
マイ暖は「暖かさを持ち運ぶ」というコンセプトのポータブルガスストーブです。本体サイズは312×222×290mmとコンパクトで、持ち手もついているため持ち運びがしやすい製品です。
発熱量は約1.0kWとそれほど高くありませんが、弱運転機能を搭載しており、このモードではガス消費量約15%省エネすることができます。
製品仕様詳細
本体サイズ | 312×222×290mm |
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暖房出力 | 約1.0kW |
火力調整 | ◯ |
FORE WINDS カセットガスストーブ マル暖| CB-STV-MRD
参考価格: 24,926円(税込)
マル暖は2023年の新商品として登場した、やかんが載せられる屋内外兼用ガスストーブです。発熱量は約2.09kWとガスストーブとしては最強クラスで、ガスストーブにも十分な火力が欲しいという方におすすめのアイテムです。
ストーブの天板にやかんを載せておくだけでお湯が沸かせるため、冬場の乾燥時には暖を取りながら加湿も可能です。
製品仕様詳細
本体サイズ | 343×368×382mm |
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暖房出力 | 約2.09kW |
火力調整 | ◯ |
イワタニ カセットガスファンヒーター 風暖| CB-GFH-5
参考価格:29,895円(税込)
風暖は、ガスを燃料としながらも、発電してファンヒーターの用に送風できる機能も有したユニークな製品です。一般的なガスファンヒーターのように電源は必要としないためどこでも設置でき、暖気を送風できるため幅広い空間を暖めることができます。
製品仕様詳細
本体サイズ | 319×260×438mm |
---|---|
暖房出力 | 約2.0kW |
火力調整 | ◯ |
センゴクアラジン ポータブルガスストーブ シルバークイーン| SAG-SQ01A
参考価格: 36,300円(税込)
ポータブルガスストーブシルバークイーンは、1970年代に製造・販売していた、アラジンの反射型石油ストーブ「シルバークイーン」の復刻版として開発されたガスストーブです。
置いてあるだけで圧倒的な存在感を放つデザインは、他社のガスストーブのデザインとは一線を画します。発熱量も約1.4kWと一定あるため、デザイン性を重視しつつもパワーが欲しい方におすすめです。
製品仕様詳細
本体サイズ | 370×296×335mm |
---|---|
暖房出力 | 約1.4kW |
火力調整 | ◯ |
センゴクアラジン ポータブルガスストーブ| SAG-BF02A
参考価格: 29,502円(税込)
センゴクアラジン ポータブルガスストーブは、アラジンの代名詞でもある「ブルーフレーム」をモチーフにデザインされたガスストーブです。
本体サイズは320×335×390mmとガスストーブとしては少し大きめではあるものの、石油ストーブよりは小型で扱いやすく、発熱量も約2.0kWとガスストーブとしては非常にパワフルです。デザインも暖房能力も妥協したくない方にはおすすめのアイテムです。
製品仕様詳細
本体サイズ | 320×335×390mm |
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暖房出力 | 約2.0kW |
火力調整 | ◯ |
KOVEA CUBIC ガスコンロヒーター| KGH-2010
参考価格: 10,800円(税込)
※PSLPGマークのない並行輸入品です
KOVEA CUBIC ガスコンロヒーターは、韓国メーカーKOVEAのポータブルガスストーブです。キュービックな特徴的なデザインで本体サイズは214×198×192mmとコンパクトです。
製品仕様詳細
本体サイズ | 214×198×192mm |
---|---|
暖房出力 | – |
火力調整 | ◯ |
KOVEA CUPID ガスコンロヒーター| KGH-1203
参考価格: 9,200円(税込)
※PSLPGマークのない並行輸入品です
KOVEA CUPID ガスコンロヒーターは本体サイズ175×140×270mmのコンパクトガスストーブです。重量も約1.4kgと軽量ながら発熱量は0.98kWあります。
製品仕様詳細
本体サイズ | 175×140×270mm |
---|---|
暖房出力 | 0.98kW |
火力調整 | ◯ |
ガスストーブと一緒に買いたい周辺グッズ
ガスストーブと一緒に使うとより便利になる周辺グッズをご紹介します。
一酸化炭素警報器
一酸化炭素中毒のリスクを軽減する意味でも、一酸化炭素警報器があると濃度が数値化され安心です。高価なものですが、命には変えられないので日本製のセンサーが搭載されている製品がおすすめです。
CB缶(まとめ買い)
ガスストーブはCB缶で手軽に使える一方、燃費はさほど良くないため長時間使っていると消費量も増えます。ガス缶がなくなってガスストーブが使えなくなってしまったり、割高な値段でCB缶を買う羽目になってしまったということがないよう、まとめ買いをおすすめします。
CB缶(パワータイプ)
気温の低いキャンプ場や、標高の高いキャンプ場でガス機器を使う場合、ドロップダウン現象で点火ができなくなってしまうことがあります。事前にキャンプ場の気温や標高を調べて必要な場合はパワータイプのCB缶を持っていくと安心です。
CB缶ケース
1泊のみのケースでも、ガスストーブを使う場合は燃焼時間を考慮するとCB缶を複数缶持っていく必要があります。裸のままでも携行は可能ですが、緩衝材入りの専用収納ケースがあると安心で持ち運びにも便利です。
ガスストーブの売れ筋ランキングもチェック
Amazonでのガスストーブの売れ筋ランキングはこちらをご覧ください。
まとめ
本記事ではガスストーブの選び方とおすすめ製品をご紹介しました。ガスストーブは暖房能力がどれほど高くはない一方で、コンパクトで扱いやすいというメリットもあります。他の暖房器具と上手く組み合わせることで、秋冬キャンプをより快適に過ごせる重要アイテムでもあります。
その他ガスストーブに関する記事はこちら。