2021年GW期間中の「キャンプ」検索ボリュームが昨年の2倍に

緊急事態宣言 メディア
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2021年のゴールデンウィークは昨年同様、例年とは異なりコロナ禍で外出自粛が促される中で過ごす連休となりました。一方でオンラインでは「キャンプ」に関して検索する人が増え、ステイホーム中でもキャンプ気分を味わいたいという傾向が見て取れます。詳細をレビューします。

アイキャッチ画像出典: TOKYO MX

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コロナ禍で迎える二度目のゴールデンウィーク

昨年2020年4〜5月のゴールデンウィークは、1度目の緊急事態宣言が発出されていたタイミングであり、当時は新型コロナウイルスの感染経路やその驚異の実態について不明確なことが多く、各地のキャンプ場では営業そのものを中止し、予約者にはキャンセルの連絡をするキャンプ場も多くありました。

2021年1月からの2度目の緊急事態宣言を経て、2021年4〜5月のゴールデンウィークは、3度目の緊急事態宣言が発出される中で迎える大型連休となりました。

この3度目の緊急事態宣言では、人流抑制が主眼となっており、対象地域の大型商業施設に対し休業要請がされました。キャンプ場に対しては休業要請は出ていないものの、県をまたぐ移動の自粛、ステイホームが強く国民に対し促されています。

都内や観光地での人出は増加

3度目の緊急事態宣言の狙いとは裏腹に、残念ながら人流は抑えられていないというのが現状のようです。TOKYO MXの報道によると、都内の主要スポットだけでなく、伊香保温泉や箱根町などの1都3県からアクセスしやすい観光地においても、人出は増加し、後者に至ってはコロナ禍以前の2019年と比べても増加してしまっています。

緊急事態宣言
出典: TOKYO MX

オンラインでの「キャンプ」の検索ボリュームが昨年対比で2倍に

このような状況の中、オンラインでの「キャンプ」に関する検索行動にも変化が現れています。Googleが提供するGoogleトレンドによると、以下のことがわかります。

  • 2021年のゴールデンウィーク期間中の「キャンプ」の検索ボリュームが2020年と比較して2倍に増加
  • コロナ禍以前の2019年のゴールデンウィーク期間中のボリュームと比較しても1.3倍に増加

元々5月と8月に「キャンプ」の検索ボリュームは増加する傾向にあるものの、この伸び方は明確に例年のトレンドと異なる影響があると見て取れます。

検索ボリューム増加要因の考察

ではどうしてこのように「キャンプ」の検索ボリュームが増加しているのでしょうか。その要因を考察してみます。

1. コロナ禍以降のキャンプブームの影響

マクロな視点で見た場合、コロナ禍以降のキャンプブームの影響があると考えられます。コロナ禍以前からブームはありましたが、野外で密になりにくいアウトドアのメリットが再注目され、ブームに拍車がかかっていると思われます。実際に2020年8月の検索ボリュームも、2019年の8月と比べ1.4倍ほどに増加しているので、増加トレンドはゴールデンウィーク以前からあると言えます。

2. 昨年のGWからの反動と外出欲求の増加

2020年のゴールデンウィーク期間中は「キャンプ」の検索ボリュームが2019年の同時期と比べて33%ほど減少しています。1度目の緊急事態宣言発出直後ということもあり、今思うとレジャーのことを考える余裕がなかった期間だったかと思います。その後、前述の通り8月に検索ボリュームは増加し、9月の連休時にも増加するものの、秋冬になりシーズンオフを迎え、検索ボリュームは下降傾向をたどります。

年をまたぎ2021年になり、春以降暖かくなってきたこともあって人々のレジャー欲求が増し「本音ではどこかに出かけたいが、新型コロナウイルスへの感染リスクが心配」という心情を多くの方が抱いていたものと思われます。そういったこともあり、2021年のゴールデンウィーク期間中の検索ボリュームが例年以上に増加したものと考えます。

2021年8月にはさらに増加するか?

キャンプの繁忙期は5月と8月です。例年5月よりも8月の方が検索ボリュームが増加しています。この傾向が続くようであれば、新型コロナウイルス感染症の状況にもよりますが、8月はさらに検索ボリュームが増加していくと予想されます。

ブームの影で問題点も…

ブームの影で様々な問題も発生しています。先日は焚き火をしたまま片付けをしないでその場を立ち去ってしまういわゆる「たき逃げ」行為がメディアで報道されました。

大手企業が出稿する広告媒体において、焚き火の安全管理が不十分なまま不適切な発信を行うという事案もありました。

例としてあげたこれら2件はいずれも焚き火に関するものであるものの、マナー違反やルール違反に関する問題は各所で取り上げられており、キャンプブーム、キャンプ人口の増加に伴い、啓蒙活動もこれまで以上に必要になってくるかと思われます。

まとめ

キャンプブームにより市場は盛り上がり、キャンプグッズを販売しているメーカーからは多くの新商品が発売され、新規にオープンするキャンプ場も増えています。合わせて問題点も発生しているものの、市場拡大とともにユーザーの選択肢が増えていくのは歓迎すべきことでしょう。Withコロナ時代に適応できるレジャーとしてキャンプがより一層健全に普及していくとよいなと思います。

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