tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)からポリエステル素材のサーカス720のVC(バリューコットン)版サーカス720VCが2021年4月中旬に登場します。TC(テクニカルコットン)よりもコットンの配合比率の高い素材がVCです。詳細をレビューします。
アイキャッチ画像出典: tent-Mark DESIGNS
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Follow @Camp__Review2021年4月19日更新: WILD-1オンラインショップで販売が開始されています。
サーカス720VCの特徴
サーカス720VCの主な特徴を見ていきます。
二股のアウトフレームでシェルター内の空間が快適に
サーカス720VCは横幅が720cmあるシェルターですが、通常のポールではなく、二股のアウトフレームを使うことにより、内部の居住空間をポールレス(フレームレス)にして快適になるように工夫しています。
商品ページの写真では内部空間の広さ具合がわかりにくいので、サーカス720VCの前モデルサーカス720の商品動画をご覧ください。
遮るものがなく横幅720cmを使えるというのは、想像以上に広く空間を使えそうです。狭い区画サイトでは張れないリスクがあるものの、前後左右どこにでも出入口を作ることができるので、レイアウトを工夫することで区画サイトでも快適に過ごせそうです。
別売りのサイドウォール、インナーテントでさらに拡張
サーカス720VCにもサーカス720同様、インナーテントとサイドウォールがオプションで登場します。
インナーテントは四角錐構造になっており、サーカス720VCの左右の端部分に張る形式になります。サイズは225×225×(H)200cmで、3〜4人用です。(大人4人では窮屈なサイズです)
サイドウォールをつけることで、サーカス720VCをさらに拡張できます。タープのように前面にウォールを張り出せるので、10人程度まで入っても余裕の空間で食事が可能です。
VC(バリューコットン)素材にアップデート
サーカス720VCのもう一つの大きな特徴は素材のアップデートにあります。VC(バリューコットン)という素材が使われています。
TC(テクニカルコットン)とVC(バリューコットン)の違いは?
VC(バリューコットン)の説明と合わせ、各素材の特徴を改めておさらいします。わかりやすさを重視してざっくり特徴をまとめると、ポリエステルは軽い、乾きやすい反面、結露しやすく、火の粉で穴があきやすく、光を通しやすいという特徴があり、コットンはその逆の性質を持っています。TC、VCはそれらの混合割合によりいずれかの特徴により近い性質を持ちやすくなるということになります。
素材 | 混合割合 | 軽量性 | 遮光性 | 難燃性 | 速乾性 | 結露 |
---|---|---|---|---|---|---|
ポリエステル | ポリエステル100% | 軽 | 低 | 低 | 高 | 多 |
TC(テクニカルコットン) | ポリエステル65% コットン35% | ↑ | ↑ | ↑ | ↑ | ↑ |
VC(バリューコットン) | ポリエステル40% コットン60% | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ | ↓ |
コットン | コットン100% | 重 | 高 | 高 | 低 | 少 |
つまり、バリューコットンはコットン素材の混合割合が多くなっていることにより、より遮光性や難燃性が高まっていると考えてよいでしょう。TCは広く各メーカーで使われていますが、VCはテンマクデザイン以外のメーカーで謳われているのは見かけたことがありません。
販売価格: 87,780円(税込)
製品仕様詳細
■素材
フライ
コットン混紡生地(VC):コットン60% ポリエステル40%
加工:撥水加工
ジッパーカバー・マッドフラップ
ポリエステルオックス210D
加工:撥水加工
メッシュ
ポリエステルメッシュ
ポール
スチール製二股ポールΦ25mm×3,250mm×2、スチール製キャノピーポールΦ19mm×1,800mm×2
収納ケース
コットン混紡生地(VC):コットン60% ポリエステル40%
加工:撥水加工
■収納サイズ
(約)760×350×390(高)mm
■組立サイズ
(約)7,200×3,600×2,200(高)mm
■重量
総重量
(約)24.875kg
構成物:本体、ペグ、張り綱、ポール、収納ケース
本体重量
(約)10.81kg (フライのみ)
ポール
(約)10.13kg
■付属品
張り出しポール×2、ペグ×29本、張り綱(2.5m×4本、3m×9本、10m×2本)、収納ケース×3
※インナーは別売りです。
まとめ
2021年はシェルター普及元年、カンガルースタイル普及元年になる気がしており、各社から大型シェルターが販売される中で、さきがけのテンマクデザインからもサーカス720VCが満を持して発表されました。VC素材へのアップデートは、冬キャンプでも使いやすくして1年中使って欲しいというメッセージでしょう。大型シェルターとしては大本命の製品だと思います。気になる方はぜひチェックしてください。
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