去年の灯油をまたキャンプで使う?危険なのでやめましょう

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冬キャンプシーズンに入り、灯油を燃料とする石油ストーブなどの暖房器具が活躍する季節となりました。昨年の灯油が残っているご家庭もあるかと思います。ただしその灯油、1シーズン持ち越して使うのは危険です。詳細をレビューします。

アイキャッチ画像出典: 国民生活センター

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去年の灯油は変質灯油になりやすい

灯油は長期保存していると性質が変化してしまい、変質灯油になってしまいます。紫外線や温度により参加が促進されることで変質し、色や臭いが変化します。

特に色に関しては見分けがしやすく、上の写真のように、変質灯油は正常灯油に比べ黄色っぽく変色します。臭いに関しても、すっぱい臭いに変化します。1年経っていなくとも、灯油がこのように変質灯油になってしまっている場合は、危険なのでそのまま使うのはやめましょう。

変質灯油を使うと何が危険なのか?

色や臭いが変わっただけで、なぜ古い灯油を使うと危険なのでしょうか。暖房器具に異常をきたすリスクがあります。(※出典: 国民生活センター「不良灯油による石油暖房機器の故障や異常に注意」)

石油ストーブ: 点火不良、消火不良

変質灯油を石油ストーブで使うと、ストーブの芯にタールが付着し芯が固くなってしまい、灯油が染み付かなくなってしまいます。(下図右側)灯油の染み込むが不十分になることで着火がしづらくなてしまうということが起きます。

また、着火時だけでなく、消火時にも問題が起きる可能性があります。芯にタールが付着し、固くなってしまうことで消火時に芯が下に下がらず火が消えなかったり、緊急消火ボタンを押しても消火されないということも起こりえます。

これは非常に危険で、火が消えていないことに気づかずこのまま就寝してしまうと一酸化炭素中毒事故の二次災害につながる可能性もあります。

石油ファンヒーター: 点火不良、発煙

変質灯油で石油ファンヒーターを使うと、タールの付着により灯油が気化しなくなり、火がつなかくなる可能性があります。

石油ファンヒーターの場合点火不良により、温風吹き出し口などから煙が出るリスクもあります。

灯油を変質させないようにするには?

変質灯油の危険性をご理解いただいたところで、次に考えたいのはどうすれば灯油が変質しないか?ですが、対策をいくつかご紹介します。

1. 灯油はシーズン中に使い切り持ち越さない

長期で保存すると変質するので、そもそもシーズン中に必ず灯油を使い切るということが重要です。使い切れない量の灯油は買わない、少量残りそうであればケチらないで使い切ってしまう。といった方法でなるべくシーズン中に使い切りましょう。

2. 保存時は灯油専用ポリ容器を使う

灯油は直射日光や温度により変質しやすいので、保存時は灯油専用のポリ容器を使いましょう。特に灯油専用でない白色のポリ容器は変質しやすいことが国民生活センターの実験で明らかになっています。

下の写真の右側が直射日光に2ヶ月当てた後の灯油です。明らかに変質していることがわかります。白色のポリ容器に保存されている方は、灯油専用のポリ容器に切り替えることを強くおすすめします

見た目はものすごくダサいですが、保存容器の見た目にこだわって石油ストーブが故障してしまっては元も子もありません。

キャンプサイトの雰囲気を壊したくない方は、おしゃれな容器は携行時のみに使うよう、使い分けるとよいでしょう。

3. 保存場所は日光や雨のあたらないところに

灯油の置き場所には困りがちですが、ベランダは直射日光や雨にあたりやすいのでおすすめできません。屋根のある日陰で温度変化の少ない場所でなるべく保管しましょう。

去年の余った灯油はどうすればいいの?

買った場所で相談しましょう

灯油はガソリンスタンドやホームセンターなどで購入される方が多いと思いますが、購入した場所で灯油を破棄したい旨を相談してみましょう

絶対に適当に捨ててはダメ

灯油を下水に流したり、ティッシュに染み込ませて燃えるゴミとして出すということは絶対にしないようにしましょう。大事故につながるリスクがあります。

まとめ

よく見ると各社の暖房器具の注意書きにはこれらの内容が記載されていますが、使用前によく読まないとわかりにくく、知らない方も多いかと思います。せっかく購入した暖房器具も、古い灯油のせいで故障してしまっては残念なので、灯油は適切に扱いましょう。

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