DODから再び新商品の登場です。ソロ用2ルームワンポールテントと銘打つムシャテント。見た目はtent-Mark DESINGS(テンマクデザイン)のサーカスTC DXとそっくりに見えますが、ムシャテントのユニークな点はどこにあるでしょうか。詳細をレビューします。
アイキャッチ画像出典: DOD
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Follow @Camp__Reviewムシャテントの特徴
ムシャテントの主な特徴を見ていきます。
ポリコットン素材で焚き火を近くで楽しめる
ムシャテントの素材はポリエステルとコットンの混合素材ポリコットンです。ポリエステルに比べ火の粉に強い性質があるため、ムシャテントの近くで焚き火を楽しむことができます。(難燃であって不燃という訳ではないため、火の取り扱いには十分注意しましょう)
五角形のワンポールテント、インナーテント付属
見た目のインパクトもあり、最大の特徴はこの五角錐のワンポール構造でしょう。付属のインナーテントは五角形を半分にしたような形状になっており、半分を寝室、もう半分を前室として使うことができます。
キャノピードアは跳ね上げ可、スカートは巻き上げ可
五角錐の一側面はキャノピードアとして跳ね上げることができます。キャノピーポール2本で跳ね上げれば屋根として前室部分を拡張できますし、ポール1本で跳ね上げるとサイドウォールのように横からの風や日差しを遮ることができます。跳ね上げずにガイロープで引っ張れば、入口部分を狭めた使い方もでき、多彩な方法で張り方をアレンジできます。
ユニークな点がもう1つ。隙間風や虫の侵入を防ぐスカートも巻き上げることができるようになっています。風通しをよくしたい時などには重宝しそうです。
販売価格: 31,900円(税込)
製品仕様詳細
カラー | カーキ |
---|---|
希望小売価格 | オープンプライス (DODストアでは税込31,900円) |
組立サイズ(外寸) | (約)W290×D290×H183cm ※ロープ、スカートを含まず。 |
インナーサイズ | (約)W255×D133×H173cm |
収納サイズ | (約)W53×D20×H20cm |
重量(付属品含む) | (約)5.7kg |
収容可能人数 | 大人1名 |
材質 | フライシート:ポリコットン(ポリエステル65%、綿35%) インナーテント:68Dポリエステル ポール:アルミ合金 ペグ:スチール |
最低耐水圧 | フライシート:350mm フロア:3000mm |
付属品 | ペグ13本、ロープ7本(5本はテントに取り付け済)、キャリーバッグ |
テンマクデザインのサーカスTC DXとの比較
見た目からしてわかる通り、ムシャテントはテンマクデザインのサーカスTC DXを意識した商品だと思われます。サイズ感ではパンダTCの方が近いですが、今回はサーカスTC DXと比較します。
スペック比較
メーカー | DOD (ディーオーディー) | tent-Mark DESIGNS (テンマクデザイン) |
---|---|---|
商品名 | ムシャテント | サーカスTC DX |
価格 (税込) | オープンプライス (DODストアでは31,900円) | 43,780円 |
素材 | ■フライシート ポリコットン (ポリエステル65%、綿35%) ■インナーテント 68Dポリエステル | ■本体 コットン混紡生地(TC ) ポリエステル65%、コットン35%(表面撥水加工) ■スカート ポリエステルリップストップ150D(PUコーティング) |
組立サイズ | (約)W290×D290×H183cm | (約)4,200×4,420×2,800(高)mm |
収納サイズ | (約)W53×D20×H20cm | (約)630×270×270(高)mm |
総重量 | (約)5.7kg | (約)12.3kg |
付属品 | ペグ13本 ロープ7本(5本はテントに取り付け済) キャリーバッグ | 張り出し用ポール×1本 ペグ(本体用)×16本 ペグ(設営ガイド用)×1本 張り綱×5本 収納ケース×4 設営用ガイドセット |
カラー | カーキ | サンド ダックグリーン |
比較した上でのムシャテントの良い点、イマイチな点
ムシャテントの良い点
・ソロ用として必要最低限のサイズ、価格のワンポールテントとなっている
・インナーテントが付属
ムシャテントのイマイチな点
・グランドシートは別売り(税込2,750円)
・キャノピードアは1面のみ
ムシャテントのここが気になる
相対的なサイズ感と価格
ムシャテントのDODストアでの販売価格は3,190円(税込)となっています。あと3,000円足せば、一回り大きいサーカスTCを購入することが可能です。ムシャテントのキャノピードアは1面のみで使いにくそう(後述します)なので、キャノピードアいらない、広めのテントが欲しいという方はサーカスTCを購入した方がいいでしょう。
キャンプグッズに関しては格言「安物買いの銭失い」が大いに当てはまるため、広さやキャノピードアの使いやすさにこだわるのであれば、さらに1万円足してサーカスTC DXを購入されることをおすすめします。
メーカー | DOD (ディーオーディー) | tent-Mark DESIGNS (テンマクデザイン) | tent-Mark DESIGNS (テンマクデザイン) |
---|---|---|---|
商品名 | ムシャテント | サーカスTC | サーカスTC DX |
価格 (税込) | 31,900円 | 34,980円 | 43,780円 |
組み立てサイズ | (約)W290×D290 ×H183cm 【必要最低限】 | (約)4,200×4,420 ×2,800(高)mm 【広々】 | (約)4,200×4,420 ×2,800(高)mm 【広々】 |
キャノピードア/ フロントフラップ | 1面 【△】 | なし 【☓】 | 2面 【◯】 |
ただ、記事執筆時点でサーカスTC、サーカスTC DXともに公式販路では欠品しており、販売価格が上がってしまっています。ムシャテントはもう少し価格を下げればもっと売れそうな気もしますが、こういった他社の在庫状況も見て価格決定をしているのかもしれません。
キャノピードアの利便性
ムシャテントのキャノピードアの写真を再掲しますが、1面のみの跳ね上げの利便性に疑念を抱いています。三角形の1面を2本のポールで跳ね上げると、三角形の頂点に近い部分(△の上の方)は面積がほとんどなく、雨や日差しはほとんど防げない可能性が高いです。
その点、サーカスTC DXは2面を跳ね上げられるようになっていおり、上部と側面をフロントフラップで跳ね上げられるようになっています。ソロ用テントとしてタープを別で張らずにワンポールテントのみで兼用する場合、この機能差は非常に大きいと想定されます。
まとめ
世の中にある全種類のテントを販売してきそうな勢いのDODですが、ソロ用テントのラインナップが充実してくるのはユーザーとしてはありがたいことです。この価格ならもう1万円出してソロソウルウォウウォウを買ったほうが良いと個人的には思いますが、ソロ用ワンポールテントが気になっている方はチェックしてみてください。
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