6つのトピックスで振り返る2021年キャンプ業界

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2020年に引き続き、新型コロナウイルス感染症により大きな影響を受けたキャンプ業界ですが、好影響も悪影響も両方あった1年でした。当ブログの閲覧数の傾向をもとに、2021年の様々な出来事を振り返ります。

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2021年キャンプ業界6つのトピックス

2021年の当ブログの閲覧数の多い記事をピックアップすることで、1年間の大きな出来事を振り返ります。

1. コロナ影響による生産遅延がもたらした品薄、転売、値上げ

2020年からその影響はあったものの、2021年になり影響が甚大となり、メーカーも消費者も大きくキャンプグッズ生産遅延の影響を受けました。海外工場のロックダウンもあり供給が大幅に減少する一方で、日本においては行動制限の反動でコロナ禍でも楽しみやすいレジャーとしてキャンプ人気が高まり、グッズ購入の需要が高まりました

人気商品ほど需要と供給のギャップが大きくなり、品薄のため抽選販売形式が取られる→プレ値がつきやすくなり転売行為が横行するという悪循環が起きていました。特にエイアンドエフが展開するサバティカルブランドなどは注目度が高かったです。

商品数の多いDODも生産遅延の影響を強く受けており、一部商品に関しては2023年まで入荷の目処が立っていない状態になっています。各社ともこの状況を改善すべく対策は行っているようですが、2022年に新型コロナウイルスの影響がどうなるかは今のところ誰にもわからず、再度生産国でロックダウンなどが起きれば2021年同様生産遅延が発生する可能性があります。

また、生産キャパシティに大して発注需要が増していることから、原価高騰も起きており、主要キャンプグッズメーカーは2022年以降に値上げをすることを発表しています。

2. 流通大手各社がキャンプグッズ販売に参入

流通大手各社がキャンプグッズ販売に本格的に乗り出してきたことも印象に残った1年でした。元々各地に販売網があり一定数の発注ができることと、客層が近いため売りやすいということから、昨今のキャンプブームの過熱ぶりからすると遅すぎたくらいかもしれません。

2021年春頃にイオンがキャンプグッズ販売を始めることをアナウンスしました。

一部ではあるものの、無印良品もキャンプグッズ販売を展開しており、今後ラインナップを拡大してくることが予想されます。

以前からアウトドアグッズを展開していたニトリもラインナップを拡大しました。

コメリもオリジナルブランドナチュラルシーズンから焚き火台の販売を開始しています。

3. おまけグッズでキャンプがより身近に

飲料メーカーなどとのコラボにより、コンビニやスーパーで特定商品を購入すると、キャンプグッズメーカーのおまけがもらえるキャンペーンが人気となりました。以前から同様のキャンペーンは展開されていたものの、緊急事態宣言下でキャンプに行けないタイミングでも、自宅でキャンプ気分を味わいたいという心理が影響したものと思われます。

アサヒ飲料とチャムスのコラボキャンペーンで、コンビニで十六茶を買うとオリジナルグッズをもらえるというキャンペーンが人気を博しました。

大手スーパー各店でサントリーのBOSS関連商品を購入すると、DODのたっぷりのむんジャーがもらえるというキャンペーンも大人気で、熱心なDODファンの方はこのグッズ欲しさにスーパーを何軒もまわるということも起きていました。

おまけではありませんが、コールマンのグッズが数千円で購入できるというブランドブックも何度かコンビニの書籍コーナーで販売され、毎回話題になっていました。

4. 続くワークマンの大躍進

2021年を語る上でワークマンの大躍進は外せないでしょう。年明けにキャンプグッズの販売がアナウンスされ、テスト販売的な立ち位置であるにも関わらず、販売された店舗ではすぐに売り切れてしまうという事態になっていました。2022年にはテント類を含む各種キャンプグッズを販売していくという発表がありました

年明けにはチェアやテーブルなど、まだ一部の商品群しか販売されていませんでした。

2022年にテントを含む様々なキャンプグッズの販売がアナウンスされています。

ワークマンがキャンプグッズ市場に安価な価格帯で参入することにより、よりキャンプ業界の裾野が広がることが期待されます。

5. 炎上に始まり炎上に終わった2021年

残念なことではありますが、キャンプ関連で炎上する事案も年間を通していくつか発生した1年でした。いずれも情報発信側とキャンプを楽しむ一般ユーザーとの間でのコミュニケーションギャップによってこのようなことが起きてしまいました

年明け早々に、日産キックスのプロモーション動画内での焚き火シーンに関して文字通りの炎上が起きました。落ち葉の上で何の防炎対策も行わずに焚き火を行っており、これが危険行為であるとキャンプをするユーザーだけでなく、普段キャンプをしないユーザーからも反感のあった事案です。

DODの人気商品、スゴイッスも販売当初はその販売方法やアナウンスの仕方が原因で炎上しました。即座に倍額での転売が同じAmazon上で起きたのもより炎上に拍車をかけた事案です。ちなみに現在は在庫が潤沢にあり普通に購入できます。

国をまたいだコラボレーションを実現する難しさを象徴するのがヘリノックスとネイバーフッドの販売差し止め問題です。日本では炎上していませんが、韓国国内では大きく炎上したようです。

年末に大炎上したのがスノーピークの会員制度改悪問題です。同じ上場企業でも日産のケースと異なるのは、代理店などを挟まずスノーピーク自身がユーザーがどう反応するかを予想できずに改悪に踏み切ってしまった点でしょう。最終的には大批判の対象となったランクダウンは改悪しないことで着地しました。

6. 人気のキャンプ場は予約が取れず、新規ではグランピング施設が増加

キャンプグッズを販売するメーカーは好影響を受け、決算を公開している企業は概ね好決算となりました。スノーピークに至っては株価が年始の4倍になっています。一方でキャンプ場側はどうかというと、緊急事態宣言により大手を振って営業できない期間があったことや、施設のキャパシティに上限があり稼働率をそれほど上げられなかったため、好影響をそれほど享受できなかったものと思われます。特に人気キャンプ場は土日や連休にはなかなか予約が取れない事態になってしまっています。

アウトドア需要の高まりにより、キャンプ場だけでなくグランピング施設にも注目が集まった1年でした。正確な市場統計がないので感覚値ですが、2021年は新規開設したグランピング施設が数多くあった印象です。

まとめ

読者のみなさまにとって2021年はどのような1年だったでしょうか。市場全体が盛り上がることで販売されるグッズやメーカーの数が増えるのは大変ありがたいことですが、キャンプ場の予約が取りにくい、取れても混んでいてゆっくりできないなどの弊害も起きています。2022年はどのような1年になるかわかりませんが、当ブログでは2022年も引き続き有益な情報をお届けできるよう情報発信して参ります。

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