キャンプで調理器具やランタン、ちょっとした小物をどこかに引っ掛けておきたい時、ポールハンガーにかけるには似つかわしくない時に結構困ります。最近オシャレなキャンパーさん達がこぞって使っているミニマルワークスが気になるので、競合品と比較しながらレビューします。
アイキャッチ画像: UNBY Webサイトより
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ミニマルワークスとは?
2013年に韓国でスタートしたミニマルワークス。ブランド名称の通り、シンプルなアウトドアスタイルを提案するブランドです。最小限のギア、シンプルな製品構造、軽量かつコンパクトを重視したギアづくりをしている企業です。
日本では、2019年秋頃から感度の高いキャンパーが個人輸入等で使い始め、人気が上昇してきています。2020年1月からは日本に本格参入し、日本の正規代理店としてアンバイ株式会社がミニマルワークスの各種製品を販売しています。
インディアンハンガー
ミニマルワークスは総合アウトドアブランドとしてテント等様々なキャンプグッズを展開していますが、日本で特に人気のきっかけとなったのは、インディアンハンガーです。
シンプルな構造でありながらつくりがしっかりしていて、細部にこだわりのあるハンガーです。収納時のコンパクトさ、軽量さもヘビーキャンパーから支持されている点でもあります。まさにミニマルなものづくりを体現している商品といえます。
なぜハンガーが必要なのか?
昨シーズン話題になった際にはまったく触手が反応しなかったのですが、最近になって、ハンガーの利便性が気になっており、物欲が非常に増しています。ハンガーの便利な点をご紹介します。
調理器具の乾燥と収納が同時にできる
鍋やフライパンなどの比較的サイズのある調理器具は、ドライネットに入れて干しにくいのが欠点でした。ハンガーがあればそれらを吊るして干すことができ、そのまま吊っておいてもおしゃれに見せる収納としてキャンプサイトの景観を損なうことがありません。
食器を乾かすためのトライネットを吊るせる
前述の通り食器はドライネットを使って干しているのですが、タープポールにポールハンガーをつけて吊るしています。これだと、雨が降った時に必然的に乾かしている食器も濡れてしまいます。雨にさらされないタープ下にハンガーを置き、ドライネットを吊るせばこの問題を解決できます。
シュラフが干せる
基本キャンプは2泊するので、2泊目天気が良ければシュラフを干しています。今まではタープを物干しにして干していました。見栄えも良くないですし、強風だと干しにくかったのですが、ハンガーがあればこれらの問題を解決してくれます。
インディアンハンガー商品ラインナップ
S、M、L、XLの4サイズ展開です。詳細スペックは以下の通りです。
サイズ | S | M | L | XL |
価格(税別) | 5,000円 | 6,500円 | 8,000円 | 9,500円 |
大きさ(使用時) | W520 x H440mm | W660 x H750mm | W990 x H1100mm | W1010 x H1430mm |
大きさ(収納時) | H300 x D40mm | H420 x D60mm | H440 x D80mm | H480 x D80mm |
重さ | 230g | 550g | 840g | 1,080g |
素材 | アルミ | アルミ | アルミ | アルミ |
フック | なし | あり(別売) | あり(別売) | あり(別売) |
固定穴 | なし | なし | なし | あり |
改めてスペックを見ると軽さ、収納時のコンパクトが最大の特徴です。小さい収納バッグにコンパクトにしまうことができ、これくらいなら車載をまったく圧迫しないでしょう。
ミニマルワークスインディアンハンガーの良い点
・アウトドアハンガーという商品カテゴリを切り開いた先駆者
・軽量、コンパクトさ、細部の作り込みは非常に質が高い
ミニマルワークスインディアンハンガーのイマイチな点
・価格が他社製品と比べて割高
詳細は後述しますが、ハンガーに8,000円払えるか?というのがこの商品カテゴリでミニマルワークスを買うか買わないかのポイントになります。
競合品との比較
ミニマルワークスがこの商品カテゴリを開拓して以来、各競合メーカーから同様のハンガーが発売されています。代表的な競合他社の商品とミニマルワークスのインディアンハンガーを比較してみます。
メーカー | ミニマルワークス | ハイランダー | フィールドア | ネイチャーハイク |
商品名 | インディアンハンガー | アルミハンガーラック | アウトドアハンガーラック | ハンガーラック |
価格(税込) | 8,800円 | 4,280円 | 4,070円 | 3,990円 |
大きさ(使用時) | W990 x H1100mm | 約110×114.5×92cm | (約)114.5cm×93cm×111.5cm | 幅95.5×奥行57×高さ106cm |
大きさ(収納時) | H440 x D80mm | 約47×11×11cm | (約)50cm×10cm×10cm | 44×8×6.5cm |
重さ | 840g | 1.57kg | (約)1.3kg | 約790g |
耐荷重 | 記載なし | 20kg | 20kg | 8kg |
素材 | アルミ | アルミ | アルミ (A7075 超々ジュラルミン) | アルミ |
フック | 別売 | 4つ付属 | なし | 4つ付属 |
カラー | ブラック | ブラック | レッド ブラウン マットブラック | ブラック |
それぞれ詳細を見ていきましょう。
Hilandar(ハイランダー)アルミハンガーラック
ナチュラムが展開するアウトドアブランドHilandar(ハイランダー)から販売されているアルミハンガーラックです。特徴は耐荷重20kgの安定性と、ねじ込み式の組立方法です。
安定度は高い一方で、やはり重さもそれなりにあり、1.57kgと今回の4商品の中ではもっとも重さがあります。
ハイランダー アルミハンガーラックの良い点
・価格がお手頃
・耐荷重が20kgあり安定
ハイランダー アルミハンガーラックのイマイチな点
・重さもそれなりにある
・収納時はコンパクトだが若干かさばる
・上部のネジのみシルバーでデザイン的に浮いてしまう
FIELDOOR(フィールドア)アウトドアハンガーラック
様々なアウトドアグッズをお手頃価格で提供しているFIELDOOR(フィールドア)のアウトドアハンガーラックです。商品性や価格面でもかなりハイランダーに近く、そこそこの価格感で安心ブランドからハンガーを買いたいという方はこの2社いずれかから購入するのがオススメです。
耐荷重が20kgでしっかりしている分、重さ、収納時のサイズはそれなりにあります。本品の大きな特徴の1つはカラーバリエーションです。ブラックだけではなく、レッド、マットブラウンもラインナップとして揃っています。
フィールドア アウトドアハンガーラックの良い点
・価格がお手頃
・耐荷重が20kgあり安定
・カラーバリエーションが豊富
フィールドア アウトドアハンガーラックのイマイチな点
・重さもそれなりにある
・収納時はコンパクトだが若干かさばる
・上部のネジのみシルバーでデザイン的に浮いてしまう
Naturehike(ネイチャーハイク)ハンガーラック
ネイチャーハイクのハンガーラックです。商品性がもっともミニマルワークスに近いのがこちらになります。ハンガーそのものもそうですが、フックの形状なども本家とデザインが似ています。
収納サイズは44×8×6.5cmとミニマルワークスとほぼ同等、重量も800gを切っていてミニマルワークスよりも軽いです。一方で耐荷重はトレードオフとなり、8kgまでとなっています。
ネイチャーハイク ハンガーラックの良い点
・価格がお手頃
・収納サイズがコンパクトで軽量
・本体塗装は前面ブラックで統一感あり
ネイチャーハイク ハンガーラックのイマイチな点
・耐荷重は8kgまで
・接合部からアルミのシルバーが見えたりと、細部の作り込みはイマイチ
まとめ
ミニマルワークスとその他3社で価格が倍違う結果となりました。アウトドアハンガーはあると便利ではあるものの、この倍の値付けでその価値を購入前に見定めるのは難しいかと思います。ただ、結局安物を買って壊してしまい、もう1つ買うことになるのであれば最初からミニマルワークスにしておけばよかった…。ということにもなるので、各商品の特徴を踏まえてご検討ください。
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