キャンプ場で多く見かけるsnow peak(スノーピーク)のテント。初心者からベテランキャンパーにまで幅広く支持されているメジャーブランドです。スノーピークのテントの購入を検討している方は豊富なラインナップの中からどれを選んだらよいか悩まれているのではないでしょうか。製品ラインナップを整理して、各テントの特徴を解説します。
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【図解】スノーピークのテントラインナップ全容
縦軸に価格、横軸に製品ラインをマッピングするとこうなりました。
※2020年8月時点で公式サイトに掲載されているテントで、付属品とのセット品や限定版等を除いた基本ラインナップに絞ってまとめています。
価格は3万円弱〜16万円弱、全19製品あって初見ではどれを選んだらよいかわからなくなってしまうと思いますが、実は選び方はシンプルです。
スノーピークのテントの選び方
1. 利用する人数を決める
テントは収容人数によって大きさが異なるので、まずはこれを決めてしまえば選択肢はだいぶ絞れます。ファミリー4人用、夫婦2人用、ソロキャンプ用等様々あると思いますが、購入を検討されているテントの利用人数を決めましょう。
例えば、4人家族で使えて大き過ぎないテントに絞ると対象は9製品に減ります。
2. 製品ラインの違いを理解して候補を選ぶ
次に製品ラインを選びます。全部で5ラインありますが、プロエアーとアイボリーは特殊ラインなので、実質エントリー、スタンダード、プロの3ラインから選ぶ方が多いかと思います。松竹梅でわかりやすいですね。
製品ラインの特徴は以下の通りです。
※わかりやすくするために大幅に簡略化しています。モデルによっては必ずしも上記の通りになっていないものもあります。
いきなりスペックで比較するのは困難だと思うので、秋冬のキャンプでも使うかどうかが大きな違いになるかと思います。
例えば、4人家族でどうせなら秋冬もキャンプを楽しみたい!となると、エントリーモデルが候補から外れます。山岳用のプロエアーラインも外すと候補は以下3製品に絞られます。
3. 予算と相談しながら欲しい一品を決める
最後は絞り込んだ製品のスペックを吟味して、欲しい一品を決めるのが良いかと思います。これまで上げてきた家族4人、秋冬もキャンプに行きたいケースで言うと、以下3製品の比較は以下の通りとなります。
製品名 | ランドブリーズPro.3 | ランドブリーズ6 | ランドブリーズPro.4 |
ライン | プロ | スタンダード | プロ |
価格 (税別) | 79,800円 | 92,800円 | 98,000円 |
定員 | 3〜4名 | 6名 | 4〜6名 |
インナーサイズ | 240 x 260 x 155cm | 300 x 300 x 162cm | 310 x 325 x 165cm |
重量 | 9.2kg | 9.8kg | 11.9kg |
フライシート | 75Dポリエステルリップストップ 耐水圧1,800mm テフロン撥水加工 UVカット加工 | 75Dポリエステルタフタ 耐水圧1,800mm テフロン撥水加工 UVカット加工 | 75Dポリエステルリップストップ 耐水圧1,800mm テフロン撥水加工 UVカット加工 |
インナーウォール | 68Dポリエステルタフタ | 68Dポリエステルタフタ | 68Dポリエステルタフタ |
ボトム | 300Dポリエステルオックス 耐水圧10,000mm | 210Dポリエステルオックス PUコーティング 耐水圧1,800mm | 300Dポリエステルオックス 耐水圧10,000mm |
フレーム | ジュラルミンA7001 (Φ9.5mm、Φ11mm、Φ12mm) | ジュラルミンA7001 (φ11mm・φ9mm) | ジュラルミンA7001 (Φ11mm、Φ12mm) |
テントの大きさが異なるため、定員数に差が出ているのと、真ん中のランドブリーズ6はスタンダードラインであるため、プロラインの2製品と比べるとフライシートの加工、ボトムの耐水性に差が出ています。
この絞り込んだ3製品を比較すると、スノーピークの巧みな戦略が見て取れるかと思います。
一番安いモデルであればランドブリーズPro.3で大体8万円か…。
でも子どもが大きくなったらランドブリーズPro.3だと少し手狭になりそうだな…。
1万円ちょっと多く出せば、大きいランドブリーズ6が買えるのか!
でもランドブリーズ6はスタンダードラインになってしまうし、そもそも6人用は大きすぎる…。
ランドブリーズ6に5,000円程度追加すればランドブリーズPro.4が買える!
と私は思いました。スタンダードラインの製品数を絞り、プロラインとの価格差を小さくすることでより高い製品の購入をしたくなるようなラインナップ構成になっています。
テントの購入を決める前に
スノーピークにはテントだけでなく、シェルター、2ルームシェルターのラインナップも存在します。これらも合わせて購入検討した方が後悔ない買い物ができますので、今後シェルター、2ルームシェルターについても同様に全力解説の記事を書きたいと思います。
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