冬キャンプでぜひチャレンジしたい暖房器具はこたつです。湯たんぽや寝袋等で簡易的につくるこたつから、豆炭あんかを使った本格的なこたつまで様々ありますが、今回はこたつヒーターとダイソーグッズで自作できるキャンプこたつの作り方をご紹介します。
主なキャンプこたつの種類
様々なメディアで自作のキャンプこたつについて紹介されていますが、いざ自分がやってみるにあたり、どんなこたつにしようか考えた結果、以下の点にこだわろうと思いました。
- 既存のキャンプテーブルを活かしたこたつにしたい
- 薪ストーブがないので、本格的に暖かいこたつにしたい
- 設営撤収が楽なこたつにしたい
上記の評価を踏まえた上で、巷で紹介されているキャンプこたつを比較すると以下のようになります。
キャンプこたつ種別 | 費用感 | テーブル | 暖かさ | 設営撤収の手間 |
---|---|---|---|---|
豆炭あんかこたつ | 1万円〜 | 既存のものを活かせる (要DIY) | ◎ | △ (豆炭の火付け、処理) |
湯たんぽこたつ | 数千円〜 | 既存のものを活かせる (DIY不要) | △ | △ (湯変える手間あり) |
市販こたつ | 6,000円〜 | 新たに購入必要 (かさばる) | ◎ | △ (折りたたみ不可) |
こたつヒーター自作 | 7,905円 | 既存のものを活かせる (要DIY) | ◎ | ◎ (超簡単) |
検討の順番としては、
- 湯たんぽこたつ→あまり暖かくなさそう…。どうせなら本格的なこたつにしたい。
- 豆炭あんかこたつ→暖かそうだし、電源ないサイトでも使える!でも豆炭あんか値上がりしてるし、炭の処理面倒そう…。
- 市販こたつ→一層のこと安い普通のこたつ買ってキャンプに持っていくのもあり?持ち運びを前提にしていないので車載大変そう。家で使わないので収納場所困る。
- こたつヒーター自作→取り替え用のこたつヒーターの存在を発見。キャンプでやっている人は検索しても出てこないが、普通のテーブルを改造してこたつにしている人はいそう。これならいける!
とういう感じでした。
材料
実際に購入した品目は以下です。
商品名 | 価格(税込) | 購入店舗 |
---|---|---|
ワイヤーネット(62x40cm) | 220円 | ダイソー |
ワイヤーネット(62×29.5cm)x2 | 330円 | ダイソー |
MDF材(300x400x6mm)x2 | 220円 | ダイソー |
ステンレス金折隅金2個 x2 | 220円 | ダイソー |
結束バンド10cm 100本入 | 110円 | ダイソー |
木ネジセット | 110円 | ダイソー |
T型ラチェットドライバー | 165円 | ダイソー |
ニッパー | 220円 | ダイソー |
メトロ MCU-501E-DK こたつ用取替ヒーター (U字形 カーボンヒーター) | 6,320円 | 楽天 |
合計 | 7,915円 |
写真のワイヤーネットはサイズ感を間違えてしまったものです。私は普段ハイランダーのロールトップテーブルを使っているのですが、62x40cmと62×29.5cmのワイヤーネットがサイズ感としてはジャストフィットでした。
こたつヒーターはカーボンヒーターがよさそうだったのでこちらを選びましたが、同サイズの製品であれば同じ用にこたつを作れます。
その他工具類はお持ちの方は新たに購入する必要はないです。
作り方
1. MDF材2枚を貼り合わせる
ダイソーのMDF材は厚さ6mmと少し薄いので、2枚をボンドで貼り付けます。
次の工程で金折隅金を取り付けるので、こたつヒーターをMDF材の上に載せ、横幅とネジ位置の線を鉛筆等で引かれるとずれにくくなります。
2. 金折隅金、こたつヒーターを取り付ける
金折隅金を木ネジでMDF材に取り付けます。ラチェットドライバーがあると取り付けやすいです。
こたつヒーターに同梱されている取り付けネジでMDF材にこたつヒーターを固定します。火災防止のためこたつヒーターを取り付ける木材は難燃性の資材を使った方が安全です。また、直接こたつヒーターと木材が接さないようにしましょう。
3. 天板となるワイヤーネットを設置する
お持ちのテーブルのフレームのサイズに合わせてワイヤーネットを設置してください。小さすぎるとネットが落ちてヒーターが足に落下する危険があります。逆に大きすぎると天板が不安定になります。
4. MDF材の大きさに合わせてワイヤーネットを切断する
ワイヤーネット中央部分にMDF材およびこたつヒーターをひっかける穴をあけます。上に置いてサイズ感を確かめてニッパーで中央部分を切断します。
開けた穴にひっくり返したこたつヒーターが落ちずにはまっていれば問題ありません。
5. 結束バンドでワイヤーネットを固定
3枚あるワイヤーネットを結束バンドでつなぎます。はみ出た部分はハサミで切断します。
6. 毛布、テーブルトップを載せて完成
最後に毛布とテーブルトップを載せて完成です。
注意事項
前提
- こたつヒーター製造メーカーはこのような自作こたつでの使用を前提とした商品設計をしていませんし、自作こたつでの利用も保証していません。本記事はあくまでDIYによるこたつ作成事例をご紹介するものであって、実際につくられる場合は自己責任でお願いいたします。
- こたつヒーターは一酸化炭素で空気を汚さないメリットがある一方、高熱で長時間使用することになるため、火災や低温やけどのリスクがある暖房器具である点十分ご留意ください。
特にご注意いただきたい点
こたつヒーターの設置木材
こたつヒーターは利用時に高温となるため、設置の際は十分お気をつけください。燃えやすい木材や密接させて設置すると火災の原因となります。
ワイヤーネットの耐荷重
ワイヤーネット単体では耐荷重は低くそれほど重量に耐えられません。複数枚重ねてテーブルフレームの上に載せることで負荷を分散させていますが、フレームが崩れて足に落ちてこないよう、テーブルの上に重いものを載せないように十分お気をつけください。
お使いのテーブルの高さ
高さのないテーブルに設置する場合、こたつヒーターと足の距離が極端に短くなってしまうケースがあります。低温やけど等のリスクもあるので、一定の高さを保てるテーブルに設置してください。
まとめ
私自身まったくDIYはやったことがなく、どちらかというと不器用ですが、ダイソーで手に入るグッズと工具で割と短時間でこたつが作れました。暖かさは市販のこたつと同じなので、電源サイトでしか使えませんが、極寒の冬キャンプでも快適に過ごせそうです。
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