WORKMAN（ワークマン）が2022年2月22日に「キャンプギア本格展開&春夏新製品発表会」を開催しました。なぜワークマンがキャンプギア市場へ本格展開するに至ったのか、その理由や今後の戦略について発表されました。詳細をレビューします。
アイキャッチ画像出典: WORKMAN
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ワークマン「キャンプギア本格展開&春夏新製品発表会」
2022年2月22日、予告されていたワークマンのテントやタープなどを含むキャンプグッズの発売開始に合わせ、「キャンプギア本格展開&春夏新製品発表会」が行われました。冒頭の発表でワークマンの⼟屋哲雄専務取締役が今回のキャンプグッズ市場本格参入の戦略について語りました。
今回の発表では、
- なぜ今キャンプギアを始めるのか？
- ギアもアンバサダーとコラボしているか？
- なぜWebで注文、店頭で受け取り限定なのか？
の3点について主に語られました。
1. なぜ今キャンプギアを始めるのか？
なぜキャンプギアを始めるのか？については、「ユーザーから求められているからつくる」というワードが印象的な発表でした。「自然の中では、みんな職人。」というキャッチフレーズがここでも発表の中でも掲げられました。
昨今のキャンプブームを支えているのは多くのビギナーの参入です。2020年のキャンプ経験1年未満ユーザーの割合は26%まで増加しています。
そんな中、キャンプギアとして販売していないにも関わらず、ワークマンのウエアはその機能性の高さからプロ品質の商品がアウトドア、キャンプユーザーから高く支持されていたとのこと。
そこで、今回のキャンプグッズ本格展開にあたり、1) 低価格によりキャンプのハードつを下げることと、2) ワークマンだからこそできる高機能を落とし込むことの2点をコンセプトにしているとのことです。
前者の価格については、テント、寝袋、ランタン、チェア、テーブルの初心者向け5点セットで合計1万円を下回る例を上げ、ギア一式を揃える価格的なハードルを下げてキャンプの裾野を広げる狙いがあるとのことでした。
後者の高機能の具体的な内容としては、フュージョンダウンで培った保温・吸湿機能を寝袋に横展開する例と、DIAGUARDの防虫機能をテントへ横展開する例が挙げられました。
2. ギアもアンバサダーとコラボしているか？
ギアもアンバサダーとコラボしているか？については、答えはYesで、現在全プライベートブランド製品の3分の1がアンバサダー開発協力製品であるもの、今後は半数までその割合を引き上げていく方針が発表されました。
その理由としては、これまでのアンバサダーマーケティングにより、Interbrand社の顧客体験価値ランキング2021でワークマンが2位になったことがあげられました。「毎日ユーザーと対話しているアンバサダーの声を聞くことにより、1,000人、2,000人のユーザーの声を聞くよりも中心にいる中央値の意見を取り入れられる」とのこと。
3. なぜWebで注文、店頭で受け取り限定なのか？
今回からWeb注文→店舗受取という販売方式が取られることになっていますが、その理由に関しては「店舗販売では販売面積の問題で販売数に限界が来てしまうため、物理的な制約のないWeb販売によって販売数を拡大する」ということが語られました。具体的な販売計画として、初年度の売上見込は中堅キャンプギアメーカー並の40億円、生産体制としては55億円分の生産体制が構築されているとのことです。
店舗の販売スペースの制約がなくなることで、無在庫販売ができるようになり、5年間で200億円規模のポテンシャルを見込んでいます。
都心部にはワークマンの店舗が少なく逆にユーザーにとって不便になってしまうのでは？とい懸念に対しては、まず受取り拠点として2030年までに1,500店舗体制を構築する構想が発表されました。
また、受取り拠点を都心への拡大すべく、出店強化策として大阪なんばCITY、銀座イグジットメルサ、池袋サンシャインシティへ4〜6月にかけて出店することが発表されました。
まとめ
業界もユーザーも大注目のワークマンのキャンプグッズがいよいよ本格販売されました。Web注文、店舗受け取りが可能になることにより、今まで欲しくてもなかなか手に入れられなかった商品が気軽に買えるようになるとキャンプの裾野が広がっていくでしょう。気になる方はぜひチェックしてみてください。
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