ツーバーナーコンロは、2つのバーナーを備えた調理器具で、同時進行で加熱ができるためキャンプ料理で活躍するアイテムです。燃料にCB缶、OD缶を使うタイプの他、ホワイトガソリンやアルコールなどを使う製品もあります。SOTO、コールマン、イワタニなどのメーカー製品を中心に、おすすめのランキングをご紹介します。
アイキャッチ画像出典: Coleman
編集部イチオシのおすすめツーバーナー
SOTO レギュレーター2バーナー GRID| ST-526
参考価格: 25,380円(税込)
製品仕様詳細
サイズ | 幅473×奥行252×高さ145mm(風防取り付け時) 幅468×奥行251×高さ116mm(風防不使用時) ゴトク径160mm(×2) |
収納時サイズ | ー |
重量 | 2.25kg(本体のみ) |
火力 | 2.9kW(2,500kcal/h) |
燃料 | CB缶 |
連続燃焼時間 | 約1.5時間×2(ST-760を1本使用時) |
ツーバーナーとシングルバーナーの違い
ツーバーナーとは?
ツーバーナーとは、バーナーの火口が2つついているアイテムです。2口で同時に加熱調理ができるため、調理の幅が広がります。
焚き火で調理するよりも火加減の調整が簡単にでき、火起こしや炭の後片付けの必要がないので初心者の方にもおすすめのアイテムです。
シングルバーナーとの違い
シングルバーナーでも気軽に調理ができるという点は変わりませんが、バーナーが2つあることでお湯を沸かしながら煮込み料理を作る等の同時調理ができる点が魅力です。ファミリーキャンプやグループキャンプなど人数が多いキャンプでは特に重宝します。
一方でシングルバーナーよりも本体サイズ、収納時のサイズも大きくなるため、基本的には車載がたくさんできるオートキャンプ向きの製品です。
ツーバーナーの3つの種類と特徴
ツーバーナーは燃料の種別で3つに大別されます。以下それぞれの詳細をご紹介します。
CB缶を燃料とするツーバーナー
もっとも手軽に使えるのがCB缶を燃料とするツーバーナーです。CB缶は一般的にカセットボンベといわれており、スーパーやコンビニなどでも販売されているので、万一忘れてしまったりガスが無くなってしまっても手軽に入手することができます。
一方で低気温に弱い点がCB缶のデメリットです。具体的には外気温10℃以下から火力が低下しはじめ、5℃以下では点火しにくくなるというドロップダウン現象が起きます。秋冬にも頻繁にキャンプされる方にはおすすめしません。
OD缶を燃料とするツーバーナー
OD缶を燃料とするツーバーナーは、CB缶よりも安定した火力を実現でき、低気温にも比較的強いのが特徴です。ガスの着火や消火の手軽さと、火力や低温環境下での強さのバランスが良い製品群です。
デメリットとしては、OD缶はCB缶ほど入手はしやすくなく、主にアウトドアショップや品揃えの良いキャンプ場の売店でしか購入できない点と、燃料コストが割高な点です。
ホワイトガソリン、アルコールを燃料とするツーバーナー
ガスを使用せず、ホワイトガソリンやアルコールを燃料とするツーバーナーも存在します。
ホワイトガソリンを燃料とするツーバーナーは、現行品で販売されている製品は少ないものの、低温環境下でも安定した火力で調理ができる点が魅力です。ガソリンランタンのようにポンピングの手間もあるため、ガソリンランタンと燃料を揃えて高火力のツーバーナーを使いたいという方にはおすすめです。
ユニークな製品としてアルコールを燃料とするツーバーナーもあります。ガソリン同様低温環境下でも安定した火力で使うことができ、ガスやガソリンのように噴射音がしないため、静かに使えるという点も魅力です。
ツーバーナーの選び方
具体的なツーバーナーの選び方をご紹介します。
1. 利用用途から燃料種別を決める
まずは利用用途から3種の燃料のどれが適しているか決めましょう。燃料種別ごとの特徴は以下の通りです。
燃料種別 | 入手しやすさ | 火力 | 低温下での利用 | 燃料コスト | 点火の手間 |
---|---|---|---|---|---|
CB缶 | ◎ | ◯ | △ | ◯ | ◎ |
OD缶 | ◯ | ◎ | ◯ | △ | ◎ |
ガソリン | △ | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
アルコール | ◎ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
2. 火力や耐風性を確認
次に各製品の火力を確認しましょう。CB缶を使うバーナーよりもOD缶を使うバーナーの方が火力は高いですが、製品ごとにもある程度スペックに差があります。
2,500kcal以上あれば一般的な料理には十分ですが、3,000kcalあるバーナーの方が火力を必要とする中華料理等にも対応できますし、風の影響下でも一定の火力を維持できます。
アウトドアでのツーバーナーの利用には風の影響を強く受けるため、風防付きかどうか、風防の構造がどうなっていて風をどれだけ防げるかという点も重要です。
3. 手入れのしやすさもチェック
ツーバーナーは汁の吹き出しや油跳ねが起きるため、汚れやすい製品です。錆びにくいステンレスやアルミ素材のツーバーナーを選ぶようにしましょう。
五徳や油受け、風防は油汚れが残りやすいため、これらのパーツを取り外せるツーバーナーなら、油汚れを残さず隅々まで手入れをすることができます。凹凸が少ないシンプルデザインの製品の方が、油汚れが角や溝に溜まりにくくおすすめです。
ツーバーナーおすすめ8選
CB缶ツーバーナーのおすすめ3選
CB缶ツーバーナーのおすすめ3製品をピックアップしてご紹介します。
SOTO レギュレーター2バーナー GRID| ST-526
参考価格: 25,380円(税込)
レギュレーター2バーナー GRID(グリッド)は、テーブルトップタイプの2バーナーです。ゴトクまでの高さは116mmと薄型ボディで、複数人で取り囲んで使用するのにもちょうどいい大きさのバーナーです。耐重量は、左右それぞれ5kgとなっています。風防は脱着式となっており、手入れのしやすさもポイントです。燃料は低コストなカセットガスで「SOTOレギュラーガス」などが適合品となっています。持ち運びに便利な収納バッグ付きです。
製品仕様詳細
サイズ | 幅473×奥行252×高さ145mm(風防取り付け時) 幅468×奥行251×高さ116mm(風防不使用時) ゴトク径160mm(×2) |
収納時サイズ | ー |
重量 | 2.25kg(本体のみ) |
火力 | 2.9kW(2,500kcal/h) |
燃料 | CB缶 |
連続燃焼時間 | 約1.5時間×2(ST-760を1本使用時) |
ユニフレーム ツインバーナー|US-1900
参考価格: 21,480円(税込)
ツインバーナーUS-1900は、約3.9kgの軽量ボディでありながら高強度で、Max3,900Kcal/hのハイパワーで出力する2バーナーです。カセットガスで手軽に使用でき、火力はツマミで簡単に調整できるのでとろ火も強火もOKです。サイドには風防が付いており、防風性能もバッチリ。ゴトクはΦ5.5mmでしっかりとした太さがあり、直径約26cmまでの鍋を並べられます。汁受けはステンレス製なので汚れに強く、お手入れもサッと拭き取れて簡単です。
製品仕様詳細
サイズ | 約54×32.5×29cm(ゴトク面) |
収納時サイズ | 約54×32.5×11.5cm |
重量 | 約3.9kg |
火力 | 3900kcal/h ×2(プレミアムガス使用時) 3000kcal/h ×2(レギューラーガス使用時) |
燃料 | CB缶 |
連続燃焼時間 | プレミアムガス:約45分 レギュラーガス:約55分 |
イワタニ ForeWinds フラットツイン・S | CB-TBG-2
参考価格: 17,500円(税込)
フラットツイン・Sは、カセットガスで手軽に使える2バーナーです。イワタニのカセットガスとカセットガスパワーゴールドが適合品とされています。本製品はカセットボンベを程よい温度で温めるヒートパネルが搭載されており、無駄なくガスを消費しながら最後まで火力を維持することが可能です。使用できる鍋の大きさは、鍋底が24cmまでのものとなっています。アウトドアでの使用はもちろん、風防を取り外せば屋内で2口コンロとして使用することも可能です。
製品仕様詳細
サイズ | 627×439×409mm |
収納時サイズ | 627×419×150mm |
重量 | 約6.9kg |
火力 | 3.3kW×2 (2,800kcal/h×2) |
燃料 | CB缶 |
連続燃焼時間 | 約70分(片側バーナー) |
OD缶ツーバーナーのおすすめ3選
OD缶ツーバーナーのおすすめ3製品をピックアップしてご紹介します。
コールマン パワーハウス(R)LP ツーバーナーストーブⅡ| 2000006707
参考価格: 11,980円(税込)
パワーハウスLP ツーバーナーストーブ Ⅱは、コンパクトに持ち運べる2バーナーです。ガスカートリッジは、コールマン純正LPガス燃料230g/470gを使用します。470g缶を使用した場合、燃焼時間は約1.5~3時間です。サイドの風防は蓋の内側に折りたためるようになっており、組み立ての際はクリップを本体の内側に差し込んで固定します。スタンド脚も本体に取り付けて折りたためるので、各パーツがバラバラになることなくスマートに持ち運べます。
製品仕様詳細
サイズ | 約64×32.5×52(h)cm |
収納時サイズ | 約54×32.5×7(h)cm |
重量 | 約4.2kg |
火力 | 3500kcal×2 |
燃料 | OD缶 |
連続燃焼時間 | 約1.5~3時間(470g缶使用時) |
スノーピーク ギガパワーツーバーナー| GS-230
参考価格: 54,150円(税込)
ギガパワーツーバーナー 液出しは、PSLPGマークに対応した安全に使用できる2バーナーで、スノーピークの定番アイテムです。最大出力は3,000kcal/hのハイパワーで、湯沸かしテストの平均値は4分30秒です。本製品は、専用のガスカートリッジを逆さまに立てて本体に装着し、最後まで安定したガス供給が可能です。床面にはフッ素加工が施されており、吹きこぼれなどの汚れも簡単に掃除できます。対応する鍋の大きさは直径23cmが目安です。
製品仕様詳細
サイズ | 風防装着使用時/563×293×383mm スタンド装着時/563×514×383mm |
収納時サイズ | 500×110×360mm |
重量 | 7.3kg |
火力 | 3000kcal(×2) |
燃料 | OD缶 |
連続燃焼時間 | 約150分(ギガパワーガス500) |
イワタニプリムス キンジャ| P-CKJ-2
参考価格: 20,480円(税込)
キンジャは、コンパクト設計且つ耐久性に優れたボディの2バーナーです。1つのガスカートリッジで無駄なく燃料を使いながら2口の火口を使用でき、出力は2.9kW、2500kcal/hです。燃料は同じくプリムスのハイパワーガスIP-500Tの使用が推奨されています。鍋の耐荷重は片側4.5kgで、ゴトク径は20.5cmです。ゴトクと受け皿はお手入れのしやすいステンレス製で、取り外して掃除が可能です。本体にはウッドハンドルが付いており、持ち運びの際はロックがかけられるので安心です。
製品仕様詳細
サイズ | 約47.5×37.3×29.5cm |
収納時サイズ | 約47.5×7.8×29.5cm |
重量 | 約3.67kg |
火力 | 2500kcal |
燃料 | OD缶 |
連続燃焼時間 | ー |
ホワイトガソリン、アルコールツーバーナーのおすすめ2選
ホワイトガソリン、アルコールツーバーナーのおすすめ製品をそれぞれ1品ピックアップしてご紹介します。
コールマン パワーハウス(R) ツーバーナーストーブ| 2168578
参考価格: 24,800円(税込)
パワーハウス(R) ツーバーナーストーブは、低温時でも安定して高火力を維持できるホワイトガソリンを燃料とした2バーナーです。火力調整と消火は、燃料バルブを回して操作します。サブバーナーはメインバーナーと比較して火力は弱めで設計されているので、用途によってメインとサブを使い分けましょう。まるでトランクのような見た目がカッコいい収納時は、燃料タンクもケース内にまとめて入れることができコンパクトに持ち運べます。
製品仕様詳細
サイズ | 約67×46×44.8(h)cm |
収納時サイズ | 約56×35×16(h)cm |
重量 | 約5.8kg |
火力 | 3,650kcal (メイン)、2,750kcal(サブ) |
燃料 | ホワイトガソリン |
連続燃焼時間 | 約2~6時間 |
テンマクデザイン サイレントツーバーナー
参考価格: 8,778円(税込)
サイレントツーバーナーは、テンマクデザインとOUTDOOR SHOP DECEMBERがコラボした2バーナーです。燃料は、別売りの「トランギア アルコールバーナー TR-B25」を2個使用します。本体重量は、約2kgと軽量です。サイレントツーバーナーの名の通り「音がしないバーナー」であることが特徴で、鳥の声や川のせせらぎのような自然の音を聴きながら、お湯を沸かしてコーヒーを飲むといったアウトドアならではのシチュエーションを存分に味わえるアイテムです。
製品仕様詳細
サイズ | 幅400mm×奥行250mm×高さ82mm |
収納時サイズ | 幅400mm×奥行250mm×高さ82mm |
重量 | 約2kg |
燃料 | アルコール |
連続燃焼時間 | ー |
ツーバーナーと一緒に買いたい周辺グッズ
ツーバーナーと一緒に使うとより便利になる周辺グッズをご紹介します。
キッチンスタンド
ツーバーナーを設置できるキッチンスタンドがあると調理スペースを確保できて便利です。
CB缶、OD缶(バーナーと同メーカー製)
CB缶やOD缶は互換性があり、どのメーカーのものでも使えはしますが、各バーナーメーカーは同社製品のCB缶、OD缶の使用を推奨しています。
CB缶ケース
CB缶を予備分含め複数個キャンプに持っていく場合、収納ケースがあると便利です。
OD缶ケース
丸い形状で収納しにくいOD缶も専用収納ケースがあると便利です。
ツーバーナーの売れ筋ランキングもチェック
Amazonでのツーバーナーの売れ筋ランキングはこちらをご覧ください。
まとめ
ツーバーナーは安定した火力で2つの調理を同時進行できるのが便利です。ファミリーキャンプやグループキャンプでは同時調理できることで時短にもつながりますし、料理のバリエーションも増えるでしょう。
その他ツーバーナーに関する記事はこちら。