キャンプの調理器具としてメスティンやスキレット、ダッチオーブンなどを使われている方は多いと思いますが、調理器具沼に陥ると今度は鉄製フライパンが欲しくなります。鉄製フライパン最高峰のturk(ターク)のフライパンは数万円する高価なアイテムです。詳細をレビューします。
アイキャッチ画像出典: turk
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タークは、1857年にドイツで鍛冶職人のアルバート=カール・ターク創業されたメーカーです。150年以上代々技術を受け継ぐ職人によりクラシックなフライパンを作り続けている老舗企業です。日本ではZAKKA WORKSが販売代理店になっています。
普通のフライパンとは全く異なる製造工程
フライパンは通常数千円で買えてしまうものですが、なぜタークのフライパンはこんなに高いのでしょう。一つの要因はその製造工程にあります。以下の写真のように、鉄の塊を高温で加熱、鍛造を繰り返しながら何度も叩いてフライパンの形に成形して製造されます。
この鍛造技術を150年以上職人が受け継ぎながら大量生産せず手作業で行っているため、機械で量産するフライパンとは全く異なる製造過程となっています。
実際に使う上でのメリット
タークのフライパンを製造工程が通常のフライパンと異なる点はおわかりいただけたと思いますが、実際に我々が使う際はどのようなメリットがあるのでしょうか。
料理がおいしくなる
スキレットもそうですが、鉄製のフライパンであるため、蓄熱性が高く、安定した加熱調理ができます。
具体的な恩恵としては、分厚い塊肉やステーキを焼く場合、フライパンの温度が下がらないため、肉表面の水分を短時間で飛ばし、外面はカリッと香ばしく、中心部は肉汁を閉じ込めジューシーに焼き上げられるため、噛めば噛むほど肉の旨味が引き立つような調理が可能です。
野菜料理に関しても、じっくり焼くとまんべんなく水分が抜けていき塩コショウの味付けだけで素材を味が引き立ち、十分おしく感じられる調理ができます。
目玉焼きはものすごくシンプルな料理ですが、これもタークのフライパンで焼くと一味違います。じっくり焼くと縁と底面がカリッと香ばしく焼けます。
半永久的に使える、手入れが楽
前述した通り、一つの鉄塊から製造されるタークのクラシックフライパンはつなぎ目がないため、適正な手入れをしていれば半永久的に使うことができます。100年持つとも言われているほどなので、安物を買って買い換えるケースを想定すると、値は張りますが結局価値換算するとむしろ安いとも言えます。
また、焦げ付きがあってもたわしでガシガシ洗えば落ちますし、よく一般的なフライパンで起こるテフロン加工が剥がれてしまい表面に傷がついてそこに汚れが溜まってしまうということも起きません。
使い込むほどに愛着が湧く、おしゃれ
最後は論理性に欠ける感情的な話ですが、高価な買い物でもあり、毎日日常的に使う道具であるため、使えば使うほど愛着を感じられる調理器具になります。
何より見た目がかっこよくおしゃれなので、なんでもない食材を焼くだけでも画になるという面は大きなメリットになります。
直径18〜36cmの8サイズ展開
ターククラシックフライパンは1号(18cm)〜8号(36cm)まで用途に合わせて8サイズ展開されています。
汎用的に使える26cm、28cmサイズ
ファミリーで使うのであれば26cmもしくは28cmサイズがおすすめです。大抵の料理はこなすことができます。
ソロ用、サブ用で使うなら20cmサイズ
ソロキャンプで使われる場合、サブのフライパンとして使われる場合は20cmサイズが手軽でおすすめです。
踏み切れない方のためのプレスパン(ロースト)
フライパンに1万円以上はいきなり出せない…という方向けに、クラシックフライパンのように手作業ではなく、機械で大量生産したプレスパン(ロースト)も提供されています。柄の部分が溶接でつなぎ目があるため、クラシックフライパンのように半永久的にとはいきませんが、まずは安価なものから試したいという方にはおすすめです。
まとめ
以前はフライパンに1万円以上かけるのは正気の沙汰ではないと思っていましたが、タークのクラシックフライパンでおいしく料理ができ、半永久的に使えるのであればむしろ全然良い買い物なのではないかと思ってきました。例えば2万円のモデルを購入しても、10年で償却すれば月換算で166円となり、キャンプだけでなく自宅の調理でも使うのであればそれ以上の価値が見いだせます。気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
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