キャンプを始めて、テントやタープ、シュラフなどを買い揃えた後に購入の検討に入るシングルバーナー。たくさんの種類の商品が様々なメーカーから発売されており、どれを選んだらよいか検討に悩まれるかと思います。シングルバーナーの選び方や人気商品の特徴をご紹介します。
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Follow @Camp__Reviewシングルバーナーはなぜ必要なのか
シングルバーナー、もしくはツーバーナーを持っていないというキャンパーはあまりいないと思われます。それくらいメジャーなキャンプグッズであるシングルバーナーですが、なぜ皆買うのでしょうか。
登山をする方、ソロキャンパーの方はメインの料理器具として、ファミリーキャンパーはツーバーナー補助的な調理器具として、持っていて必ず重宝する調理器具となります。家に1台あれば防災用の備えとしても活躍しますね。
キャンプ用シングルバーナーの種類
シングルバーナー(今回はカセットコンロ型も合わせて比較します)はその形状と燃料の種類により8カテゴリに分けられます。
シングルバーナーの燃料の違いと特徴
燃料 | メリット | デメリット | こんな方向け |
LPガス (CB缶) | ・燃料コストが安い ・買える場所が多い | ・寒いと火力低下 ・高火力は期待できない | ・手軽にシングルバーナーを買いたい ・ファミリーキャンパー |
LPガス (OD缶) | ・コンパクト ・火力が比較的高い | ・燃料コストが高い ・アウトドアショップ等でしか買えない | ・登山する方 ・ソロキャンパー ・キャンプの荷物を減らしたい方 |
ガソリン | ・高火力 ・寒冷地でも火力維持 ・燃料コストが最安 | ・ポンピングが面倒 ・購入場所が限定的 | ・冬や寒い場所でキャンプする方 ・ガソリンランタンを使う方 ・火力にこだわる方 |
固形燃料 | ・燃料コストが安い ・放置調理向き | ・火力は弱い ・一定時間しか燃焼しない | ・炊飯用等サブ調理器具として使いたい方 |
LPガス(CB缶)
LP(Liquefied Petroleum)ガスとは、プロパン・ブタンなどを主成分とし、圧縮することにより常温で容易に液化できるガス燃料(気体状の燃料)です。
CB缶とは、Cassette Gas Bombeの略で、カセットボンベに入ったガス缶のことです。誰もが見たことがあるように、コンビニやスーパーなどでも販売されているとてもポピュラーな燃料です。燃料コストが安くどこでも出に入る一方で、寒い時期には点火しにくい、火力が弱まるというデメリットもあります。
LPガス(OD缶)
OD缶の方は耳慣れなく、普段アウトドアショップなどに行かないと見たこともないかもしれませんが、登山等ではとてもポピュラーです。(ODはOutDoorの略です)
CB缶よりも割高にはなりますが、コンパクトに扱うことができ、火力はCB缶よりも高いというメリットがあります。
ガソリン
ガソリンの最大のメリットは寒冷地でも火力が高く安定することです。ポンピングという圧力をかけてガソリンを気化させる手間がかかるデメリットはありますが、ランタンなので既にガソリン燃料を使っている場合は、バーナーもガソリンバナーにしても良いかもしれません。
固形燃料
シングルバーナーの形状の違いと特徴
形状 | メリット | デメリット | こんな方向け |
カセットコンロ | ・五徳が大きく調理が安定 ・風防付きのものは火力が安定 | ・大きく収納スペースを取る ・ツーバーナーがあればメリットが薄れる | ・コンパクトさよりも安定性を大事にしたい ・ツーバーナーを持っていない |
シングルバーナー (分離型) | ・五徳が比較的大きく調理が安定 ・輻射熱のリスク低く安全 | ・設置面積を大きく取る ・収納サイズも大きくなりがち | ・安定性、安全性を確保しつつ、手軽なバーナーが欲しい ・コンパクトさよりも安定性を大事にしたい |
シングルバーナー (一体型) | ・コンパクトに収納可能 | ・輻射熱のリスクあり | ・コンパクトなバーナーが欲しい |
カセットコンロ
カセットコンロ(厳密にはシングルバーナーには分類されませんが)のメリットはその大きさゆえの安定性です。大きな風防がついているものもあり、火力も安定します。デメリットはコンパクトさが犠牲になる点です。
シングルバーナー(分離型)
燃料のボンベと、バーナーの部分が離れているタイプを分離型といいます。分離していることで、バナー側の五徳が大きく取れるため安定します。その反面、コンパクトさは失われます。
シングルバーナー(一体型)
逆に、燃料のボンベとバーナーが極めて近く接合するものを一体型といいます。メリットは一体となることでコンパクトな設計にできる点です。一方で五徳は大きいものにはできなくなるため安定性は落ち、さらにバーナーと燃料ボンベの距離が近くなるため、輻射熱によるボンベの爆発リスクが増します。(各社このリスクを下げる設計はしていますが)
それぞれのカテゴリのオススメ商品
シングルバーナーといっても、燃料や形状の違いで8種あり、それぞれ特徴も適切な用途も違うことがわかったかと思います。それぞれのタイプにおけるオススメ商品をご紹介します。