TOKYO CRAFTS(トウキョウクラフト)の2024年新商品として登場した二次燃焼焚き火台「ブレイズボックス」を実際にキャンプで使った使用感、組み立て方、注意点、メリット、デメリット、おすすめのポイントなどをレビューします。
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ブレイズボックスとは?
ブレイズボックスは、TOKYO CRAFTSの2024年の新商品で、コンパクトに分解・収納できる新しい二次燃焼焚き火台です。
TOKYO CRAFTSといえば軽量・コンパクトな焚き火台「マクライト」がヒット商品として広く認知されていますが、ブレイズボックスはマクライトでは実現できない二次燃焼の炎を楽しめる重厚で大局的な焚き火台です。
マクライトのレビュー記事はこちら
ブレイズボックスのメリット・デメリット
前提として、筆者は二次燃焼系の焚き火台としてはソロストーブ レンジャーを使っていましたが、重さと収納サイズを小さくできず車載スペースを大きく取ってしまうデメリットから手放してしまいました。現在は軽量でコンパクトなマクライトの使用頻度が上がっており、二次燃焼系の焚き火台を使うのは久しぶりの機会になりました。
以下がブレイズボックスの総評と感じたメリット、デメリットです。
ブレイズボックスの詳細レビュー
ここからは、実際にキャンプでブレイズボックスを使ってみた使用感をレビューします。
8枚のパーツを組み立てるシンプルな構造
ブレイズボックスは、二次燃焼焚き火台としてはユニークな組み立て式の焚き火台です。本体はステンレス製の7枚のパーツ(+1枚のゴトクパーツ)に分かれており、利用前にこれらを組み上げる必要があります。
パーツが合計8枚あるといっても、その構造は非常にシンプルで、完成形のイメージができていれば説明書を見なくとも簡単に組み上げることができます。長辺と短辺のパーツをスリットに差し込むとこのように自立します。
その後、火床とロストルパーツを上から載せ、風防パーツを上部に載せるだけで完成します。慣れれば数分で組み立てられます。
しっかり二次燃焼を促進
ブレイズボックスの組み立て後のサイズは約33cm×47cm×H30.5cmで、横長の六角形状のデザインになっています。火床もワイドになっており、市販の30〜40cmの薪をそのまま焚べることができます。
気になる二次燃焼の促進具合ですが、これは事前の期待以上にしっかりと二次燃焼が促進されているのがはっきりと肉眼で確認できました。特段燃焼のコツなどは不要で、初めて二次燃焼焚き火台を購入される方でも難なく二次燃焼の炎を楽しむことができます。
フラットな形状の焚き火台とは異なり、側面が覆われているため炎を横から眺めることはできませんが、二次燃焼の炎は大きく上に立ち上がるので、ダイナミックな炎の揺らぎを楽しめます。
焚き火料理も楽しめるゴトクパーツ
ブレイズボックスの上部半分を覆う形状のゴトクパーツも付属します。ゴトクパーツを載せても全体のデザインを崩さない一体感のある形状になっています。
ゴトク自体の耐荷重は製品仕様に記載されていませんが、小型のダッチオーブンを載せても安定感があり問題なく調理ができました。
気になる重さと収納ケース
ここからはブレイズボックスを使い終わった後の撤収となりますが、組み立てと逆の手順で各パーツを分解していきます。8枚のパーツは以下の写真のように重ねてコンパクトに収めることができ、収納時のサイズは約33cm×47cm×H12cmとなります。
ただし、総重量は約10.1kgと非常に重く、同じ二次燃焼焚き火台のソロストーブレンジャーが約6.8kgなので約1.5倍の重量があります。しっかりとした二次燃焼促進機構を維持しながら、組み立て式にしたことでコンパクトに収納できるというメリットがある一方、トレードオフで重量が犠牲になっている点は注意が必要です。
また、ブレイズボックスには収納ケースが付属しません。急場しのぎで45Lのゴミ袋に入れて持ち帰りましたが、重さがあるため車で移動中にステンレスパーツがカタカタぶつかってしまい、音が気になるのと、各パーツが傷ついてしまうリスクがあります。
ブレイズボックス専用ケースではありませんが、TOKYO CRAFTSでは「ライトソフトコンテナ」を販売しており、ブレイズボックスの収納に適しています。
ライトソフトコンテナの内寸は48cmx35cmx20cmなのでブレイズボックスを収納すると上部のスペースが若干余りますが、縦横はジャストサイズで大きく開く構造により出し入れがしやすくなっています。ブレイズボックスを購入される方にはライトソフトコンテナも合わせて購入されることを強くおすすめします。
合わせて購入したい焚き火シート
その他、ブレイズボックス購入時に同時購入したいアイテムとして、焚き火シートがあります。シンプルな80x80cmのスクエア型焚き火シートで、ブレイズボックスの底面に発生する熱や、薪が爆ぜた際に発生する火の粉から地面を守ることができます。
(今回は芝生上でブレイズボックスを使用したため、焚き火シートの下にブロックとベニヤ板を敷いています)
本体素材には二重構造で燃えにくいガラス繊維が採用されています。シート本体の耐熱温度は600度で、縫製には燃えにくい難燃糸を使用しています。両面にシリコンコーティングが施されており、焚き火シートによくあるチクチク感も軽減されていました。
四隅の角が削られてループのあるデザインになっており、この部分を取っ手として使うと薪を集めて持ち運ぶキャリーバックとして使えます。焚き火シートの上に落ちた灰をまとめて捨てるのにも便利です。
販売価格: 21,900円(税込)
※TOKYO CRAFTS直販価格
製品仕様詳細
■材質
ステンレス
■サイズ
組み立てサイズ/約33cm×47cm×H30.5cm
収納サイズ/約33cm×47cm×H12cm
■重量
約10.1kg
■生産国
中国
■梱包内容
本体×1、ゴトク×1 ※収納ケースは付属しません。
まとめ
TOKYO CRAFTSからユニークな組み立て式の二次燃焼焚き火台が登場しました。二次燃焼焚き火台は大型のものが多く、持ち運びづらいのが欠点でした。ブレイズボックスは重さが気になるものの、組み立て式にすることにより、収納スペースを抑えながらしっかりとした二次燃焼を楽しめる焚き火台となっています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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